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オーガニズム

第2話  道の駅で

ユキオが「道の駅着いたぞ?」とユキに声を掛けた。
ユキが「おう。ありがとうな?」と太陽を背に眩しそうに手で太陽の光を遮りながら歩いた。
お店の女性店員さんにユキが「このチョコレートソフト下さい」と頼んだ。
ユキオは「このミルクソフトを下さい」と頼んだ。
女性店員さんが「少々お待ちください」とアイスクリームの機械で、コーンにアイスクリームを回しながら流していく。
女性店員さんから「チョコレートソフトですね」と手渡しで、ユキに渡した。
ユキが「あ、旨い。やっぱり夏はアイスだよな」と、バイクを背に、車の通りを眺めて居た。
その後ろで、ユキオはミルクソフトを食べながら女のバイクの運転手と話をして居た。
ユキが「ユキオ、あいつは女が好きだよな?そんなに女にガツガツしていると、見境ないと思われるぞ」とユキオに注意をした。
ユキオが「そんな事を言うなよ。お前も、女と話したりしないと、いつの日かじいちゃんになって孤独死するぜ」とユキに伝えた。
ユキが「知るかよ?そんな事」といじけていた。
モカが「ユキ君。やっぱりユキ君だ。あの、私、モカなんだけど、覚えてない?」とユキに話し掛けた。
ユキは「モカ?そんな奴居たかな?俺は、多分昔のことだから、お前のことを覚えていないかもしれない」とモカに正直な気持ちを伝えた。
ユキオが「えー、酷いな?こんな奴、ほっといて。僕と仲良くしよう」と笑顔で指を差した。
モカが「え?私は、ユキ君の方がいいんだけど」とユキオはあっさりと振られた。
ユキオは「やっぱり、僕じゃなくてユキか?何だよー」と悔しそうにしていた。
ユキは「うん?別に俺はモカさんに嫌われようと、嫌われなかろうが、そんなのは関係無いんだ。今が良ければ全てよしってタチなんで」とモカには厳しく話をした。
モカは「そうなんだ。ごめんなさい。何かお出かけの邪魔しちゃったみたいだね。またね」と手を振って見送った。
ユキオは「良いのか?あんな事を言って」と少々心配をして声を掛けた。
ユキが「良いんだよ。アイツの事、そんなに気になってないし、疎い。でも、そんなところが男にしちゃほっとけねーんだろうな?」とユキオに返事を返した。
ユキオが「そうか。ま、それなら良いんだけどな」とユキの返事に答えた。
モカは、何故か寂しそうな顔をしていた。

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