独学でも超高速で技術をインストールできるようになる「チートシート」の作り方

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先日ポロっと呟いたツイートが、思わぬ大反響を呼びました。

https://twitter.com/hatushiba_ken/status/1235198298283073537?s=19

「僕が駆け出しライターの頃、チートシートを作って文章作法を学んでいたよ」という内容なのですが、ここまでバズるとは思っていませんでした。(インフルエンサーの人にとってはこの程度バズじゃないかもしれませんが、僕にとっては大事件なのです。)

僕は今年でライター8年目となりますが、文章の師匠はいませんでした。今でも正直ベテランの方から比べたら全然技術も経験も足りていないと思っています。
でも、ライターとして仕事したり商業出版したりする中で、文章を褒められる機会を度々頂いてきました。また、懸賞論文で受賞したり、趣味で書いたブログ記事がバズったことも何度かあります。
それには様々な要因があるとは思いますが、間違いなく言えるのは「正しい独学法で基礎を固めてきた」ことが大きかったです。
そして、僕の独学法とは「限られた情報を反復し、無意識で行えるまで昇華すること」です。
この王道すぎる学習法を究極まで効率的に行うメソッドが、この記事で解説する「チートシート独習法」です。

・最短で技術を身につけたい…
・情報過多でノウハウコレクターになってしまっている…
・本を読んでも「読んだつもり」で身に付いた気がしない…

そんな人はぜひ最後までこの記事を読んでください。
きっと独学のヒントが見つかります。

そもそもチートシートって何?

チートシートとは、要するにカンペです。カンニングペーパー。
「頻繁に使うノウハウ・Tipsをまとめたもの」と思ってください。

チートシートを使う文化はもともとエンジニア業界にあったものです。ショートカットキーやコマンドなど、「よく使うけど完璧には覚えていない事柄」を多くの人が公開しています。
例えば、以下はWeb制作に役立つチートシートのまとめ記事です。

Web制作者が備えておきたい最新版チートシートのまとめ

エンジニアにはなじみのあるチートシートですが、その他の業界でもチートシートを作ることはとても有効です。
実際に僕はライティングをはじめ、プレゼンテーションや思考術など、普段必要になる様々な分野のチートシートを作成していました。そして、それには一定の効果があったと感じています。

ここまでの説明を聞いて、
「チートシートを作ると覚えることが減って、効率化できそうでいいなー」と思った方もいるかもしれません。
たしかに、チートシートは調べる手間を省き、業務を効率化します。
でも、僕がチートシートを推す理由はそこにはありません。
「技術を最速で身に着ける仕組みを作れる」ことにこそ、チートシートの本質的な価値があると僕は考えています。

なぜ、チートシートを作ると技術が高速で身につくのか

チートシートは取るべき行動を反復して繰り返すのに最適なアイテムです。
そして、型の決まった動きを反復することこそが、技術を身に着ける最短距離なのです。

人が技術を獲得するには次の三段階があります。(※出典が見つからなかったので参考までにですが、メモによると神経生理学の理論のようです)

①認知:技術を理解している状態
②連合:意識しながら技術を再現できる状態
③自律:無意識に技術を実践できる状態

簡単に言うと、
「知っているだけ」⇨「意識すればできる」⇨「無意識でできる」
という三段階を経て人は技術を習得していくということです。

この三段階はスポーツや武道をやっていた人にはしっくりくるのではないかと思います。
スポーツでは基本となる型を嫌というほど繰り返します。
僕は高校時代バスケットをしていましたが、毎日何十本、何百本とシュートの練習をしていました。
正しいフォームを意識して反復練習することで、試合中に意識することなくシュートを打てるようになります。

全米ベストセラー『Teach Like a Champion』の著者で、効果的な教育法を教えているダグ・レモフは、『成功する練習の法則』で次のように述べています。

意識的な問題解決と自動性の結びつきは、練習で強まる。そのことは車を運転するたびに実感できるだろう。記憶に刻まれた習慣が無意識のうちに多くの動作を決め、そのあいだにきわめて抽象的なことを深く考えることができる。昔はひとつも知らなかった複雑なスキルを使って、複雑なタスクをこなしながら、心は自由にさまよい、分析し、考える。練習して一連のスキルを身につけ、意図的にスキルを高めれば、驚くほど複雑な作業をこなすことができ、それで余裕ができた積極的な認識力はほかの重要な作業にまわせる。
『成功する練習の法則』p.53

意識的な練習を繰り返し、無意識に使えるようになるまで至る。
これこそが「成功する練習の法則」なのです。
だからこそ、僕はチートシートを使った反復練習を推奨しています。

チートシートの作り方

前置きが長くなりました。
さて、いよいよ「一冊の本からチートシートを作成する方法」について解説します。
チートシートは3つのSTEPで作っていきます。

STEP1:本の選定

ここで大事なのは、あなたが繰り返し行うことに関する本を選ぶことです。
例えばライターなら文章の書き方、コーダーならCSSの書き方など、日常的に行っていることに関する本を選びます。

なぜかというと、チートシートは使ってナンボだからです。
見る⇨実践を繰り返すことで初めて価値がでてきます。
「いつか使うかも」と使用頻度が低いチートシートを作るのは時間の無駄です。それはただの自己満です。

なので、「今日から使う」というノウハウを書いた本を選定するようにしましょう。

STEP2:本に付箋を貼る

自分の頭に叩き込みたい本を決めたら、まず目次を見ます。
最初から読む必要は全くありません。
目次を見て必要な箇所だけを拾い読みしていきます。

そうして拾い読みする中で、「あ、これ自分に必要かも」と思った箇所にバシバシ付箋を貼っていきます。
躊躇してはいけません。ちょっとでも必要と思ったら貼っていきます。
本当に必要かは後で精査します。

