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J2ドラフト会議振り返り〜歓喜、強奪、そして猛者たちからの洗礼……〜

※タイトルはあまり関係ないです

ドラフト会議終わりました!
山雅サポからは初参加ということで新たに興味を持ってくださる方も多くて嬉しかったです!ありがとうございます!

そして、もしかするとはじめましての方も多いかもしれません。いつもnoteやTwitterで松本山雅、J2を追いかけています、haya_yamagaと申します。今後とも何卒。

さて、今回はドラフト振り返りということで、普段のレビューと違って、ドラフトを振り返る記事です。自分の考えてたことをただただ書き起こすというだけなので気は楽ですね。ここまで自分のことだけを書くのはもしかすると初めてのことかもしれません。気楽にお付き合いいただければ幸いです!

<コンセプト>

まずはドラフトをするにあたってコンセプトを決めました。自分の好きなメンツのみで選ぶのもありでしたが、初参加で自分の中にしか正解がないのは嫌だったのである程度ほかの人も納得感を持てるコンセプトにすることに。イメージを共有しやすいですし。自分はGM気分です。

これは早くに2つの候補が決まりました。「反町戦術2021」か「名波監督の理想を叶えるイレブン」のどちらか。

ただ、ある程度大枠を考えてみた時に前者は変わりゆくJ2で、岩上や船山、パウロ、喜山など元山雅メンバーを取り戻す作業になりそうだったので後者にし、そこに自分なりのエッセンスを加えています。

一通り、結果を知っている人はこの時点で「あーなるほど」となる人も多いのではないでしょうか。

では、各指名ごとに振り返っていきます。

<第1巡>遠藤保仁(ジュビロ磐田)

ここと第二指名で誰を取れるか?が自分の中での最大のヤマでした。理想は遠藤保<磐田>と川崎<京都>コンビ。まあ、両取りのハードルが高いのは想定内です。争奪戦になるなら川崎というのも。

第1巡の盛り上がりを考えると川崎勝負の方が良かったかもしれません。しかし、コンセプトに基づくと遠藤の方が優先度は高いと判断。もしも川崎の争奪戦を制しても遠藤が取られてしまっては変わりが難しくなる。一応、次点では高江<町田>や上里<琉球>を考えてましたが余裕こいて遠藤を逃すのは避けたかったです。

結果は遠藤一本釣り。名波監督に心強い司令塔を与えることができました。ピッチ上の監督をしてもらいます。

ここだけ見ると「ミーハー感」「ネームバリューで選んだ」「無粋」という選定に思われても仕方ないです(笑)ウェーバー順が1番で嫌でも注目されるというのもあり、そこで1番緊張しましたw
上手く転がしてくださった司会の方々様々です。

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<第2巡>泉澤仁(ヴァンフォーレ甲府)

さあ、川崎が争奪戦までは十分想定できる事態でしたが、代わりとして捉えていた佐野海舟<町田>と高宇洋<新潟>まで一巡で消えてしまうのは正直ビビりました。やっぱりボランチが売れるのは早いです(結果的には遠藤は後でも取れたなと思ったり笑)

ただ、そういう事態になった時のために藤田息吹<山形>は常に頭にありました。あとは万が一のためにここで急遽、三門<大宮>もリストアップ。

2巡目まででボランチを早めに埋めようかと思ってましたが、他の参加者の長谷川<甲府>・上門<岡山>の指名を見て、藤田ではなく、3巡指名予定だった泉澤<甲府>を繰り上げました。

吉尾<町田>や中原<山形>はSH型のチームだと狙いますよね……。自分としてはその第2候補として泉澤が取られる危険があったので今振り返っても納得の判断です。シャドーで数字も残せてるドリブラーはそういないので。

ただ、順調にいってたらその後指名する予定だった半田<山形>や黒川<大宮>が2巡目で取られたのは頭を抱えてました。特に半田はけっこう重要でした。

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<第3巡>藤田息吹(モンテディオ山形)

ここで先程名前があがった藤田を指名です。

(第3巡でも競合が。やはり争いは避けられないのか。。。)

他陣営もセンターライン狙いで、自分が狙っていた選手も2巡目までにだいぶ取られてしまったので遠藤の相方は早めに埋めたいと。2巡目で山形の指名が2つ入ったのも少なからず影響はしているでしょう。

攻守でハードワークし、かつ考えながら走り回れる選手が遠藤の相方としては必須でした。と同時に今季好調の藤田自身も攻撃舵を取ってくれてアイディアと再現性を持っている遠藤はこの上なくやりやすいはずです。

他の候補者(川崎、佐野、高)を取ろうとしていたのは若さや今後の可能性の面も考慮してなので色々ありながらもここまでは順調な滑り出しです。

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<第4巡>渡辺博文(レノファ山口)

ドラフトはここからウェイバー方式(早い者勝ち)に。

僕自身、ドラフトは詳しくなかったのですがこの方式の1番手はメリットもデメリットもありましたwドラフトって面白いですね(今更)

