マガジンのカバー画像

ヒロキと弘樹はトルナトーレには出会えない

44
ニューシネマパラダイスの監督ジュゼッペ・トルナトーレに会いに行く42才になった監督の弘樹。映画の道を歩み始める20代・大学生のヒロキ。時空を超えたクロス・マッチングストーリー。果…
運営しているクリエイター

#イタリア生活

第40回「イタリア縦断記 その8」目指せニューシネマパラダイス 帰れソレントへ

まさかソレントを見下ろしながら、「帰れソレントへ」を歌うはめになるとは…と、終わってから…

第39回「イタリア縦断記 その7」目指せニューシネマパラダイス

「待ってろよ、トルナトーレ様!」  なんだか、カラダが火照っている。「ブォン。ジョールノ…

第38回「イタリア縦断記 その6」目指せニューシネマパラダイス

「真のナポリピッツァとは何か」    イタリアのピッツァはどこでも美味い。北のピッツァは…

第37回「イタリア縦断記 その5」目指せニューシネマパラダイス

「早くピッツァが食べたいのに…」    「ナポリを見てから死ね」という言葉があるが、それ…

第36回「イタリア縦断記 その4」   ~目指せニューシネマパラダイス~

「邪道と言われても…」   しばらく走るとサービスエリアの表示が見えてきたので、そこで…

第三十四回「イタリア縦断記」その弐 ~目指せニューシネマパラダイス~

「まだ旅は始まらない」  2018年7月 ヴェネツィア  思えばシチリアへ想いを馳せてから、…

第三十三回「イタリア縦断記 その壱」~目指せニューシネマパラダイス~

 「人はなぜ旅をするのか?」   2018年7月  ベネチア  国内であれば、「旅はいつも北海道から始まる」というのがヒロキの定石だった。十代から二十代はとにかく北を巡った。当時憧れだったブルートレインをはじめとする夜行列車が全国的に廃止になるニュースを耳にして久しい。  汽車で行く当てもない旅。  本をたくさん抱え、  好きな人達の宛名だけ記入した絵葉書を鞄に忍ばせて  夜行急行列車に乗込む。  BGMは中島みゆき、それが僕の学生時代の旅だった。  学割で買う安い周

二十三回「友よ、我がまちへ来ないか」

ᅥ 二〇一八年春から初夏 ヴェネツィア 「来訪者たち」   時おり友が訪れて来ることがあ…

二十回「今日用はあるか?」

◆2018年4月 ヴェネツィア 「空っぽにすること」  復活祭(イースター)がやって来るらしく…

十六回 「家族に世界に、何が起きているのかを夜な夜な知る」の巻 後篇

◆二〇一八年二月下旬 ヴェネツィア 「銀河鉄道の父と僕の夜」  活字中毒者は実在する。そ…

第十三回 「家族に世界に、何が起きているのかを夜な夜な知る」の巻 中篇

◆二〇一八年 二月 ヴェネツィア 「ヴェネツィアカーニバルを調査せよ」  そういえば二月の…

十四回「僕らの世界は変われるのか」

★臨時号 今回の原稿を書くにあたって  このブログでは、1993年と2018年の時間と空間を行き…

十一回 「家族に世界に、何が起きているのかを夜な夜な知る」の巻 前篇

◆2018年 1月 ヴェネツィア 「大晦日の夜に…」  新年が明けた。二〇一八年という年は…

第七回「本場のクリスマスを知っていますか?」

2017年11月 ヴェネツィア  ヒロキがヴェネツィア市の「観光マナーについての何本かの観光ビデオ」を監修することは、八月の段階で既にプレスリリースされていた。『映画学マスターコースの学生が数々の名作映画のオマージュを元に観光マナー映画をつくる。監修は日本の映画監督の林 弘樹氏が担当!』といったような内容の記事だったと思う。  担当教授のロベルタからは「事後承諾になったったけど良いよね?ヒロキよろしくね」というノリでオファーがあり、僕も「もちろんいいですよー」とばかりに軽