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デメリットがたくさん?デグー飼育の難しさ

最近では、ペットショップでよく見かけるようになったデグー。
見た目のかわいらしさだけでなく、頭のよさやコミュニケーション能力の高さなどが特徴です。
デグーのことを知れば知るほど「飼育してみたい!」という思いが強くなった方は多いのではないでしょうか。

そんな愛らしいデグーですが、お迎えした場合、飼育するうえでデメリットに感じることや、飼育する難しさに直面することが多々あるでしょう。

この記事では、デグー飼育歴2年の私がデグーを飼育する際にどんなデメリットがあるのか、経験をもとに解説していきます。
デグーをお迎えするか迷っている方は、この記事で飼育するデメリットを学び、お迎えする前の参考にしてみてください。


デメリット1:飼育費用

まずはデグーを飼育する際にかかる費用についてです。
デグーをお迎えする際に、ケージやステップなどさまざまな用品の準備が必要です。

私がデグーを飼育する際にかかった初期費用は、用品だけでだいたい2~3万円ほどでした。

デグーは5~10年ほど生きる動物です。
飼育するとなると初期費用だけでなく、餌代や、病院代などさまざまなお金が必要になります。
今回は、特にこれは高くつくなと感じた費用2点ご紹介します。

◇電気代

デグーを飼育する場合、室温は約25度前後、湿度は40%~55%に保つ必要があります。
比較的暑さには強い動物ですが、寒さにはとても弱いです。

部屋が20度以下になると低体温症になり、最悪命を落とすケースもあります。
冬の暖房器具は必ず用意するようにしましょう。

また、暑さには強いですが、室温が30度を超える場合は熱中症になる可能性があります。
真夏にはエアコンをつけて、涼しい環境を用意してあげてください。

我が家でも、ほぼ年中エアコンが稼働しています
特に春や秋など日中と夜の気温差が激しい場合には、温度管理の難しさを感じることがあります。

飼育するうえで湿度管理も重要と知ったので、追加で除湿器と加湿器も購入しました。
デグー飼育前と比べると、平均月5,000円ほど電気代が高くなりました。
デグーに快適に過ごしてもらうためにも必要な費用だと思います。


◇飼育用品

こちらは初期費用とは別で、デグーを飼育していく中で消耗品となるものの費用です。
例えば、ペレットやチモシー、かじり木などが当てはまります。
我が家ではデグーを2匹飼育しており、消耗品だけでだいたい月5,000円かかります。

簡単に毎月買うものを紹介します。

・ペレット2種類 → 1袋約800円
・かじり木 → 1つ約700円×複数
・チモシー3種類 → 3kgで3,000円
・おやつ → 1袋約500円×複数
・床材 → 1袋約800円×2

チモシーはデグーの主食です。
毎日朝晩の2回交換しているので、1ヵ月で3kgのチモシーがなくなります。

また、デグーによってチモシーの好みがあり、最初はお気に入りのチモシーを見つける難しさを感じることになるでしょう。
我が家でもいろいろな種類のチモシーを試したので、最初はお金がかかりました。

かじり木は、”不正咬合”になることを防ぐために、ケージにとりつけています。
だいたい一つ600円~700円ぐらいしますが、デグーによっては1日でかじり尽くしてしまうこともあります。


デメリット2:騒音

デグーを飼育することで、騒音に悩むことがあるかもしれません。
どんな騒音があるのか、詳しくご紹介していきます。

◇鳴き声

デグーは別名「アンデスの歌うネズミ」と呼ばれています。
仲間同士でのコミュニケーションに鳴き声を使用し、その鳴き声にはさまざまなバリエーションがあります。

嬉しいときの鳴き声は、「ピルピル」と小鳥がさえずっているような小さな声なので、騒音に感じることはないでしょう。
しかし、警戒鳴き、呼び鳴き、発情鳴きはとても大きな声で鳴きます

・警戒鳴き
文字通り、何か警戒するものがあった場合、仲間に危険を知らせるための鳴き声です。
鳴き声は「キィ!キィ!」といった甲高い声で、断続的に鳴き続けます。

我が家のデグーの場合は、バイクの音やトラックのエンジン音、家のピンポンによく反応し、鳴くことが多いです。
多頭で飼育している場合、1匹が鳴きだすとそれにつられてもう1匹も鳴き出すこともあります。

