Record of the moment w/ 石橋佳子 from C;ON
── こんにちは。今日はよろしくお願いします。
石橋 よろしくお願いします。(パシャパシャ)
── 何をされているんですか?
石橋 自撮り。
── はい。最近のお勧めカメラアプリはなんですか?
石橋 もうずっと、B6です。
── 折角の機会なので、C;ONのこと、佳子さんのことについて聞かせてください。答えにくいことがあれば、サラッと嘘で流して頂いても良いです。
石橋 わかりました笑
愛用のアルトサックス
石橋 (キャリーバッグからアルトサックスを準備)
── 今使われているサックス SELMER Series III は、中学生の頃から長く愛用されてるいると聞いています。そろそろ新調は考えていますか?
石橋 まだ考えてはいませんが、キャンノンボールかなぁ。ユッコ・ミラーさんが使われているので。シルバーがポップス向きで今の音楽活動には合うのですが、でもゴールドは音のやわらかさがでるので。やっぱり私はクラシック出身なのもあり、やわらかさを求めます。
石橋 (パクりんちょ、とあぶらとり紙を噛む)
── 歯紙、口紙は何を使ってますか?
石橋 いまは百均の。ホントは無印のがいいんだけど、匂いだったりクセがなくて。
(マウスピースとネックを組み、音出し)
石橋 あ、少し離れた方が良いですよ。うるさいので。(音出し)
これだけで音が凄いでしょ。
── 凄いですね。C;ONのSNSだったり、YouTubeでは楽屋風景を動画にされていますね。ライブ本番前もこうして組みながら音を確認していくのですか?
石橋 普段の対バンライブでは、待ち時間はあまり音をだせないです。サックスは歌よりも音が大きいので、他のグループの出演中には難しい。準備は家とかで済ませて、本番前は見た目を確認して臨みます。
石橋 (U字管も組み、運指、音出し)
── セッティングもまた最近変化していますね。YouTubeで紹介していたシルバーのネック、メタルマウスピースに加えて、ネックスクリューも。
石橋 ピンクゴールドのスクリューです。やっぱり音のやわらかさを求めているのでこれを選びました。
── おもしろいですね。ゴールドの管、シルバーネック、ピンクゴールドのスクリュー。色を合わせて金メッキをかけると音に影響があるので難しそうですね。
石橋 色味の違うパーツでセッティングすることは、サックス奏者は多いんですよ。
── なるほど。勉強になります。
いくつかの演奏
Myyard
nonfiction
── 最近はライブでも演奏頻度は減りましたが、Myyard の派手さは圧倒的ですね。
石橋 ラストの間奏、こう演奏しているんですが知ってました?
── ライブではメンバーが下手の観客を煽りに行き、佳子さんが上手で遊んでいる時ですか?
石橋 その後です笑
(Myyard 3:13 頃のフレーズ)
── C;ONの楽曲はいろんな音が入っていてオケの音も強いので、ライブでは気付きにくいですね。
Bambina!!
into U.
── 最近の曲では、into U. がすきですね。
石橋 言ってましたね。
── 『褒め・られ・る事なんてないのに』、左右のパンのところをイヤホン片耳で聴くとおもしろいです笑
運命の扉
石橋 (演奏)久しぶりすぎて分からない笑笑
── 練習されていない…つまり、またしばらくは披露の予定がないレア曲なのが分かってしまいました…。
石橋 1年くらいやっていないかも。
── 今年演ったと思います。年末のシーオンレコード大賞にも入っていたような。
道
Break me
── シーオンレコード大賞といえば、ノミネートされているBreak me。こういうEDMの楽曲もすきで。このカバー曲も今年披露した回数は少なく、配信ライブがあったときに観れたのですが、その時はPAのトラブルもあったので…是非また聴きたいです。
石橋 トラブルもありましたね。
石橋 (原曲動画を観て)Break me の原曲、全然違う!C;ONのカバー以前からこの曲は知ってました?
── いえ、原曲は知らずC;ONきっかけです。C;ONの『Break me into little pieces♪』の手振も好きで。
石橋 古い!えっちぃ赤衣装の頃の。笑笑
石橋 カバー曲だと、今年披露したエロティカ・セブンは周囲の反響が大きいです。
── C;ONのパフォーマンスも凄くて圧倒されました。サザンの名曲は広い年代に刺さりますね。
(演奏をおえて)
石橋 こうしてC;ONの曲を自分のパートだけで演奏してみると、普段は自分の音だけを聴いて演奏することがないので違和感がありました。それに踊りながらでないと演奏のし方がわからないかも。
── パフォーマンスしながら演奏する、体で覚えているんですね。特殊な鍛えられ方をされている。
── 私は観たことが無いのですが、昔のC;ONライブは2部制にして楽器隊だけのセッションライブも披露されていましたね。また演ってほしいところです。
音楽を始めた時期 ・学生生活
── 佳子さんが音楽をはじめられたきっかけについて教えてください。C;ON の他の楽器メンバーは家族兄弟が音楽をやっていて音楽に触れて育ったと思うのですが、佳子さんの兄弟はお兄さん方。きっかけはご両親ですか?
