見出し画像

白い”アイツ”はわたしのライバル

我が家では、今年の6月から一緒に暮らしている白猫がいる。名前は”サニー”
同居人が、マンションの駐車場に住みついているサニーを保護してから生活を共にするようになった。

サニーが来てからわたしの生活は一変した。

サニーは同居人の猫

元々、我が家には、デグー2匹、ハムスター1匹がいる。この3匹はわたしが飼育したいと言って、わたしがお迎えをした子たち。
言わば、わたしの子どもに等しい存在だ。

そして、サニーは、同居人が保護したいと決めて迎えた猫。つまり同居人が飼育している猫になる。

そのため、ねずみたち3匹のお世話はわたし。サニーのお世話は同居人が担当する。

サニーと同居人の関係性

サニーは野良ネコだが、妙になつっこい。同居人が外で餌付けしていたときも同居人の身体にすりすり。お腹を見せてごろごろ。

保護して初めて病院に連れていったときに、病院の先生から「おそらく元々は飼いネコじゃないかな?」と言われた。うん、わたしもそう思う。

保護して、家猫生活が始まったあとも、サニーは大きな戸惑いもなく受け入れた。なんなら捕まえるときも、同居人の抱っこでケージに入れることができるくらいだった。

家猫になった今のサニーは、同居人にデレデレ、メロメロ。
そんなサニーに、同居人もデレデレ、メロメロ。

同居人が部屋からいなくなると、鳴いて同居人を呼び、一人遊びも下手くそなので、同居人に遊んでもらう。
同居人の姿をみるだけでゴロゴロとのど鳴らしが止まらず、とっても甘え上手。

「君たち、男同士だよね?」わたしが同居人によく投げかける言葉だ。

「それはもう恋人の距離なんよ」とツッコむわたし


サニーとわたしの関係性

そんな、サニーとわたしの関係性だが、まぁまぁ良好。
同居人ほどでもないが、わたしを見ると、サニーは床でお腹を見せてゴロゴロ。
そんなサニーにお腹を突っつくのがわたしの日課になりつつある。

わたしにも愛想を振りまくサニーは、とても可愛いと感じるが、わたしの心には、嫉妬の炎が渦巻いていた。

我が家では、サニーがうちのねずみ3匹を襲ってしまう可能性があるため、部屋を完全に分けている。
ねずみたちはリビング、サニーは寝室だ。
そのため、サニーをお世話をするときは、同居人は寝室にこもることになる。もちろん、わたしも可愛いねずみたちのお世話があるので、リビングにこもりっきり。
そうすると、すれ違いが起きる。

同居人は家にいる間、ほとんどを寝室で過ごす。そして「さんちゃん、さんちゃん。」と猫なで声で白いアイツの名前を呼ぶ。
そんな様子を見ると、嫉妬してしまう。
「わたしの名前呼んでよ!」口には出さないけれど、心の中で叫ぶ。
まさか、自分の中にこんな嫉妬深い一面が隠れていたとは思っていなかったので驚いた。

一度だけ、同居人に「もっと構って!」と訴えたことがあったが、同居人からは「だってさんちゃんの方が甘え上手だし。」と返された。

甘え下手で悪かったね。

一変した生活。だけどなんだかんだ楽しい

そんなこんなで突然始まった白い”アイツ”との共同生活。
最初は、家も狭いし、猫の飼育なんて初めてだし、大丈夫と不安もあったけれど、なんとかなっている。
世話はほとんど同居人がするので、わたしは可愛がる担当と爪切り担当。(これのせいでちょっとビビられている)

今でも、家で猫を飼っているのが信じられなくて、サニーを見ながら「家の中に猫がいる…」と呟くことがあるとかないとか……。そんなときには「ねー。いるねー。」と同居人も同調するのだ。

最近のサニーとの楽しみはお風呂上り。
わたしがドライヤーをしているときに、サニーは洗面所の扉前にやってきて、わたしが遊んでくれるのを待っている。
洗面所でする遊びは”クイックルワイパー”。
猫じゃらしのように、素早く動かしたり、隠してみたり、デグーやハムスターでは、そんなアクティブな遊びはできないので楽しい。
しかし、わたしのやり方が悪いのかすぐに飽きる。
ごめんよさんちゃん。

君は幸せ?

サニーは、わたしが知っている限りでは、2年以上は外猫生活を続けていた。
同居人は保護当時に、「この子から外の自由な生活を奪ってしまっていいんだろうか?」と不安をこぼしていた。
そんな同居人に「多少狭くても、衣食住の心配や、明日の命の心配をしなくていい家猫の方が幸せに決まっている」と諭したのはわたし。
もちろん、いろんな考え方があると思うけど、わたしは、絶対に外で暮らすより人間に飼われて、部屋の中でぬくぬく過ごすほうが良いと思っている。

「てことで、君は今、”幸せ”ってことでいいかな?」私は白い”アイツ”に問いかける。
白い”アイツ”は何も言わずに、ただ私の足元でゴロゴロと甘えている。

#うちの保護いぬ保護ねこ

この記事が参加している募集

いただいたサポートは我が家のげっしーずのおやつ代として使わせていただきます。 または、大好きな紅茶の購入に充てさせていただきます!