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コロナに感染してしまいました(その1)

著者:六甲茂子(ロコモコ)

皆様ご無沙汰しております。実は昨年末よりCovid(新型コロナ)に感染し、隔離生活を送っておりました。気を付けているつもりでしたが、どこからともなくやって来たコロナ。その怖さを忘れないためにも、感染から回復までの道のりを数回にわたって記録しておこうと思います。お付き合いいただければ幸いです。

目に見えて感染者が増えてきた

感染力の強いオミクロン株が猛威を奮っているハワイです。私の会社の周囲でもポツポツと感染者が出て、総務部から検査をするよう検査キットを渡されたのがクリスマスの10日前ぐらいの事だったでしょうか?

家族に高齢者と持病持ちがいる為、早々とワクチンも済ませ、一際注意を払っていたつもりの私は感染などはあり得ない事だと思っていました。が、隣の席の同僚の家族も感染したという事でずっと自宅から仕事をしており、家で1回目の検査をすることに。

キットには2回分が入っており、自分で綿棒を鼻の奥に突っ込んで検査します。たった10分程で結果が出ます。結果は陰性。感染していませんでした。ホッとして翌日仕事へ。陰性の結果を報告しいつも通りに働いていました。

数日後、総務部からまた連絡があり、もう一度検査を受けて欲しいとのこと。また近いところに陽性者が出たとの事でした。キットの2回目が残っていましたので、再び検査。やはり陰性でしたので、会社に報告後仕事に戻りました。因みに検査する場合、1回目と2回目の間には72時間以上置かなければなりません。

別件で救急病院へ

その数日後の事です。食後家族で団欒をしていたとこと、夫の様子がおかしく、呂律が回っていないではありませんか。

夫は2型糖尿病なので、血糖値が下がっていたのです。すぐブドウ糖のタブレットを飲ませました。通常ならすぐに調子が戻るはずなのですが、一向に回復せず、救急車を呼ぶ事になりました。

救急隊の方々が到着し、夫の血糖値を測ったところ、あり得ない程の低い値だったので、すぐさま救急病院へ搬送されました。

搬送された病院は、コロナの患者は受け付けていないところです。が、感染対策として、家族は救急病棟(ER)の待合室に入ることは許されず、外の救急車だまりにポツポツと離して置かれた椅子に座って待つしかありません。

クリスマス休暇中という事もあったのでしょうが、ERの人員が足りておらず、かなり長い間、寒い屋外で待つ事になってしまいました。

途中からどんどん人が減って行き、少し「怖いな」と思っていたところ、夜中の12時を超えた頃、光を求めてホームレス風の人々も周りに増えて来た為、駐車場の車の中で待つ事にしました。

駐車場でじっと待つ事しばし、朝の4時頃、夫が帰れる事になったので、やっと車を出して家に戻りました。

今思えば、この時にどこからか感染した可能性があります。周りの人とは十分な距離を取っていたつもりで、常にマスクはしていましたが。

翌日は家から仕事をし、翌々日から再びオフィスへ。クリスマス前ですので、仕事帰りに買い物に寄ったのもいけなかったのかもしれません。お店はどこもかなり混んでいたので、もしかしたらこの時に感染したのかも知れません。

因みに会社の皆や友人達にお菓子を中心としたクリスマスのギフトバッグを用意していたのですが、感染してしまったので、全て処分してしまいました。残念ですが。

急激に風邪の5倍の症状が

翌朝、気管支の痛みで目覚めました。ヒューヒュー、ゼーゼーと気管支からは音がして、咳が一旦出ると止まりません。通常より丁寧な手洗いや消毒をしていた為、ここ2年以上風邪とは無縁だったのですが、今までにない倦怠感と全身の痛みに「嫌な予感」が拭い去れず、オフィスに連絡してすぐ検査に行くことにしました。キットは使い切っていた為、ドライブスルーの検査場へ行く事に。が、予約は翌日しか取れませんでした。

夫と義母は症状が無いようだったので、すぐさま寝室を離して、バスルームも別のものを使う事にしました。2人にうつしてはならないとのストレスが凄く、一睡もできませんでした。翌日、見本市会場の駐車場に特設されたドライブスルーの検査場へ。

近付くと、ビックリするほどの渋滞で、ほんの2ブロック進むのに小一時間もかかりました。この日のハワイ州の陽性者は1,800人程で、今までにない数字を記録したのですが、1月9日現在はさらに増え、1日で5,000人近くとなっています。

ここで車に乗ったまま無料の簡易検査を。大体12時間後に結果がわかるとの事で帰宅しました。家に帰ると風邪の症状が悪化してきました。体感では通常の風邪の5倍ほど酷く感じました。

翌朝3時頃メールが。もう間違いはないと思っていましたが、案の定陽性でした。私が受けた検査ではどの変異株かはわかりませんでした。オミクロンでしょうか? 

朝になり暗澹たる思いで会社へメール。ここ数日で会話を交わした人の名前を全員報告し、10日間の自宅隔離に入る事に。12月23日の事でしたので、クリスマスもお正月も祝えず、じっと隔離部屋で過ごす事になりました。

翌日夫と義母もドライブスルーの検査場へ。祈りもむなしく、2人とも陽性である事がわかりました。これで家族内での隔離は無くなりましたが、全員で1月3日まで家篭りとなりました。幸い少し前にCostco でまとまった買い物を済ませたばかりでしたので、誰かに買い出しを頼む必要はありませんでした。


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