石橋 お母さんの教育がきっかけです。ピアノを習うのは兄妹みんなやっていて、そこからです。
── 兄妹みなですか。小さい頃に音楽を習うのは良いですね。
石橋 いまでもピアノをずっと続けておけばよかった、と思っています。ピアノの先生、凄く厳しくて、それで少しイヤになってしまって辞めちゃったんですよね。
── 厳しい指導ですか、間違えたらビシッ!と手を叩かれる、とか?
石橋 肩をパン!と。
── お寺の修行のようですね。
石橋 当時一緒に習っていた くるみちゃん(仮名)ってこがいたんですが、あんまり厳しいから教室から泣いて逃げ出して、捕まえに行くなんてこともありました笑。先生から「どこにいるか分かる?」って聞かれて、わたしはお家の場所を先生に教えちゃって…迎えに行ったらくるみちゃんはお家で縮こまっていて。
── 家出少女を探すような、壮絶な話ですね…。居場所を教えた佳子さんも共犯でしょうか笑
石橋 笑
石橋 その後、吹奏楽ではユーフォをやっていたんですよ。
── いろいろやっていますね、ユーフォニアムといえばC;ONでは聖奈さんですね。そうすると、サックスを始めたのは。
石橋 中学から。中学の吹奏楽の先生が洗足大学でサックスをやっていた先生で。
先生はコンテストにも積極的で、それまで部活動ではコンテストにでることはなかったんですが、サックスをはじめて2年ちょっと、3年生のときに初めてでたソロコンテストで金賞グランプリを受賞することができました。
── 初めてのコンテスト、ソロでグランプリ、素晴らしいですね。
石橋 でもその後、準グランプリのこは藝大にも進んでいて、ちょっと抜かれたなーなんて思ったり。
プロ志向・目標とする奏者
石橋 大人になってから好きになった奏者が凄く増えました。大学生活の頃にはなかった、人前に出るようになって、プロを見るようになりました。
うまくなるための目標は増えました、サックス奏者も。
石橋 SNSでわたしがフォローしているサックス奏者さん、みんな演奏だけでなく表現、パフォーマンスも素敵で綺麗な方が多いです。
── C;ONの活動の合間に勉強されているんですね。目標でもありライバルでもある奏者。
石橋 最近ではMOSさんとか。
── MOS。東京パラリンピック2020の閉会式でのパフォーマンスが話題でしたね。私のすきなゲームミュージックも演奏されているので興味あります。
── プロのサックス奏者といえば、小林香織さん。佳子さんは昨年、小林香織さんのライブにも行かれたと思います。
石橋 はい。小林香織先生のライブ、とても感動しました。
それに、小林香織先生はライブでもプラリードを使用されていると教えていただき、現在は私もライブでプラリードを愛用しています。
── プラ、樹脂製のものは練習用?ってイメージがありますね。
石橋 C;ONの活動ではダンス踊ったりするので、(割ったり、口を切ったり)リードに気を配るのが大変です。また平日、週末とこれだけ頻繁にライブがあるのも。クラシック奏者であれば月1度のライブでも頻度は多いほうなんですが。
── 確かにそうですね。プラリードは何をつかっているんですか?
石橋 レジェールのものを使っています。
── 私としては、小林香織さんのようにソロ奏者としてもまたいろんなミュージシャンとのバンド活動等も、今後の佳子さんに期待してしまいます。C;ONに加えて、活躍の場を広く楽しめると嬉しいです。
石橋 ありがとうございます。小林香織先生には実はちょっとだけ、「佳子ちゃんも一緒に(ライブ)やろうよ」なんてお声がけを頂いたこともあります。
── それは…実現するときは是非、遊びに行きたいですね。
おわりに
── 貴重な時間を頂きありがとうございました。今後も嬉しいニュースをライブやSNSを通じてたくさん聞けることを楽しみに待っていますね。
石橋 ありがとうございました。C;ONを中心にですが、Twitter, YouTube, Instagram, Tiktok それぞれのSNSでは私個人にも興味をもって貰えるように工夫して発信しています。最近は忙しくて…更新は寝る間を惜しまないと泣
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?