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ヒロキと弘樹はトルナトーレには出会えない

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ニューシネマパラダイスの監督ジュゼッペ・トルナトーレに会いに行く42才になった監督の弘樹。映画の道を歩み始める20代・大学生のヒロキ。時空を超えたクロス・マッチングストーリー。果…
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#家族の物語

第43回「イタリア縦断記 その11」目指せニューシネマパラダイス 豪華フェリーの珍道…

ソレントからナポリまでは車で1時間。フェ―リの出発時刻は夜8時だが、車の積み込みなどがあ…

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二十三回「友よ、我がまちへ来ないか」

ᅥ 二〇一八年春から初夏 ヴェネツィア 「来訪者たち」   時おり友が訪れて来ることがあ…

二十二回 「僕は本で出来ている」

1994年 2月 草加 〇 運ばれた荷物の殆どは本だった。 こうしてみるとよく分かる。僕という人…

第二十一回 臨時号 「暮らしを整える」

いま僕が何をしているのかといえば、「暮らしを改めること」に取り組んでいます。かれこれ三年…

十六回 「家族に世界に、何が起きているのかを夜な夜な知る」の巻 後篇

◆二〇一八年二月下旬 ヴェネツィア 「銀河鉄道の父と僕の夜」  活字中毒者は実在する。そ…

十四回「僕らの世界は変われるのか」

★臨時号 今回の原稿を書くにあたって  このブログでは、1993年と2018年の時間と空間を行き…

十一回 「家族に世界に、何が起きているのかを夜な夜な知る」の巻 前篇

◆2018年 1月 ヴェネツィア 「大晦日の夜に…」  新年が明けた。二〇一八年という年は思いの外あっけなく明けてしまった。イタリアにいるとクリスマスまでの一ヵ月が濃過ぎて、心の準備がうまく出来なかったのだ。日本にいれば、恋人たちの熱い儀式としてのクリスマスが終わると、家族でツリーを片付けて「さぁ、いよいよ新年を迎えるぞ」という気分になっていけるだろう。忘年会は続くし、大掃除や餅つき、おせち料理づくり、そのほか正月の買い出しやお年玉の準備など、やることが多いからじわじわと