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さようなら

ミキは「ナナカ。あんた、本当に聞いているの?」と声を掛けた。
ナナカは「え?あんたって言われても、私は別にどっちでも良いと言うか…」と急に黙り込んだ。
ミキは「もぉ、知らない」と急に怒って席を立った。
ナナカは「あー、また怒らせちゃった。めんどくさ」とテーブルの上で頬杖をついた。
携帯を出してナナカは「ねー、暇なんだけど」とLINEで声を掛けた。
ヒデが「また、ミキを怒らせたのか?」とLINEで返事が返って来た。
ナナカが「だって、話聞いてないとかで怒るし、あんたなんて私は言われる筋合いなのにさ」とやんなっていた。
ヒデが「ま、他にも友達が居ないとすれば、相手のミキの話も聞いてやれば良いのに、そうすれば怒らないだろう?」とLINEで親切にアドバイスを送って来た。
ミキが「全くどいつもこいつも、私の話を真面目に聞く奴はいないのかよ?」と手すりに捕まり嫌になっていた。
ある男性が通りすがりで「ね?君可愛いね。」とミキの顔を覗き込んでいた。
ミキが男性に「あなた何ですか?」と急に驚いて顔を向けた。
男性が「すまんな。俺はこう言う者です」とミキに名刺を渡した。
ミキが「アイドルプロデューサー?あんたが?」と何か新手の勧誘かと思われてしまったのか疑いの目を向けた。
男性は田戸蔵 シュウと言う名前で、外見は髪の毛が茶髪でメガネは丸い黒のメガネを掛けて短髪だった。

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