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上海の旅の記録*2004年--蘇州小旅行① 上海~蘇州

【Shanghai Travelog】2004/9/17~20

漠然と、「蘇州へ行きたい」と思っていました。1日早く上海入りしていた義姉夫婦に相談したら、いろいろと調べてくれました。オプショナルツアーは1人1万円以上かかるものがほとんどとのこと。その価格が妥当かどうか、オプショナルツアーを利用したことがないのでわかりませんでしたが、どうも腑に落ちなくて(笑)自力で行こうということになりました。

花園飯店に泊まっている義姉夫婦がタクシーで迎えに来てくれて上海駅へ。タクシーの乗降場は地下にあり、降りる時にタクシー料金の他に地下駐車場に入るために必要な2元も支払いました。

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まだ9時前だと言うのに、外はすでに暑く多くの人が行き交っていました。スーツケースやキャリーバッグ、大きな荷物を抱えた人たちが続々と駅へ吸い込まれて行きます。立ち止まって写真なんて撮っていようものなら、その大きな波に飲まれてしまいそうでした。

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上海駅の待合室はいくつかあり、乗車する列車番号を探して該当の待合室へと入りました。広い待合室は一見空港のロビーのようにも見えますが、ズラリと並んだ椅子の数とひしめくようにその空間にいる大勢の人。ここでもまた中国の持つそのパワーに圧倒されていました。

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上海~蘇州の往復の切符は義姉夫婦が手配してくれました。9時発南京行の「新空調硬座特快」で、蘇州は最初の停車駅。料金は15元。新空調ってエアコンつきの新型?硬座って椅子が硬いの?まるで状況がわかっていないので、わくわく感よりも不安が先立ちました。

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列車は白とペパーミントグリーンのツートンカラーのこぎれいな車両で、かなり長い編成のようです。私たちの乗る車両は11号車の2階席。ドアのところで切符を見せて乗り込みます。すでにたくさんの人が座っていて、目指す座席にも人が‥え?人が座っている?どうも適当に座っていたらしく、切符を見せると自分の切符を確認してちゃんと正しい席に移りました。

硬座と言うのは普通の座席で、通路をはさんで4人掛けボックスシートと6人掛けボックスシートが並び、満席のため席のない人は通路に立ったり座ったりしていていました。車内はかなり騒々しく、大声で話をしている人はいるし、携帯の着信音は響くし。そのすべての物音が頭の上を通過していくような感じでした。

蘇州までは小1時間。車内ではお湯のサービス、フルーツや菓子、飲み物や新聞・雑誌の販売があり、それを売りに来るのは女性、切符を切っていたのも女性でした。車内の雰囲気に圧倒されつつ眺める車窓の風景はたぶんガイドブックに載ることのない景色。きれいなマンション風のビルや新しい道路も見えましたが、多くは貧しい農村の風景‥中には故意に木を並べて隠していると思われるものもありました。もしかしたら、私たちはすごい体験をしているのかもしれない。これが、1万何がしかを支払って蘇州1日観光ツアーに参加していたら、バスで送り迎えをされて楽しく過ごすだけだったかもしれません。

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