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感情のドローイング

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感情を詰め込んだ魔法瓶。いつか自分の武器を持つために。
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2020年10月の記事一覧

思い出のかげぼうし。

思い出のかげぼうし。

ひさしぶりに散歩に出かけた。
買い出しやら通院やらで外出自体は頻繁にしていたが、ひとりで意味もなく歩くということは、随分と久しぶりに感じる。

ちかくの神社まで、十分もかからない短い短い散歩道。
夕方の町は少しだけにぎやかで、帰宅する中学生の自転車とすれ違うたび、なにかを忘れているような気持ちになる。
なにを忘れているのかはわからなくて、きっと思い出というものの影だけを無意識に心が追いかけているの

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