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ハワイ不動産の「びっくり」〜土地編〜

最近、久々に
山の斜面に立つ一戸建ての販売を手掛けました。

バイヤー側に立ってのお手伝いです。

日本では考えられないことが多くて、
笑ってしまう、でも笑ってられないことを
楽しくご紹介!

地面が動く。

地面が粘土質の場合、
数年で地面が動くため、
上に建っている家がずれてしまいます。

粘土質でなくても、山の斜面の場合、
少しずつずれていく場合が多いのです。

粘土質で有名なのは、
ホノルルの「アイナハイナ」というエリア。
ワイキキとハワイカイの間にあります。
全域ではありませんが、
粘土質の土壌の部分が多くあります。

日本の場合、地震が多いので、
基礎工事はとても大切ですね。
地盤の硬さや質により、
杭基礎工事、直接基礎工事という
大きく2つの方法に分けられるようです。

では、ハワイの場合はどうでしょうか。

大抵の場合、家の「柱の脚」を
地面に乗せたコンクリブロックに
そのまま置いています。

こんな感じで、
地面に小さな四角いコンクリのブロックをおき、
その上に家の基礎となる柱を置いています。

この四角いコンクリのブロックは、
ハワイの土建業界では、「豆腐」と呼ばれています。

日本では「ピンコロ」って呼ぶのかな?

下の写真にあるように、
時間が経つと、家がだんだんずれて
地面に置いた「豆腐」ブロックと、柱の隙間があいてくるため、
そこに木の板をはめて隙間を埋めていきます。

この嵌め込まれた木の板の数で、
家の年齢がある程度わかります。

こういった家に住むローカルのオーナーたちは、
3、4年ごとに家の下の
「柱の脚」をチェックして、
隙間ができているようなら、
家の床を水平にするため、
豆腐ブロックと脚の間に
木をはめ込む作業をします。

どうやってはめ込むのでしょうか?

ジャッキアップして、家を持ち上げて…

持ち上げてから、木の板をはめこんでいくのです。

この作業は大体1週間ぐらいで完了します。

ちなみに、この豆腐ブロックの上にある金属は
地面から上がってくる「シロアリ(グラウンドターマイト)」よけです。

山の斜面に立っている家を検討する場合、
山からの雨水が、
どのように下に流れていくのかを
よく調べなければなりません。

できればきちんと排水溝が作ってあり、
山からの水はけ対応がされている家が安心です。

ベストなのは、
硬い地質の支持層まで掘って、
そこから基礎を作っている家。
こういった家だと、
まず家がずれることはありません。

他にもいろいろ注意しないといけない点がたくさんあります。

「所変われば品変わる」

って感じですね。



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