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危機に直面するハワイのレストラン業界

著:かまる

自己紹介

毎週金曜日を担当することになりました「かまる」です。「かまる」というのは母方の祖母の名前で、ハワイ語では「馬」という意味だそうです。ちなみに祖母はハワイアンではなく日本人ですので悪しからず。食いしん坊が見込まれて、ハワイの食レポをお届けすることになりました。よろしくお願いします。

ハワイの現状

さて、ご存知のようにハワイは新型コロナウイルス感染症のために経済的大打撃を受けています。2020年には観光客数が前年比90%ダウンという月があったり、日本からの観光客0人という日が何日もあったりしました。ハワイ州の失業率の高さは全米の中でも1, 2を争うほどです。私の周りには、私も含めて失業中の人や収入が激減した人がたくさんいます。ハワイでパンデミック前と同じ収入を維持しているラッキーな人はかなり少ないのではないかと思います。

レストラン業界の危機

 2020年12月23日にハワイ大学公共政策センターが、ハワイ州内の過半数のレストランは2021年4月までに営業悪化のために閉店するという見通しを発表しました。この背景には、ハワイの多くのレストランが観光業に依存していることがあります。

世論調査に参加した87%のレストラン経営者が、営業再開のための資金繰りがつかないと回答。多くの飲食業者が家賃や支払いを滞納しているのがうかがわれます。

2020年には、オバマ前大統領お気に入りのアラン・ウォンズやローカル御用達のリケリケ・ドライブインといったレストランが閉店してしまいました。

1軒のレストランが閉店すると、シェフやスタッフだけでなく、出入りの業者そして野菜や魚介類を供給する中間業者、さらには農家や漁師にまでと広範囲にわたって影響がおよびます。

ハワイ・レストラン協会によると、ハワイの飲食業界は、2018年の売り上げが56億ドル、雇用者数は73,300人だったというハワイの一大産業です。

この大きな産業が回復し始めるのは、全米にワクチンが行き渡って観光業界が復調の兆しを見せる2021年夏以降になりそうです。

それでも頑張る

とはいうものの、各レストランではメニューをハワイ在住のローカル向けに変えたり、レストラン内での飲食をやめてテイクアウトとデリバリー専門店にしたり、時短や縮小したりとさまざまな工夫を凝らしながら営業を続けています。

また、このパンデミックの真っ只中にも新店をオープンしたり、新しい場所で新装開店してがんばっているレストランもあります。

そして、多くのレストランではハワイ産野菜をふんだんに使ったメニューを新たに作って、地元農家を応援しています。こういうことって、とってもハワイらしいというか、アロハを感じます。

次回のハワイ旅行に役立つレストラン情報

これから毎週金曜日、新しいレストラン情報やハワイ在住ローカルお気に入りの店そしてハワイの家庭料理など、さまざまな角度からハワイの食情報をお届けします。今はなかなかハワイを訪れることができなくても、近い将来のハワイ旅行の際に役立つ情報です。乞うご期待!

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