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ハワイの旅の記録*1991年--【初ハワイ】終わりは始まり

【Hawaii Travelog-1】1991/8/9~17

セピア色の古い旅話に色をつけ再び花を咲かせましょう、と言う自分以外には面白味のない旅の記録です


帰国の朝はセンチメンタル

JAS便の帰りは早い。帰国の朝は、7時に予約しておいたタクシーで空港へと向かいました。車は少々くたびれたリムジン。空港までの道すがら、あの建物は何々のお寺だとか、こっちに行くとパールハーバーだとか、ガイドよろしくドライバーが説明をしてくれました。

もうすぐハワイともお別れだと思うとなんだかさみしい。「ハワイなんて」と言っていたのがウソのように、すっかりハワイが大好きになっていました。到着した時は夜だったので車のライトと街の灯りがきらめいていたH1を、帰りは朝の風景が通り過ぎて行きます。いわゆる、リピーターになりそうな予感を胸にタクシーはホノルル空港に到着したのでした。

JASレインボーラウンジ

カウンターでチェックインした後は、レインボーラウンジと呼ばれるJASのVIPルームへと案内されました。成田ホノルル線に就航しているJASの機材はDC10。B747に比べて小ぶりのこの飛行機にはファーストクラスがなく、ビジネスとエコノミーの2クラス仕様。よって、レインボークラスと呼ばれるビジネスクラスは最高級の待遇でした。

機内のお伴はDisneyのSound Book

いささか冷房の効きすぎた部屋では、飲み物とクッキーが出され、日本の新聞も読めました。大きなソファに沈み込むようにして座っていましたが、居心地が良すぎて(笑)結局、時間までその部屋にはいられずにそそくさと出てしまいました。なにせ、今まではツアーしかもエコノミーしか利用したことがなかった私たちなのです。

3年後、ハワイへの旅を計画した時はすでにJASは成田ホノルル線から撤退していました。増便ができずに収益が上がらなかったのがその理由のようですが‥JALともANAとも違うJASならではのきめ細やかなサービスがよかったのに残念です。ふたたび訪れたホノルル空港、JASのカウンターはまだ残っていましたが、あのレインボーラウンジのあったドアには違うプレートがかかっていました。

ハワイの旅を終えて

成田に到着したのは日付が変わったお昼頃。預けておいた車に大きな荷物を乗せて一路わが家へ向かいました。息子は帰国後に熱を出してしまい、5日ほどは静かなものでした。子どもに無理のないようにと行動していたつもりでしたが、どこかで大人のペースになっていたのかもしれません。

そんな反省材料もありましたが、ハワイから帰ってきてから息子がずい分とお話上手になりました。同じ年頃の子どもたちと接する機会が少なく、物分かりの良い(先回りをしてしまう)大人に囲まれて生活しているせいか、言葉がすこし遅いような気がしていたのです。それが、1週間近くA美ちゃんと一緒にいたことでずいぶんとおしゃべりができるようになりました。これが一番うれしいことだったかもしれません。

そんなこんなで完結した初子連れハワイ。出かける前は不安だらけでどうなることかと思いましたが、案ずるより生むが易し。ハワイは私たちにとても優しいところでした。車椅子やベビーカーに対する配慮があちこちになされていて、何か大きな温かい手で包み込まれ、そして守られているような‥そんな素敵なところでした。

出かける前は忘れずに

子連れ旅行ではなくても掛けて行きたいのが海外旅行保険。息子が生まれる前に何度か海外へ出かけましたが、いずれもツアー利用で、海外旅行保険は出発日に空港でセットになったものに加入していました。旅行中は何ごともなく無事であるのが一番ですが、旅先では何が起こるかわかりません。高くてもそれが「保険」なのだから‥と思っていました。

今回、自分でいろいろと手配をするにあたり、保険もセットではなくバラ掛けで加入できると言うことを知りました。ガイドブックでも紹介されていましたが、何よりも後輩が損保会社に勤務していたのでそのあたりのことはお得意だったと言うのもラッキーでした。

子どもの分の疾病を手厚くしたり、いらないと思ったものを省いたり。今まで保険はセットで入るとばかり思っていた私たちには、目からうろこでした。この時以来、レンタカー特約をつけたり、飛行機の遅延の補償をつけたり、と自分でアレンジして保険に加入するようになりました。※保険の特約等の規約は変更になりますので、その時の条件確認は必須です。

手配旅行でハワイへ行く楽しさに目覚める

幼児を連れての旅行は勇気がいります。出発前日に子どもが熱を出したりして、もし行かれなくなったりすれば高いキャンセル料を支払わなくてはならないのがツアーです。その点、正規の航空券は購入時より1年間は変更もキャンセルも可能。ホテルも3日分くらいの宿泊チャージを支払えばキャンセルもできます。そして、お盆のピークシーズンはツアー料金は軒並み値上がりし、同じコースでも閑散期の2倍くらいに跳ね上がるのです。

当初申し込んでいた5泊6日のツアーはそれでも安い方で、20万円を切る価格だったと思います。この料金で親子3人ハワイへ行くと約60万円。もし、個人で手配したら安くなるかもしれないし、自由もきくのでは?などと考え、初めて飛行機もホテルも自分で手配してみることにしたのです。これが結果的には大成功。不安はありましたが、その不安を吹き飛ばすほどの素晴らしい経験をしてすてきな思い出ができたのです。

JASのCクラスを正規料金で手配(配偶者割引、子ども割引)

また、資料集めや予約や航空券の購入など、自分で作っていく旅の楽しさも味わうことができて、次回もまた手作りの旅行にしようと思いました。行先はもちろんハワイ!こうしてハワイ病と言う不治の病(笑)にかかってしまったのでした。
※ハワイ病というのは、不自由にネットを使っていた時に参加していたパソコン通信のハワイ好きが集まるフォーラム内で使い始めた言葉です。

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