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娘にクロールを教えました  (前編)

 少しコロナの状況に改善がみられ、先を見据えられるようになったのかなと感じます。温水プールも入場制限付きで利用も可能になってきているようです。コロナ制限の為にお子様の運動にとっては、十分でない状況が続きました。少しだけコロナ後のための運動の記事を書かせていただきます。

 私が、泳げない娘にクロールを教えた時のことを書いてみようと思います。ちなみに私は、プールの授業がイヤでイヤで仕方がないカナヅチでした。小さい頃は、毎夏来る憂鬱なプール授業にめちゃくちゃ落ち込んでました。悲しい記憶です。なので、「娘にはこんな思いさせないぞー。」とやる気マンマン。本屋や図書館に行き、ィロイロな教本を読み漁りながら、自分であれやこれやと考え、試しながら教える感じでしたが、楽しくできましたよ。何とかなるものですね。

◎まず、教える前に決めたことが3つあります。

①ひとつひとつ教えたことが、しっかりできるまでは次には進まない。

 決してあせらず丁寧に教える。娘のペースを大切にして、細かく目標を分けてゆったりと配慮しながら教えてあげようと考えました。1回の練習は、集中力が続く30分くらいにしようと考えました。

②睡眠を利用して教えていこう。

 運動も学習も同じらしいのですが、脳はその日覚えたことを、睡眠中に整理整頓しながら、上手に脳の中にある部屋に入れてくれるそうです。睡眠って大切なんですね。練習してもなかなかできなかったことが、急にできてしまうのは、睡眠中の整理整頓のおかげだそうです。1回の練習が30分くらい、練習の後は1時間ほど遊んで終了です。体が心地よく疲れて、よく寝られます。そうそうよく寝る子は、気持ちも穏やかに安定するそうですよ。

③ホメて教えよう。

 出来たことは、沢山ホメてあげよう。昔から言われていることわざに【はえば立て、立てば歩めの親心】なんてありますが、今回は、次へ次へと親が焦らずに、できたことをしっかりホメるだけにして、次に向かう気持ちは子供が自主的に持てるようにと考えました。ちゃんと認められれば、次に向かう気持ちは周りが促したり強制しなくても、自分から勝手に出てくるものだと考えたからです。

 親ですから、子供が一生懸命頑張ったことをホメることは当たり前ですが、子供への期待の大きさなのでしょう「よく頑張ったね。次はもっといい成績が取れるように、もっと頑張って。」なんて言ってしまいがちです。なんだかそんな言葉って子供は寂しく思うのではないでしょうか。もっと褒めてほしいのに結果が出たらもっとそれ以上の結果を求められてしまう。

 そうではなく、一生懸命頑張った中身は、親が知らない子供なりの工夫をして そして努力して成果が出ている筈です。「すごいね。なんでできるようになったの。」「なにかコツがあった。」とか、子供なりの努力をしっかり聞き取り評価してあげれば、ホメるだけで子供は前に向かうんではないかなと考えました。自分の娘が自発的に次へ向かう意欲や気持ちを見てみたかったんです。うまくできなかったときも良い所を、探してほめてあげました。「ここまでできたのはすごいよ。」とか「こんなに頑張れる子だったんだ。」ってホントその頑張りや努力を認めてあげたいと思ったんです。

 繰り返しますが「次はもっとうまくできるね。」「これからどんどんうまくやれるよ。」というような娘のペースをこちらが作るような声掛けはしないように気を付けました。今思うことは娘の場合は、ちゃんとホメられれば自ら、次に動き出したように思います。こちらも初めてクロールを教えるのですから、時間や日程に余裕をもって、焦らずにゆったりと取り組みました。

いよいよクロールの教え方です。

ステップ1 まず、水に浮きましょう。

 ”水中で目を開けること”や”頭を水中に全部沈められること”は、既にできていることとして始めて行きます。水中眼鏡をすれば、比較的早くできてしまうのではないでしょうか。

