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オーガニズム

第1話 海が見える

ユキは「はぁ、夏暑いな」と大きなタオルを持ってスケッチブックを用意していた。
海は緑で綺麗な、絵にはピッタリな景色が広がっていた。
ユキはトゥルルルと言う電話の音に気付き、ポケットから携帯を出した。
ユキが「また、あいつか?しょうがない。出てやるか?」と携帯の通話ボタンを押した。
電話の相手は、ユキオ。
昔から、ユキオとは仲良しで、小さい頃から一緒にやんちゃしては騒がしくして居た仲であった。
ユキオは「あのさ?ユキ、今何しているの?」と携帯の向こうから尋ねて来た。
ユキは「あぁ、今絵を描いているからな?でも、そろそろ終わるよ」とスケッチブックと押さえを片付けた。
ユキは「よし、片付けが終わったからこれから、ユキオのところに行って見よう」と洋服とジャケットを着て、バイクで走って行った。
ヘルメットを付けて走るバイクは、思いっきり風を切り、空は飛行機雲が模様を描いて居た。
海が真っ青でグリーンがかっている、その海の上にカモメが、カーカーと泣いていた。
バイクでしばらく走ると、そこには砂浜に座って、バイクを止めて海を見つめて居たユキオが居た。
ユキオが「しばらく待っていたけど、ユキがくるのが見えたから待って居たよ」とユキの方を見て話して居た。
ユキオが「今からツーリングして、走ったら道の駅でアイス食べようぜ」と誘うと、ユキが「ツーリングはパス。アイスを食べに行こうぜ」とユキオに返事をした。

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