鈴木雄斗<磐田>あたりをここでいくのも悩みましたが、意外と他のWB候補も指名されてはなかったのでここではCBにいきます。

CBは右に半田を入れて自由めに動いてもらい、残りは残って対応できるメンツにするというのは決まっていたのですが、中央と左のメンツはあえてフワッとさせてました。実際はメンデス<甲府>・渡部<山口>でしたが、もし予定通り右が半田だったら対面で強さはあるもクロス対応に不安のあるメンデスではなかったと思います。

ということで、CBは右は保留にし、経験・空中戦・リーダーシップのある選手として渡部を先にとることに。一番の決め手は今後のチーム作りの上でで左・中央ができて、同一クラブの選手は3人までというルールの障害にならなそうなことでした。この時点では左として取ったと思います。

第4巡は左サイド争奪戦のターンだったので保険的な意味でも渡部を早めに取れたのは良かったです。

<5巡目>毎熊晟矢(V・ファーレン長崎)

そして、第5巡目は逆ウェイバーで最後の指名になります。

このターン(という言い方は合っているのだろうか。。。)では右HV半田の代わりの候補だった鈴木<磐田>、田上<新潟>が取られたことがやや痛かったです。いざとなれば他ポジションに動かせ、システムも柔軟にできるので。

ただWBという点では鈴木とほぼ横一線で希望してた毎熊<長崎>が意外にも残ってたため、純粋なWBについては誤算はないに等しかったです。むしろ毎熊の方が先に取られると思って、スカッドを組んでいたのでラッキーなくらいかもしれません。

半田&鈴木の連携で崩そうと思っていた右サイドに1人で突破できる槍がやってきました。

<6巡目>メンデス(ヴァンフォーレ甲府)

5巡目はラスト指名だったので、6巡目は一番目に指名=連続指名ができます。

ウェイバー順の最初と最後は「連続指名ができるのでユニットで考えることができる」という話もツイキャス内でありました。自分の5巡目→6巡目を見ると毎熊→メンデス。一見、欲しいポジションをただ埋めてたようにも見えますが、実はセットで考えての指名になってます。

毎熊の特徴を考えた時に個人突破やサイドでのアップダウンのタスクはWBがやってくれるようになりました。右HVがWBを追い越す必要性も少なくなる=HVの横ずれも抑えられる。かつ、CB中央は1発で毎熊を狙える選手にしたいというのも考え、すでに取っていた渡部をスライドすることに決定。左・メンデス、中央・渡部にする方向に固めました。

柳<栃木>や大井<磐田>、新井<甲府>、李栄直<琉球>あたりも中央の大枠で考えていましたが、名波監督や遠藤の強みであるセットプレーの面、ビルドアップ、磐田の選手は今後他ポジションの穴埋めで使う可能性があるという面でこういう組み合わせに。

残りのバックライン(左WB、右HV)もこの時点で候補がほぼ絞れ、あとはいつ狙いに行くか?のみになりました。

<7巡目>大崎航詩(水戸ホーリーホック)

残り5ポジションになりましたが、その中で(優先度が高かったのはGK。本当は7巡目より早くオビ<栃木>を狙いに行くつもりでしたが、各陣営GKは後に回していて候補が多数残っていたこともあり、まずは左サイドを埋めることにしました。

左WBは大崎<水戸>を指名。自軍では唯一のルーキーです。左サイドの軸は早い段階でドリブラー・泉澤で固まっており、タイプ的には堀米<新潟>、注目株では加藤聖<長崎>なども頭にはありましたが他の参加者によってすでに指名済み。自軍でも後ろはメンデスに決まったので、突破力よりもそこのリンク役、足りない点を補うことを重視して大崎に決めました。

現在水戸での本職は左SBですが、ボランチもこなすことができる足元の技術とバランス感が持ち味で、クセの強い左サイドのバランスを整えることができる存在として期待できるので、このチームのWBにもハマると思います。

<第8巡>阿部航斗(アルビレックス新潟)

再び連続指名。ここは7巡目8巡目は空いたポジションを埋めただけで意味はないです←
GKはドラフトでの人気的には「梅田<岡山>かオビあたりが少し抜けてるかな~」という予測はありましたが、あとはいい意味で横一線。ツイキャスでも言われてましたが、今年の世相を表してる気がします。

先ほど書きましたが個人的にはオビが第一候補。梅田は始まる前から諦めており、若原<京都>・三浦<磐田>あたりも自分の番が回ってくるまでに取られてしまいました。それでも残っている有望選手は多かったです。

ここで選んだのは阿部<新潟>。例年だったらもっと早く指名されてもいい選手な気がします。足元の技術にフォーカスされがちですが、セーブや判断の早さもぐんぐんと成長中。山雅も今年の2度の対戦では新潟に対してどちらも善戦はしましたが、勝ち点3を持ち帰るに至らなかったのは彼の存在も大きかったです。度胸を感じました。

<第9巡目>前貴之(松本山雅)