 では、浮かぶ姿勢ですが、リラックスして体をまっすぐに伸ばして浮かびます。下図のように腕を伸ばして浮かべばいいんですが、ポイントがあります。頭の位置です。 浮かんだ時に水面に顔を上げないことが、とても重要なことなので、下図のように伸ばした腕を耳より上にくるように肩甲骨を柔らかく使って、頭を水中に沈めます。これが非常に大切です。

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 実際に娘を浮かばせてみました。頭を水中に沈ませて、体の力を抜くことに注意してやれば、結構うまく浮くことができました。なんだか簡単にできてしまったので拍子抜けでしたが、最初に決めたようにしっかりホメてあげました。すると娘は、すぐ次のステップに進みたがりましたが、これも最初に決めたようにしっかりと体の動きを睡眠で脳に入れるため、今日の練習は終了です。今日は、水に浮かぶことがまでが目標でしたから。

 時間があったので、頭の位置が水面より上がっているとうまく浮かべないことも一緒に体験させました。これによって泳ぐときは、頭の位置が大切なことを娘に確認させることができました。

 ウチの娘は、そんなに根気がある方ではないなー。と思います。長く教えて、頑張らせて 疲れて 集中力が切れてしまってから練習を終了するなんてことをしていれば、次にプールに行くときに引っ張って連れていかなければならなくなります。継続させるために、練習はやっぱり楽しく終わりたいです。

 練習が終われば、あとは、遊びの時間です。娘が浮くことができて、喜んでいましたのでこんな遊びをしました。浮いた状態の娘を後ろから、足の裏を押してやると水面をスーッと進んでいきます。長く浮いていれば、いるだけ長く進めるので距離を伸ばそうと嬉しそうに遊んでました。練習の最後は、娘とプール遊びをして楽しんでから帰ります。施設の外に出たら、必ずやるのはコンビニで買い食いをすること。他愛もない話をしながら、焼き鳥の缶詰とジュースで栄養補給。そして、家に帰ればあとはしっかり寝るだけです。

ステップ2 バタ足で進みます。

 バタ足の練習です。バタ足は、足の付け根からムチがしなるように交互に動かすのだそうです。

 プールのヘリにつかまりながら、練習します。バタ足は、膝を曲げてバシャバシャするのは間違いなんです。水しぶきが上がって派手なんですが、前になかなか進んでくれません。足の付け根から動かすことを意識して、強くバタ足をすることがポイントでした。

 バタ足はどのように動かせばいいんでしょうか。イメージですが、例えば人魚が泳ぐときの尾ひれのような動かし方です。うねるように腰から足を動かします。そのイメージで交互に足を動かすように教えました。実際にはそんなにうまくできませんので、「足一本づつが人魚さんみたいにね。」とイメージだけ伝えました。

 ヘリにつかまりながらバタ足をする娘を水中から見ながら、「こんなもんかな。」と思ったら、いよいよバタ足で泳ぎます。

 ちゃんと頭が水中に入る状態で体を浮かばせます。”ウデが耳の上にきているかどうか”のチェックをします。

 あとは、簡単でした。浮かんでバタ足をすれば泳ぐことができます。息が続くところまで泳がせます。泳ぐ長さは、お子さんによってそれぞれあると思います。

 プールに立たせたお子さんから能力に合わせて距離をとり、こちらに泳いで来させるようにします。

 さて、練習です。娘から距離をとり”ヨーイドン”でこちらに向かって泳がせます。なんだかうれしくなります。声を出して応援しながら、泳いで近づいてくる娘に心がワクワクしてきます。少しづつ泳ぐ距離を伸ばしながら、どれ位泳ぐことができるか確認します。これは、今後の安全な練習の目安にもなると思います。遊びの感覚でできました。

 娘が幼稚園の頃でしたから、10mくらい泳げるようになるまでゆっくりと2日ほど使って練習しました。

後編へ続きます。





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