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そうだ、ロシア行こう その0.1

7月にロシアのサンクトペテルブルクに行くことになっている。

私にとってロシアは随分長いこと憧れの地でありつづけている。なぜかはよくわからないが、エキゾチシズムといえばロシアなのだ。多分、物理的な距離が近くありながら言語も人種(という言い方はほんらい適切ではないのだが)も違うということと、西洋に含まれるようでありながらも言葉の響きや形がある程度慣れしたしんだ文化と異質なものであるということからくる感覚なのだろう。
ではなぜモスクワではなくサンクトペテルブルクなのかというと、大学のロシア文学の講義で聞いたこんな話がきっかけだ——ペテルブルクは水場を埋め立てて作られた人工都市であり、それは人間が自然を屈服させるという(男性的な)力の所産であり、それを象徴するものこそはこの都市を建立したピョートル1世大帝の騎馬像である。モスクワを母とするならばペテルブルクはさながら父なのだ。
こういう話を聞くとフロイディアンはコロっと行っちゃうんですね。
また、ペテルブルクはドストエフスキーの『罪と罰』の舞台でもある。ラスコーリニコフの殺人を思わせる霧深い街、という仄暗いイメージがサンクトペテルブルクにはつきまとっている(本当のところどうかはもちろん知らない)。そういうところが魅力的なのだ。

と、言うとちょっと高尚な感じがするのだが、そもそも私は罪と罰を読みきったことがないし(3回くらいトライしたがまだ成功していない。だが途中まで読んだ身として、腐女子・腐男子諸氏にはあれがとてもすぐれたボーイズラブ作品だということだけはお伝えしておきたい)、何より私はアニメや漫画や小説をこよなく愛するおたくである。
いやー、ユーリ!!! on ICEすごかったんですよ。

ということで、長いこと憧憬の対象であったロシアに行くことを決意する直接のトリガーはYOIである。いわゆる聖地巡礼というやつだ。


私はこういう時の機動力の高さにだけは自信がある。ちなみになぜ7月にしたのかというと、まず今年は3連休が少なく(社会人であるので貴重な休みは慎重に使いたいのだ)、3月の連休ではもう飛行機がえらい遠回りな便か相当高いものしかなく、ゴールデンウィークはもってのほか、となると7月というわけである。本当はすぐにでも行きたかったさ。

さて、ロシアに行こうと思うと実はいろいろと面倒がある。日本のパスポートは大概の国にするっと入れるのだが、ロシアは違う。大使館や領事館にビザを申請・取得しに行く必要があるのだ。

ということで、ロシア旅行を計画中の方の参考になればと思いその手続きについて説明するつもりだったのだが、前置きが長くなりすぎたので次回にします。

お小遣いください。アイス買います。