(限界ネトスト粘着キモオタク短歌)
あの人が不幸を歌にした歌を愛したわたしを言祝ぐ無音
おしまいを祝えてしまうかなしさとまだ飛ぶしゃぼん夢のちぎり絵
延命を希望しないにサインする緞帳よりも軽やかなひと
さよならが嬉しくなってしまったの 打ち出し太鼓で笑え敬愛
そのひとを夢に見た日にそのひとが寝坊をしたというだけなのに
あひみてののちのこころの鍵アカで嬉々として病む嬉々として病む
健康が仮に可処分所得ならあなたにぜんぶあげて死にたい
ぬかるみよ温かくあれ着地点 象牙の塔から自由落下の
痛みを焚べて悲しみを沸かして、そうやって回したタービンがとても美しかったとき 敬愛と執着はどこに収め得るだろうか。
板の上に立つそのひとを喜ぶことも悲しむことも堪えられずにいるのに。
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