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ハワイ不動産の「びっくり」〜土地編〜
最近、久々に
山の斜面に立つ一戸建ての販売を手掛けました。
バイヤー側に立ってのお手伝いです。
日本では考えられないことが多くて、
笑ってしまう、でも笑ってられないことを
楽しくご紹介!
地面が動く。
地面が粘土質の場合、
数年で地面が動くため、
上に建っている家がずれてしまいます。
粘土質でなくても、山の斜面の場合、
少しずつずれていく場合が多いのです。
粘土質で有名なのは、
ホノルルの「アイナハイナ」というエリア。
ワイキキとハワイカイの間にあります。
全域ではありませんが、
粘土質の土壌の部分が多くあります。
日本の場合、地震が多いので、
基礎工事はとても大切ですね。
地盤の硬さや質により、
杭基礎工事、直接基礎工事という
大きく2つの方法に分けられるようです。
では、ハワイの場合はどうでしょうか。
大抵の場合、家の「柱の脚」を
地面に乗せたコンクリブロックに
そのまま置いています。
![](https://assets.st-note.com/img/1647128242679-L7JRON7FrV.jpg?width=1200)
こんな感じで、
地面に小さな四角いコンクリのブロックをおき、
その上に家の基礎となる柱を置いています。
![](https://assets.st-note.com/img/1647128408684-xm45eNR9sM.jpg?width=1200)
この四角いコンクリのブロックは、
ハワイの土建業界では、「豆腐」と呼ばれています。
日本では「ピンコロ」って呼ぶのかな?
下の写真にあるように、
時間が経つと、家がだんだんずれて
地面に置いた「豆腐」ブロックと、柱の隙間があいてくるため、
そこに木の板をはめて隙間を埋めていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1647128468497-aYRskSyffX.png?width=1200)
この嵌め込まれた木の板の数で、
家の年齢がある程度わかります。
こういった家に住むローカルのオーナーたちは、
3、4年ごとに家の下の
「柱の脚」をチェックして、
隙間ができているようなら、
家の床を水平にするため、
豆腐ブロックと脚の間に
木をはめ込む作業をします。
どうやってはめ込むのでしょうか?
ジャッキアップして、家を持ち上げて…
![](https://assets.st-note.com/img/1647128515262-Ghkc5SW9qR.jpg?width=1200)
持ち上げてから、木の板をはめこんでいくのです。
この作業は大体1週間ぐらいで完了します。
ちなみに、この豆腐ブロックの上にある金属は
地面から上がってくる「シロアリ(グラウンドターマイト)」よけです。
山の斜面に立っている家を検討する場合、
山からの雨水が、
どのように下に流れていくのかを
よく調べなければなりません。
できればきちんと排水溝が作ってあり、
山からの水はけ対応がされている家が安心です。
ベストなのは、
硬い地質の支持層まで掘って、
そこから基礎を作っている家。
こういった家だと、
まず家がずれることはありません。
他にもいろいろ注意しないといけない点がたくさんあります。
「所変われば品変わる」
って感じですね。
実際にあった出来事の紹介を通じて、できるだけ役に立てていただける情報を載せています。サポートいただければうれしいです!