このあたりからはもう指名候補は固まって、他チームに取られてもすぐに対応できそうだったので安心して見れました。ここでの連続指名の最初は前貴之<松本>。半田の他にも鈴木雄斗のコンバート案を想定していましたが、両者取られており、茂木(愛媛)か前ちゃんかどちらかで考えていました。

ただコンセプトと右HVのタスクを考えると前ちゃんの方がやはり適任。自チームは極力避ける方向で進んでいましたが、スカッドにいると戦術の幅が一気に広がるのには心が惹かれました。最後にシステムも出しますが毎熊をSBに置いた433のオプションは前ちゃん抜きには難しかったです。

<10巡目>大津祐樹(ジュビロ磐田)

正直な話、チームを作る上ではCFは9巡目かそれより早く確保するつもりでした。

しかし、『FWは誰にするのか?』という部分で引っ張りを持たせる意味でも(?)リスクと引き換えにそこのポジションをわざと空けておくという"生意気"をかましました。気になる方はJ2ドラフトの運営ツイキャスをお聞きください。

ということでCFより先にシャドーとして大津<磐田>を指名。この時点では4バックか3バックかは明らかになっていないので、最後の指名次第では確かにちょっと0トップっぽくもありますね笑

サイドに流れる泉澤に加えて、CFは"器用さ"よりも"殴れるストロング"を重視していたので、もう1人のシャドーはそこを補える間受けの技術、プレーに関わる頻度、トラジション時のスピード感、そして左からのクロスやカットインに対してCFの影で"セカンドストライカー"としての立ち回りができるプレイヤーを想定していました。黒川を狙っていたのもそのあたりです。

大津が残っていたのはただのラッキーでしたが、船山<千葉>や宮吉<京都>でもいけるかなという心の準備はしていました。

<11巡目>イスマイラ(京都サンガ)

そして、ラストピース。他のチームのCFが埋まっていくのは全身で感じつつも、イスマイラはずっと注意して見ていました。

本来であれば監督のためにもルキアンやエジガルあたりの推進力と器用さを兼ね備えたスーパー万能外国人を狙えれば良かったのですがやはり取り合いなので。そこの争いには参加しないでイスマイラや櫻川ソロモン<千葉>、或いはヴィニシウス<山形>あたりが取れれば上出来です。結局後回しにしたのは良い判断でした。

京都では少し役割が違いますが、このチームにおいてはとにかく後ろでの繋ぎは他のプレイヤーに任せ、前向きでプレーさせることに集中させたいと思います。スカッド的にはどうしても繋ぎ重視になりがちなので、遠藤や前あたりからの一発裏抜けのボールを狙ってもらいつつ、それが不発でも深さ作りやデコイ役としても貢献してもらいたいです。

<最終結果>

そして、11人はこういうラインナップです。
特徴と求めていた条件はこんな感じ。名波監督のための左右可変ビルドアップ&流動性のある攻撃にも対応できるスカッドができたと思います。

基本システムは山雅の3421で考えたので、若干ですが磐田&甲府色は強め……。

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また可変した4231、442、前を中盤に入れて433も。

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共通して言えるのは右サイドは前ちゃんがシステムのずれを作りながら攻撃を組み立てつつ、毎熊・大津・藤田らがスペースへ飛び出して縦に早い攻撃。

またはオーバーロードを作ったところで、左サイドは泉澤でアイソレーション。ボックスはイスマイラにうまく合わなくても大津や毎熊が中で合わせるというイメージ。

前線はイスマイラには極力組み立ての仕事はさせず、裏に抜けたり、深さを作る仕事をしてもらう、その分大津はそれを助ける感じです。イスマイラで殴る機会を繋ぎながらひたすら伺うというのも的を得ている表現だと思いますw

セットプレーもキッカー遠藤のボールにメンデス・渡部・イスマイラ・大津あたりで合わせていくのでそこそこ計算はできるのではないでしょうか。

目指せ勝ち点84、得点84!!!(?)

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振り返りは以上です!

今回ドラフト初挑戦で、話を頂いた時から気持ちが昂っていましたが予想していた以上に楽しかったです。

妄想でチーム編成をするだけでなく、そこにプレイヤー同士の駆け引きもあり、よりチームを作る楽しさを感じられました!編成大失敗したチームのサポとしてはその気分を味わうこともできましたし。

来年もまた参加したい!と言いたいことですが、まずはチームの残留あるのみ。。。呼んでもらえるかは置いといて『退学』阻止のためにも何としても。。。

個人的に残留したい理由が増えた気がします。

まあ、そっちを話すと長くなるのでそれくらいにして……ドラフトに話を戻します。

Windtoshさんという、自分含む各チームのブログ・レビューの紐づけなどをされている方が今回のドラフトについてもまとめてくださっています!とても見やすいです。

また、アンケートもあるのでもし余裕のある方はぜひとも好きなチームに投票してみてください!

そんなこんなで楽しかった2021年のドラフトも終わりです!今後も引き続きJ2を楽しみましょう!ありがとうございました!

END


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