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2022年のコミュニティの旅

はじめに

私の2022年のコミュニティがらみの思いを振り返ります。

個人主催の勉強会イベント+音声メディア=最強説

数年前から、個人が主催する(IT)(勉強会)イベント、というのに注目していましたが、コロナ禍になってオンラインイベントがどかんと増えてから、その方向性が加速してきていると感じています。

そんな中、今年すごい人が(私の前に)現れました。さのちひろさんです。

さのさんは、外資ITサバイバル英語、というTwitterスペースによる配信型(IT)勉強会イベント(ご本人は朝活と呼ばれてます)をはじめとして、すごくたくさんのイベントを精力的にやられています。

(注:私は「カメラを止めるな!」という映画の「番組(ライブ配信、生放送)か作品(収録、編集による動画)」という問いが好きなので、以下、そういったニュアンスで「番組」「作品」という言葉を使っております)

さのさんは、番組型がお好きみたいで、すごくたくさんやってらっしゃいます。

最近、YouTubeは、どんどんテレビみたいになってきて、「テレビみたいな動画が価値の高い動画」という空気感を感じて、個人的には残念な気持ちです。

昔、まだ8ビットパソコン(マイコン)時代は、個人ですごいゲームを作る人、が僕にとってのヒーローでした。(ファルコムの木屋さんとか)。しかし、その後、ゲームは基本的に多人数で作るものになってしまいました。(全部じゃないです、例外もあります、マイクラの人とか)

今、YouTubeの動画も、ヒカキンさんあたりの時代の、一人で演じて自分で編集して、毎日動画をアップする、という時代に個人的には魅力を感じていたので、最近はそういう感じでもなくなってきているような気がして寂しい気がしています。(これも全部じゃないです。ドリキンさんとか毎日やられてます、すごいです)

そして、コロナ禍になって盛り上がったオンラインイベントも、だんだんイベントというよりはYouTube配信、という感じになり、「番組」より「作品」のほうが「タイパが良い」し、そもそも、ガチ競合がNetflixとかの動画作品とか超レッドオーシャンになり、芸能人も次々YouTubeに参入し、古参のYouTuberの再生回数が減ってきているような状況において、(一般論として)(YouTube配信方式の)オンラインイベントは苦しい状況になっているのではないかと思います。

その一方で、AirPodsなどによる、音声メディア視聴シーンの拡大や、コロナ禍で不足しがちだった人とのつながりを補足する「やさしく、ゆっくり、よりそう」メディアである、音声メディアが、映像メディアに比べれば地味ながらも拡大傾向にあると感じます。

(最近発売された有名Podcast「Over the Sun」の番組本も、かなり人気みたいですねぇ・・)

そんなわけで、オンライン時代になって、一人で企画運営できる幅が広がった(IT)(勉強会)イベントと、音声メディアによる「番組」としての(IT)(勉強会)イベント、そして、個人運営であることは、比較的小規模な(IT)(勉強会)イベントの領域が広がっている、そんな状況にピッタリマッチしているなぁ、と思います。(後付け、こじつけの面もあるかもですけど^^;)

多分過去にも書いた気がするけど、個人主催による、フットワークの軽さ、自分で意思決定できる範囲の広さ、といったところが、メリットとして挙げられるのではないかと思います。

そんなわけで注目しているということもあり、少しさのさんのお手伝いをさせていただくように最近はなりました。(お助け隊)

ちなみに、個人主催の勉強会イベントのことを「コミュニティ」と呼んでいいのか?ということについては、全然アリかと思っております(これまで述べてきたようなオープンコミュニティの条件に適合しているものであれば)。

ウォッチパーティ型イベントの可能性

もうひとつ、今年最も印象に残ったイベントのひとつが、「Code for Japan Summit 2022」です。

これは、なんと、事前収録したセッションを初日に50個ぐらい一気に公開しちゃって、あとは、それをウォッチパーティでみましょう、という大胆なアプローチでした。

しかし、これは、非常に悩ましい選択で、前項で書いた「番組」「作品」でいうところの、「番組」的なセッションを事前収録する、というのは、ライブ感がなく、長く、あまりがっつり編集されていない数十分の動画、という、今の動画コンテンツ戦国時代には、非常に不利な条件が重なっている、と感じます。

コロナ禍後、オンラインにシフトし、すごくたくさんのセッション動画を量産しているOSC(オープンソースカンファレンス)は、これと逆で、当日ライブでやったセッション動画をほぼ無編集でどかどかちゃんねるに投下し、数のパワーでチャンネル登録者数と再生時間を増やしていらっしゃいます。

この流れから私が思うことは、次のアプローチとしては、もう少し「作品」に動画コンテンツのアウトプットの形をシフトしていくアプローチのチャンスがあるのではないか・・と思ったりしております。もちろん、現在でも普通にテック系のYouTuberもいて、たくさん動画はアップされていますけれども、そこまでがっつり編集した「作品」動画と、ほぼノー編集イベントセッション動画、の中間的なアプローチ(なんとなく見れる、何度も見れるような動画(音声)コンテンツの作り方)もありそうだなー、となんとなく感じています。

で、なんらかの動画コンテンツがあったとして、ここでお伝えしたいのは、それを題材にした、ウォッチパーティです。(ここからが、このセクションの本題です)

私もここ数年、何度か「ウォッチパーティ」タイプのイベントを企画・運営してみたりしましたが、ウォッチパーティも、なかなかデザインが難しいイベントだなぁ、と感じています。

そもそも、イベントに参加しなくても、ずっとYouTubeで公開されてて無料で見れる動画をみるために、わざわざ時間を確保して(オンラインだとしても)集まってみる、というのは、「めんどくさい」面が大きく、参加するモチベーションは、相当限定的と思います。

もちろんモチベーションゼロではないし、集まってわいわいコミュニケーションするの楽しいし、酒の肴として動画を用意する、ということで成り立つ場もある、とは思うのですけれども。

でも、そんなむずかしさ、悩ましさを清々しく突破されたー「Code for Japan Summit 2022」の果敢さには、本当にすばらしいを感じております。

ちなみに、このあたりのついても、地道ではありますが、セッションの「作品」化が進むことで、ウォッチパーティの可能性も広がるんじゃないかなーとわくわくしてしまいます。(例えば、ロッキーホラーショー的にウォッチパーティで盛り上がれるような動画とか作れないかなーとか、ワークショップやパネルディスカッションの進行にも使えるような動画、など)

おわりに

というわけで、2022年の振り返りでした。とりあえず、書きたいモチベーション高いものから順に書き散らかしております。

あと、時間があったら書きたいものとしては、以下のようなものがあります。

  • Gatherとオンラインの場づくりへのチャレンジ

  • サマセミと、地域コミュニティ meets IT勉強会コミュニティな未来への期待

  • 改めて、「オープン」「フラット」「自主性(ボランティア)」「信頼関係」なコミュニティの魅力と、「そうじゃない方」のコミュニティとの向かい合い方

  • 「行けたら行く」とウィズコロナ時代のイベントの形

  • 「気が向いたので」という理由と、「私事都合」「一身上の都合」

  • 知識の山を登りそこに安全に座る、のではなく、少しずつ、慎重に、枯れた部分について、「学ばなくても大丈夫なこと」を作って、新しく来た人と同じ高さの目線で一緒に砂場で遊べるような感じが良いですね~

  • ワンピースと呼び方と内輪感

  • 奴隷会計と、働きバチ



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