・呼び鳴き
呼び鳴きは、デグーによって鳴く子と鳴かない子がいます。
特に呼び鳴きをするのは、単頭飼いのオスが多いようです。

我が家にいるオスのデグーは、生後1ヵ月の頃にお迎えしました。
お迎えして一週間ほどは、飼い主の姿を見るたびに呼び鳴きをしていました。

鳴き声は「ピィー!ピィー!」と甲高い声で、声量も大きめです。
デグーがいる部屋のドアを閉めていても、隣の部屋まで聞こえることがあります。

・発情鳴き
発情鳴きも呼び鳴きと同じように個体差があり、主に単頭で飼育しているオスに見られます。
まったく発情鳴きをしない子もいれば、発情期がくるたびに声が枯れるまで鳴く子もいます。

デグーの発情期は21日周期といわれていますが、こちらも個体差があります。
鳴き声は呼び鳴きと同じような「ピィー!ピィー!」と断続的に鳴き続けます。
発情鳴きはデグー本人でもコントロールができず、飼い主でも鳴き止ませることは難しいでしょう。

いずれも大きな声で鳴くのでワンルームで暮らしている方や、集合住宅で暮らしていて、壁が薄い家だと飼育が難しいかもしれません。

◇回し車

野生のデグーは日中にエサを探すため、かなりの距離を移動します。
ケージで飼育しているデグーは運動不足になり、ストレスが溜まる可能性があるので、ケージに回し車をなるべく取り付けましょう。

回し車自体は「サイレントホイール」のように静音タイプのものも販売しています。
しかし、回し車を激しく回す子の場合は、騒音が気になる可能性があります。
また、回し車の上にペレットやおやつ、ウンチなどを置いていると「カラカラ」となかなか大きな音が鳴ります。

ただし、デグーは昼行性で、深夜は眠っていることが多くなります
飼い主が眠っているときの騒音は、心配しなくても良いでしょう。


デメリット3:におい

デグー自体にほぼにおいはありません。
ただし、飼い主がケージの掃除を怠ると、においが気になることがあります。
デグーのオス・メス両方飼育していますが、マーキングなどを頻繁にするのでオスのほうが少しにおいがキツいように私は感じました。

◇排泄物のにおい

デグーはトイレを覚えない動物です
おしっこもウンチも、どこでもしてしまいます。
オスの場合は、マーキングをするので足をあげておしっこをすることもあります。

デグーがおしっこやウンチをしてしまった場合、キレイに掃除するようにしましょう。
日ごろから掃除をしておくと、においはあまり気になりません。

◇牧草のにおい

デグーの主食は”チモシー”という牧草です。
ケージの中に常に食べれるようにたくさんチモシーを入れているので、ケージの周りは、例えるなら牧場のようなにおいがします

私はまったく気になりませんが、人によっては不快に感じる人もいるかもしれません。


デメリット4:動物病院探し

デグーは小動物なので、全ての動物病院で診てもらえるわけではありません
デグーの診察は、エキゾチックアニマルに対応している病院を探す必要があります。
また、エキゾチックアニマルの診察ができても、デグーは診察できない動物病院もあります。

家のデグーの元気がない・ケガをしてしまったというときに、近くに診察できる病院がなければ対処することが難しいでしょう。
デグーをお迎えする前にデグーを診察できる病院が近くにあるか確認をしておくことが大切です。


デメリット5:人に懐かない子もいる

デグーと検索すると、SNSには人の手の上で熟睡する子や、ネットの記事では「人によく慣れます!」と書かれているものをよく見かけます。
しかし、デグーは必ず人に懐くわけではありません
人に噛みついてしまって、まったく触れない子や噛むことはないけれどふれあいを好まない子もいます。

デグーをお迎えして全然慣れてくれないので後悔しているといった内容の書き込みをよく見かけます。
デグーにも個性があるので、どんな個性でも受け止めてあげる覚悟を持って、デグーをお迎えしてあげてください。


まとめ

この記事ではデグーをお迎えしたときに、飼い主さんにとってデメリットとなり、飼育の難しさを感じやすいことについて紹介しました。
デグーをお迎えする前に、もう少し準備が必要だなと思った項目があったのではないでしょうか。

デグーは小動物ですが、飼育にも思ったよりお金がかかり、においや騒音も気になることがあるかもしれません。
お迎えしてから後悔することのないように、デメリットや飼育の難しさもしっかり把握してから、デグーを家族に迎えましょう。


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