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ヒロキと弘樹はトルナトーレには出会えない

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ニューシネマパラダイスの監督ジュゼッペ・トルナトーレに会いに行く42才になった監督の弘樹。映画の道を歩み始める20代・大学生のヒロキ。時空を超えたクロス・マッチングストーリー。果… もっと読む
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記事一覧

第43回「イタリア縦断記 その11」目指せニューシネマパラダイス 豪華フェリーの珍道…

ソレントからナポリまでは車で1時間。フェ―リの出発時刻は夜8時だが、車の積み込みなどがあ…

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第42回「イタリア縦断記 その10」目指せニューシネマパラダイス 夢の島へはゆっくり…

1992年 弘樹高校2年。 では、シチリアにはいつ、どのように行けばいいんだろう。弘樹は、ぼ…

第41回「イタリア縦断記 その9」目指せニューシネマパラダイス 映画の道

「夢の島シチリア」  シチリアへ行きたい。  あの映画の中に、世界に入ってみたい。  初…

14回臨時号:「僕らの世界は変われるのか」

このブログでは1993年と2018年の時間と出来事について書き続けているが、イレギュラーとして…

第40回「イタリア縦断記 その8」目指せニューシネマパラダイス 帰れソレントへ

まさかソレントを見下ろしながら、「帰れソレントへ」を歌うはめになるとは…と、終わってから…

第39回「イタリア縦断記 その7」目指せニューシネマパラダイス

「待ってろよ、トルナトーレ様!」  なんだか、カラダが火照っている。「ブォン。ジョールノ…

第38回「イタリア縦断記 その6」目指せニューシネマパラダイス

「真のナポリピッツァとは何か」  イタリアのピッツァはどこでも美味い。北のピッツァは生地が薄くてカリっとしてて、南のそれは生地が厚くてこれまた美味い、というのは間違いではない。けれど、イタリア人なら口を揃えて「ピッツァを食べたいのなら南イタリアのナポリに行くといいよ」というだろう。要はピッツァは郷土料理であり、ナポリの誇りそのものなのだ。ミートソースならボローニャ、イカ墨ならヴェネツィアといった風に…。  さて、僕が教えてもらったナポリピッツァの厳しい掟にはいろいろ

第37回「イタリア縦断記 その5」目指せニューシネマパラダイス

「早くピッツァが食べたいのに…」    「ナポリを見てから死ね」という言葉があるが、それ…

第36回「イタリア縦断記 その4」   ~目指せニューシネマパラダイス~

「邪道と言われても…」  しばらく走るとサービスエリアの表示が見えてきたので、そこで喉…

第35回「イタリア縦断記 その3」~目指せニューシネマパラダイス~

 「イタリアといえばFIAT」  そう、イタリアで車といえばFIATに他ならない。 だから僕らの…

第三十四回「イタリア縦断記」その弐 ~目指せニューシネマパラダイス~

「まだ旅は始まらない」 2018年7月 ヴェネツィア  思えばシチリアへ想いを馳せてから、…

第三十三回「イタリア縦断記 その壱」~目指せニューシネマパラダイス~

 「人はなぜ旅をするのか?」   2018年7月 ベネチア  国内であれば、「旅はいつも…

第三十二回「うさぎとかめ」の後日譚 ~囲碁の初段挑戦~

それは何度でも繰り返される  2021年の夏合宿までに起きた、我が家の「うさぎとかめの…

三十一回 臨時号「うさぎとかめの真相」後編

大きな目標と小さな目標  2021年夏。クラが6歳とカンジロウが4歳で囲碁を始めて1年近くになる頃、緑星さいたまでは恒例の軽井沢合宿が予定されていました。それは三日間朝から晩まで囲碁を打ち、そこには卒業生やプロの棋士も来て相手をしてくれるという、まさに虎の穴のような場です。ただ息子たちはというと、みんなで旅行して碁が打てるんだと、純粋に楽しみにしていたようです。兄のクラにとっては卒園までに初段という大きな目標が達成出来なかったこともあり、この合宿でみっちり力をつけて三級か