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夏の夜空にQueenが響く ワイキキ・シェルで屋外コンサート復活!

著:御手洗ケール

このところ感染者数が増え続け、屋内・外で集まれる人数に再び制限が出てしまったハワイ。ワイキキはかつての活気を取り戻し、日常が戻りつつある感じがしていただけに、今後の動向が気になるところです。

ワイキキといえば、先週末久しぶりにワイキキ・シェルで行われたコンサートに行ってきました。思えば、なんの心配もなく、最後に大きな会場で心から音楽を楽しんだのはいつのことだったのか。。。


ワイキキ・シェルは、ワイキキの端、カピオラニ公園に隣接した便利なロケーションにある屋外コンサート会場。椅子席の後ろには芝生席が広がり、ダイヤモンドヘットもすぐ近くに見え、最もハワイらしいコンサート会場と言えるのではないでしょうか。特に夜は星空のもと、涼しい風に吹かれながら音楽が楽しめるので、私も大好きな場所のひとつですが、ここ数年あまり使われることがなかったのが残念でした。

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しかしこの夏、ハワイのエンターテインメントをなんとか活性化させたいという各所の思いが実を結び、ハワイ・シンフォニー・オーケストラがゲストミュージシャンとコラボし、クラシックのみならず、様々なジャンルの音楽を聞かせてくれる「シェラトン・スターライト・シリーズ」が誕生。7月から週末ごとにワイキキ・シェルで開催されることになったのですが、先週末はロック編、しかも大好きなクイーンということで、土曜日に行われた「MUSIC OF QUEEN」へ出かけて参りました。

コンサートでは、ゲストにBrody Dolyniuk & Windbourne Musicを招き、クイーンの名曲の数々を演奏。今までも何度かシンフォニーと共演している、めちゃめちゃクイーンの歌が上手なBrodyさんの熱唱とバンド演奏にオーケストラが加わり、曲に厚みが出てクイーンの世界観が更に際立ったように感じ、大満足でした。

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1900年に設立された歴史あるハワイ・シンフォニー・オーケストラ(旧ホノルル・シンフォニー・オーケストラ)ですが、何がすごいって、Wikipediaによると、アメリカのロッキー山脈以西で2番目に古いオーケストラ、なのだそう。長年おらが街の交響楽団として親しまれて来たものの、2009年に経営難から破産宣告を余儀なくされ、2年ほど活動停止状態が続きましたが、芸術の根を絶やすまじ、と考える人々の熱意により、2011年ハワイ・シンフォニー・オーケストラとして復活を遂げた経緯があります。

彼らの本拠地であるニール・ブレイズデル・コンサートホールは、現在ワクチンの接種会場として利用されているので、今回の屋外コンサート・シリーズは、彼らにとっても、ライブコンサートを待ちわびていた人にとっても、win-winなものとなったようです。

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何しろ、この日は2000人が集まったというのですから…。収容人数は8000人なので、4分の1に抑えられてはいますが、そんなに人がいたとは思えないのは、やはり開放感たっぷりの屋外だったからかもしれません。

ワイキキでは、ブルーノートやデュークス、カニカピラ・グリルなどでもハワイアン・ミュージックを中心としたライブ演奏が復活していますが、今回は事前チェックも万全で、ほとんどの人がマスクを着用していたため、不安はありませんでした。

こんなに人が集まるコンサートがいつ屋内でできるようになるのかは不明ですが、助走のコンサートとしては悪くなかったと思います。もちろん陽性者/感染者数が下がることが大前提ですが、誰もが安心して持ち場に復帰できる日が1日も早く来ることを心から願います。

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