気持ちを伝えようとしていたら、上手くいかないのかもしれない。
人と話すのは苦手じゃないし、初対面の人とだってかなり話せる。
いわゆる人見知りはしない。
でもそれがすなわち、人とのコミュニケーションがうまいとも思わない。
特に最近、人とのコミュニケーションに難があるなあと、自分のことを振り返ることが多い。
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関係の浅い人と関わるのはむしろ得意なのだけど、親密になるのがどうも苦手だと最近気づいた。
これは、コミュニケーションの種類の問題だと思う。
僕は、「自分のことを伝える」「開示する」分にはおそらく強い。
聞き上手が良しとされる空気があるが、みんなが『聞き上手』だと何も始まらないと思うので、最初に言葉を発することで話しやすい『空気』を作りたい。
関係初期の自分なりのコミュニケーション戦略だ。
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それを経て、さらに関係を深めていくところで、壁にぶつかる。
この人にもっと近づきたいなと思っても、上手くいかないこととか選ばれないことが多い気もするし、
目の前の人の気持ちをちゃんと察せなくて、あとからひどく落ち込むことも少なくない。
失敗したことばかり思い出す。
「気持ちを人に伝えるって難しいよなあ」と考えていた。
もしかすると、そこから間違っていたのかもしれない。
親密になっていくためのコミュニケーションは双方向のものであるべきだ。そんなことはわかってる。
ただそれは「伝える」「受け取る」というアクションを交互にすることではなくて、
「繋がる」という2人で一つの状態を作ることなんじゃないかと思った。
こちらから『想いの触手』を伸ばす、相手まで届く、だがそれが受け入れられるかは相手次第で、僕がどうこうできる話ではない。
じゃあ、「繋がる」ってのはどんな感じなのか。
浮かんだのはこの映画だった。
まさに双方向だ。
「届ける」「受け取る」じゃなくて、
「近づいて」「繋がる」。
僕が誰かの気持ちをちゃんと受け取れているときも、振り返ってみたら、こっちからも近づいてることが多い。
知りたいから、歩み寄って繋がるんだ。
ああ、そうか。
「繋がる」ためには、相手が手を伸ばしてくれなきゃ始まらないんだ。
「伝えよう」とすると、相手までどうやって届かせるかと考えてしまうけど、相手が伸ばしてくれた指先目指して手を伸ばせば、もっと近くで触れられて、「繋がる」。
じゃあ、相手に手を伸ばしてもらえるにはどうしたらいいんだろう。
というのは、また今度考えてみます。
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君にもう少し近づきたいと思ったときに、方法は、僕が歩いていくことだけじゃない。
君が振り向いてくれて、1歩でもこちらに踏み出して、そして手を伸ばしてくれたら、こんなに嬉しいことはないよなって思う。
いつか隣で笑える日が来るといいなあって。
気持ちが「繋がる」の、いいなあって夢見ている。
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