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ヒロキと弘樹はトルナトーレには出会えない

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ニューシネマパラダイスの監督ジュゼッペ・トルナトーレに会いに行く42才になった監督の弘樹。映画の道を歩み始める20代・大学生のヒロキ。時空を超えたクロス・マッチングストーリー。果…
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2022年6月の記事一覧

三十一回 臨時号「うさぎとかめの真相」後編

大きな目標と小さな目標  2021年夏。クラが6歳とカンジロウが4歳で囲碁を始めて1年近くに…

三十回 臨時号「うさぎとかめの真相」中編

林 弘樹 (映画監督・社会創造家)  それでは前回の続きを。  先ずは今回僕に気づきを与え…

二十九回 臨時号「うさぎとかめの真相」前編

林 弘樹 (映画監督・社会創造家) みなさんご無沙汰しております。お元気ですか?「会いたい…

二十八回出鱈目なパズルその五「最果ての地・音のない湖の上で」

一九九四年 阿寒湖 三月 ◆君はH先生に会ったことがあるか?   ここまで来たらもう行くと…

二十七回出鱈目なパズルその四「立往生する中で彼女が語ったこと」

一九九四年 二月の北海道 ◆最極シリーズの旅の始まり  稚内まで来た。  最果ての地に来…

二十六回 出鱈目なパズルその参「そして僕は再び北に向かった」の巻

1994年2月 草加→北海道 またこの問題にぶつかった。 ぶつかってしまった。 映画って…

二十五回「出鱈目なパズル その弐 妄想映画人の誕生」の巻

1994年 1月  草加 〇妄想映画人は朝が早い 朝の大学が好きだ。時期で言えばそうだな、夏から冬にかけてが最高だ。夏なら朝の涼しいうちにキャンパスの敷地内と、その周辺をうろうろと散歩するのがいい。一限が始まる前の約九十分、朝は人が居ないからどこもかしこも使うのは自由だ。 うちの大学はこの草加にしかキャンパスがないから意外と広く(もちろん国立や海外の大学と比べたら雲泥の差なんだけれど…。) 、普段学生が足を踏み入れないバックヤードまで足を踏み入れると結構な広さが

二十四回 「出鱈目なパズル その壱」

一九九四年初頭の出来事  草加 我ながら出鱈目なことばかりしている、と分かっている。この…

二十三回「友よ、我がまちへ来ないか」

ᅥ 二〇一八年春から初夏 ヴェネツィア 「来訪者たち」 時おり友が訪れて来ることがある…