ちなみに僕の場合、本を読むときは付箋と青ペンを持つという習慣があります。興味があるところには付箋を貼り、線を引き、書き込んでいきます。
こうすることで読書が主体的になりますし、後からの索引性も上がるので一石二鳥です。

なので、実用書やビジネス書については紙の本を買うことをおすすめしています(学術書も絶対紙で買うので、むしろ紙で買わないのは小説くらい)。
ブックオフオンラインを使えば安上がりで便利ですよ(1500円以上で送料無料!)。

それでも電子版で読むときは、Kindleのハイライト機能を使いましょう。
Kindleにはマーカーを引いた箇所をまとめて確認するという機能があります。
これを使いこなせれば、紙の本に付箋を貼るのと同等のスピードで読みこなせるかもしれません。

このSTEPで意識するのはとにかくスピードです。シンプルなノウハウ本なら一冊15分以内で捌きます。
「この本に書かれた内容を今日使うにはどうすればいいか」という意識で情報を拾っていきましょう。

STEP3:チートシートを作成する

いよいよチートシートを作成します。(※Googleドキュメントでの作成を推奨しています)
先に見本を見せるとこんな感じです。

STEP2で付箋を貼った箇所を見返しながら、必要だと思った情報を一枚のドキュメントにまとめていきます。付箋の内容を転記すべきか否かの判断はここで行います。

細かい書式は好き好きでよいと思いますが、僕が大事にしているのは次の5つのポイントです。

①見出しを作って「逆引き」できるようにする
一番大事なポイントです。しつこいようですが、この紙は「使う」ためにあります。そのため「どんなときにこれを見ればいいのか」がすぐわかるように、使うタイミングを書いた見出しを用意しておきます。

②ノウハウ部は端的に書く
⇨だらだら文章で書くとわかりづらくなります。スパッと1~2行で書きましょう。

③二段組で作る
⇨一段組だとノウハウが短文のときにスカスカになります。二段組にすると情報量がちょうどよく収まり、かつ「一文を短くまとめる」という意識が働きます。

④ヘッダーに書籍情報を載せる
⇨書名・著者名・出版社名・作成日を記載しています。僕は「ああいつ頃読んだあの本ね」と思い出すために書いていますが、これは好き好きでしょう。

⑤一ページに納める
チートシートは原則一枚です。一枚を超える場合は削りましょう。

ここまでできたら、あとはA4で印刷しておしまいです。
チートシートが複数枚になったらクリアファイルに入れて管理しましょう。
本当に毎日使うものについては、ラミネート加工することをおすすめします。シートがしっかりとして保存性が高まるだけでなく、高級感も増すので使う時のテンションが上がります。家庭用ラミネーターは数千円で買えて便利ですよ。

もっとチートシートを使いこなす~応用編~

ここでは本から実用的なノウハウを抜き出す方法を解説していますが、あらゆる場面で応用可能です。

・セミナーに参加したとき
・良いWeb記事を見つけたとき
・有益なノウハウを聞いたとき

常に「その情報、自分の生活で使えないかな?」という意識でいれば、日常生活の中でもどんどんノウハウをストックしていけます。
特にセミナーや授業は受け身になりがちですが、「このセミナーが終わるまでにチートシートを作るぞ!」という意識で臨めば、吸収率は段違いに高まります。

また、さらなる応用として、過去に作ったチートシートを集約して再構成するという方法があります。
これまでは一冊の本ごとにまとめていたものを、「タイトルのつけかた」「文章の書きだし」など、テーマを決めて一枚の紙に集約し直すのです。
そうすれば、一冊の本から抜き出したエッセンスをさらに凝縮した、珠玉のチートシートが完成します。
ここまでやれば、それは世界にたった一つの、あなただけの秘伝の書になるでしょう。

おわりに

情報には魔性の魅力があります。
"有益"な情報は「自分をどこかへ連れて行ってくれるかもしれない」という高揚感と期待感を私たちに与えてくれます。
しかし、甘美な情報を貪り続けた人の行く先はノウハウコレクターです。

情報は活用しない限り、無味乾燥な"情報"のままです。"知識"ではありません。
情報過多の現代だからこそ、情報は"集めるもの"ではなく、"知識として使うもの"だという意識を持たねばならないのです。

アメリカでベストセラーになったK・ブランチャードらの『なぜ、ノウハウ本を実行できないのか』という本に次のような記述があります。

フィル「本当に一つの分野をマスターするには、大量の情報に触れるより焦点をしぼった情報に取り組むべきです
作家「そして、繰り返しそうすべきなんですね」
フィル「はい。多量の知識を一、二度学ぶより、少量の知識を何度も学んだほうがいい
作家「では、多くの本を読むより、少数の本を何度も読んだほうがいいということですか?」
フィル「ええ。間隔を置いた反復が大事です。多くのことを一、二度学より、少ないことを何度も学ぶべきなのです
(『なぜ、ノウハウ本を実行できないのか』p.29)

ここにはチートシートの思想が詰まっています。
限られた知識を繰り返し、反復する。
それこそが技術を最短で身に着ける王道なのです。

この記事を読んだ方も、ぜひ今日からチートシートを作り、実践してみてください。
知識が自分の身体に染み渡り、みるみるスキルアップしていく感覚を味わえますよ!

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独学でも超高速で技術をインストールできるようになる「チートシート」の作り方

初芝賢

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フリーランス向けメディア「東京フリーランス」の運営・編集をしています。