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アロハ通信#23           公園ボランティア     森田郁代

今年は暖冬だと言われていましたが、三月になってもいつまでも寒くて暖房した部屋で縮こまっている日が続きました。でも暖かくなり始めると、外の景色は魔法にかかったように一気に新緑が広がり、いろいろな花が咲き始めて、日ごとに姿を変えていきました。

私は地域の公園のボランティアをしていますが、この公園も今が一番華やぐ季節です。藤棚の藤の花は白や紫の花をたくさんつけました。まわりのツツジの木には赤や白、ピンクの花が咲いて辺りがぱっと明るくなるようです。地域の人たちも、子どもを連れて遊びに来たり、休憩に来たりと次々に訪れます。

ボランティアは男性十人、女性四人で、月に一回集まって半日作業をします。主に男性は木の剪定や草刈り、女性は花壇に花を植えたり掃除をしたりしています。こじんまりした公園ですが、周りにたくさん木が植えられているので手入れが大変です。でも見よう見まねで始めて十年近くが経った今、剪定の腕も上がって本職の仕事にも見劣りしないのじゃないかと自負しています。花壇は、開花は遅れましたが水仙やチューリップはたくさん咲いてくれました。でも経費削減のためにと種から育てているパンジーは、気温が低くて芽が出てもいつまでも成長せず、小さな苗のまま花をつけ始めました。去年はちゃんと育ったのに今年は貧弱なままで、最近の気候の変化に、草木を育てるのは難しいなと感じています。今年の夏はさらに暑くなりそうなので、暑さに強い花を植えなくてはと話し合っています。

公園の仕事は雑草が伸び始めるこれからが本番です。きれいな公園にしようとみんな楽しんでやっていますが、十年を経て皆高齢となり、さすがに疲れやすくなってきました。新しい会員を募っていますがなかなか人が集まらず困っていたところ、最近やっと若い方二人が入ってくれることになって喜んでいます。ここまでがんばってきれいにしてきた公園なので、これからもきれいなまま続いてほしいものだと思っています。


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