見出し画像

ハワイの旅の記録*1994年--羽田空港と中華航空

【Hawaii Travelog-2】1994/8/12~21

セピア色の古い旅話に色をつけ再び花を咲かせましょう、と言う自分以外には面白味のない旅の記録です

あわやキャンセルか?

8月5日、パール航空サービスに出向いて航空券を購入しました。1週間後はついにハワイ!と浮かれていたところへ息子が発熱。7月末に仮住まいへ引越して環境も変わり、そしてこの夏は猛暑。本人は結構元気なのに汗が出なくて身体が熱い。今なら熱中症と診断されたかもしれませんが、当時はまだそんな言葉などなかったような。

これはもうキャンセルも致し方なし、と覚悟を決め半分以上諦めていたのですが、出発3日前から熱が下がり、主治医も行っても大丈夫でしょうとのこと。現地で病気になったりけがをしたりすることになったら‥と先のことばかり心配していましたが、まさかの出発前とは。なかなか気を抜けませんね、子連れの旅は。でも、大人も体調管理は大切です。

羽田空港雑感

羽田には前年に新空港ビルがオープンして話題になっていました。現在の第1旅客ターミナルで、ビッグバードと呼ばれていたことを調べていて思い出しました。ここに中華航空を除く航空会社が移転しました。

中華航空が発着する古いターミナルは、成田のあの混雑もないかわりに何もない寂れた小さな空港然とした雰囲気で、誰かと待ち合わせをしてもぐるりと見渡せばすぐ分かるような広さです。売店には桃の箱詰めが積み重なって売られています。それを何箱かカートにくくりつけて歩いている人たちは台湾へ帰る人のようでした。ソウルの金浦空港では干し椎茸の入った箱を何箱も持った人たちを見かけたのを思い出し、"アジア"を垣間見たような気分になりました。

さて、中華航空は事前の座席指定ができなかったので、早めに空港へ行って希望の席をキープしたいと思いました。その結果、CI018便に搭乗する人はきっと誰も来ていないであろうと思われる早い時刻に、私たち家族は羽田空港国際線ロビーにいたのです。早過ぎてカウンターすらオープンしていません(笑)

さすがに時間を持て余したので展望ロビーへ行ってみました。強い風に吹かれながら、旅するミッキーマウス(JAL特別塗装機)や空飛ぶくじらの飛行機(ANA特別塗装機)を眺めていましたが、それほどの時間つぶしにはならず引き上げました。向かいにそびえる新しい空港ビルだったら十分暇つぶしもできたのでしょうが‥

そうして、中国語のアナウンスの後に日本語のアナウンスが流れる不思議な羽田空港を飛び立ち、我が家の2度目のハワイはスタートしました。

中華航空のこと

カクレンジャーにはまっていた息子

夫の叔父のツテと言うひょんなことから乗ることになった中華航空ですが、ハワイへ行くエアラインとしてはノーマークでした。それゆえ、成田空港が開港して軒並み羽田から移転した外国のエアラインの中で唯一取り残されたのは政治的な理由だった、と言うことも当時は知る由もありませんでした。

そんな背景は知りませんでしたが、この年の4月に名古屋で大きな事故を起こしたことはさすがにニュースで知ることとなりました。そして、事故等があった際には国際的な何かに加盟していないので十分な補償がされない、と言う話も耳に入り気になりましたが‥乗ることになったのですから腹をくくりましょう(違うか)。

時代を物語る紙の航空券

チケットに貼られているのはリコンファームの案内です。ハワイを発つ72時間前までにリコンファームが必要でした。ツアーに参加していたら旅行会社がまとめてやってくれたと思いますが、個人でチケットを購入した場合は自分でやらなくてはなりませんでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?