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27歳になった。東京の匂いは、まだ知らない。


この度、27歳になりました。

そして実は、24歳の誕生日に最初のnoteを書いたので、ちょうどnote歴も3周年。


自分の文章を読み返して、恥ずかしくなるものとそうでないものがあるのだけど、多分これは前者。あと、なぜか「、」ではなく「,」を使っている不思議。


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『27歳』という響きで、すぐに思い出して読み返したnoteがある。

僕の憧れの人のひとり、札幌でゲストハウス経営を起点に(なんやよくわかってないけどめっちゃ)活躍している柴田 涼平さんが、当時Facebookでシェアしてくれて出会った黒井 理恵さんのnote。


あの頃の僕は年明けから大学院に復学する予定で、翌年の1年間で次の進路を考えていかねばという時期だった。

サッカーやスポーツの世界でキャリアを作っていこうと考えていたけれど、休学していた期間にたくさんの人に出会って、視野が急速広がりはじめていった頃。まちづくりやコミュニティ、それから場づくりといったフィールドで活躍する人たちの存在を知り、自分の奥の方に実はずっと前からあった「こういうの好き!」に輪郭が生まれ始めた頃。

自分はどこでどんな仕事をして生きていくのか、という漠然とした問いに向き合い始めた24歳の自分が、「20代と30代の地方移住はどういう違いがあるのか」という話に触れて、ドキドキしたりしていた。


このnoteの冒頭にこうあった。

(相談してくるのが)
「なぜか、みんな27歳なんですよ。なんでしょうね、これ。」

指折り数えて、3年後かと思った。

気付いたら、27歳になった。社会人2年目の5月。

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なんとなく、本当に漠然と「東京を拠点にすることはなさそう」と思っている。実際、今の職場を選ぶときにも「大都市じゃない方がいいな。地方都市くらいがいいな。」と考えていた。

東京のオフィス街を歩き、毎朝満員電車で通勤するような生活は向いていない気がしていたし、地域のなかで活動している人達への憧れはあったのだと思う。そういう人たちの仲間になりたいと思っていた。


27歳になったいま、黒井さんのnoteを読み返してあることに気づかされた。

僕は人生でまだ一度も東京に住んでいないし、働いたり、頻繁に通うような生活もしたことがない。


黒井さんのnoteにあるような「地方移住」「Uターン」「Iターン」という言葉には、きっとおおよそ『首都圏から地方へ』の構図があるように思う。

モノも人もお金も、そして情報もとてつもないスピードで動き続ける首都圏で磨いたスキルや感性を、地方でどう活かすかという話を聞く。あるいは、東京のそういうところに少し疲れて、地方で新しいチャレンジをしてみたいという話。


僕はと言えば、奈良から茨城にやってきて9年目。大学の友人やサッカー部の同期の多くが吸ってきた、東京の空気を知らないままでいる。

「都会より、地方の方が好きなんだよね」

というけど、そんなに都会のことを知っているわけではないから、もしかするとただ怯んでいるだけなのかもしれない。煌びやかで、物価と家賃が高くて、高いビルにとんでもない数の人がいて、そんな中で埋もれていく不安があるのかもしれない。

改めて文章にすると結構やわな奴だ。


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就職してから5~6年経って、じゃあ次どうする?のタイミングなんですね。

20代か30代かに関わらず、「地方移住」を考える人はきっと、その時「次どうする?」を考えている人だと思っている。

黒岩さんのnoteの結論はこう。

どちらがいいか?問題は、どっちでもいいと思います。ただ、
20代でも30代でも能力は高めてから移住したほうがいいです。で、

30代の能力→仕事のスキル・人脈。
20代の能力→人間力。

僕は大学院を出て今年で社会人2年目のペーペーだけども、「次、どうするかなあ」は今の仕事を始めた時からずっと胸の内にある。いまの環境がどうとかではなく、単純に自分がそういうタチなんだと思う。

今の仕事、今いる場所は、学びになることが多い。人の縁にも恵まれていると思う。

けれどもしかしたら、「ここにいる自分がどの自分より最も輝いてる!」といえるほどの、ある種のフィット感は足りていないのかもしれない。そんなフィット感、世の中の人のどれくらいが得ているのかはわからないけれど。


こういう話を人にすると「まだ若いんだし」と言われることもあるけど、「俺からしたら30代が目前に迫っとるのや!」という気持ちが強い。

東京で働いて数年経った友人たちが「次」に進んでいるのを耳にして、まだファーストステップを踏んだばかりの自分と比べたりして、東京の匂いも知らない、お金の稼ぎ方も知らないままの自分がひどく幼く感じてしまう。


そういう焦りは、25歳くらいの頃からずっとまとわりついている。


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27歳って、もうあんまり可愛げはない年齢だなあと思っている。高卒・大卒で働き始めていたら社会人としての経験が積まれてきた頃だろう。

「27歳か、その頃どうなっているんだろうな」と思っていた27歳は、想像よりもずっと早くやってきた。

いま、30歳の時の自分の在り方を思い浮かべているけれど、これもきっとすぐにやってくる。すでに迫ってきている感覚すらある。


これから先、例えば暮らす土地を変えるにしても、そこに仕事があるのか、生活していけるのかというのは気になってしまう。勢いだけで行けない自分がいる。

色んな土地にいる好きな人たちに会いに、あっちにもこっちにも行きたいから、持ち運びができる仕事を持ちたいなと思ったりもする。

そのくせ、地域に腰を据えるような活動や場づくりもしていたい。

土地に根付くということと、風のように動き回るということの2つの間で、「仕事どうしようかー」を脳内で繰り返している。

どうしようもないくらいうじうじしているので、いっそのこと仕事も何もないまま例えば知らない街に引っ越してしまえば、生きるためにスイッチが入って「次」に向かえるのでは、とか考えたりもする。そういう勢いまかせなの、けっこう嫌いでなかったりもする。

まあどうしようもなく幼いなあと、自分でも思う。


でも、そんな風に焦りがあるのは確かなのだ。


人生きっと長くて、まだまだ先があるんだけど、その時その時で少し先の未来を見て「ああ、もう時間がないぞ」と少しの焦燥感といつもともにあるよな、そんな気がしている。分からないけど、そんな気がしているだけ。

願わくばその焦燥感が、他の誰かによって突き付けられるものではなくて、「もっと、もっと」と自分の中から沸き起こるようなものだったらいい。


僕の「次」は今の街かもしれないし、どこか他の「地方」か、もしかしたら案外東京かもしれないけれど、どうなるにせよ自分自身で身の振り方を決められる力を持っていたいと思う。

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書き上げてみると、けっこう何言ってるかわからなくなってしまった。

かいつまむと、自分の身の振り方は25歳くらいからずっと、うじうじ悩んでいます。何か大きな転機に足を踏み入れられることを、自分に期待している2021年。でも、多分、まだもうしばらく東京には暮らせないと思っている。


30歳までのカウントダウンが始まるような27歳、ちょっと踏ん張りますね。

また1年、元気でやりますのでよろしくお願いします。



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▼26歳の誕生日に書いたnote(自分の誕生日がけっこう関係ない話)




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