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ひと言

著者:杏ワイルダー

先週、定期検診で採血をしてくれた看護師さんから「その鞄、いいですね」と褒められました。朝から採血だ、と気が重かったのですが、彼女のひと言でハッピーになりました。

その後に健康チェックをしてくれた看護師さんからも、検温のときに「ピアスが素敵」と褒められまして、もうこの日は終日気分が良かったです。


大学入学前にハワイ大学の語学研修プログラムを受講するため、3月下旬にわが家に2週間滞在した学生さんは、感謝の気持ちをつねに伝えてくれる素敵なお嬢さんでした。

食事を用意すると「おいしそう!」と興奮し、一口食べれば「あ〜おいしい」と満面の笑み。食後は必ず「ごちそうさまでした。おいしかったです」と私のところに言いにきました。

送迎してあげた時や、ドライブの途中でスパムむすびを買ってあげた時などの「ありがとう」にとどまらず、この学生さんはトイレのタオル交換やハンドソープの補充にも気づいて、お礼を言ってくれるのです。

彼女が残してくれたメッセージカードには、溢れんばかりの感謝の気持ちが綴られていました。このカードは、毎日向かうコンピュータの前に立てかけて、何度も読み返しています。


数日前のこと。寝る前にインスタを眺めていたら、流れてきた動画がとても素晴らしくて、夫と娘にシェアしました。

「私たちに必要なのは、人を笑顔にする素敵なひと言」という説明書きがついていて、撮影者が通行人に話しかけて、その人たちの反応を記録したものでした。

「あなたの笑顔、本当に素晴らしい」

「ハリウッドで働いているの?映画スターみたい」

「あなたとってもゴージャス!」

「素敵な髪型ね」

むっつり顔が、瞬く間に人の良さそうな笑顔に変わり、「ありがとう!」「嬉しい!」「良い日になった」と喜ぶ様子は、見ているこちらも幸せな気分にさせてくれました。

見知らぬ人でもシャツや髪型、バッグでもなんでも、素敵だなと思ったら、私も恥ずかしがらずに声をかけようかな。


さて、自己啓発のTikTokかなにかで学んだのでしょうか。先日うちに遊びに来た友人が「家族、ひいては世界の平和のために、1日最低20回〃ありがとう〃と言うことにした」と意気込んでいました。


冷たい麦茶と彼女の好物のバター餅を出したら「ありがとう!あ〜嬉しい。ありがとう!」と言うので、「今日はあと18回だね」と教えてあげました。

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