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言われて嫌だった言葉を書き換えてくれた話

おはようございます。こんにちは。こんばんは。
現在は上高地でリゾバ中のはっとりんです。

人に言われた何気ない言葉がその文脈で持っていた意味よりパンチが強くて、深く心に残っていることってありませんか。良い言葉も悪い言葉もそれぞれなんか心に引っかかるなっていう発言がわたしにもいくつかあって、今回はその中のひとつのエピソードです。

まずはこの話のスタート(?)になる、ある時言われた言葉。きっと相手には悪意もなにもなかったという前提で、わたしが感じたまま主観的に書かせてもらいます。

「今まで失敗したことないんだろうな」

これはわたしが会社員のときに職場の人に言われた言葉。それはその人がわたしに対して感じていたという印象らしい。たしか「わたしのことどう思ってました?」みたいな質問に対して答えてくれた言葉だったはず。

それを聞いたとき、「あ、自分ってそういう風に見えているんだ」ってちょっとショックを受けた。ポジティブに捉えると自信があるように映っていたのかもしれないし良い意味合いもきっとあるのだろうけど、当時なんだかモヤっとして携帯のメモにこの言葉を残しておいたんです。

今思うとモヤっとした気持ちの原因は、それが図星だったからだ。確かに25歳までの人生でわたしは大きな挫折を経験していなかった(自分評価)。それはイコール、大きな挑戦もしていなかったんです。

それっぽく頑張った感が出て、でも失敗はしない安牌を上手に選んできたから。苦手なことは避けるし、何かを克服するために苦しい経験を積むことはしなかった。ちょっとやってみて敵わないなと思う相手が現れると挑戦状は書かないタイプ。
そんな、自分でもずっと気づいていたわたしのちょっと嫌なところをその言葉で突きつけられたような感覚になったのだと思う。だから嫌だったしモヤっとして引っかかる言葉だった。



そんな出来事から時は流れて派遣リゾバ生活を送る現在。あの後に大きな挫折を迎え、修復期間を経て復興を遂げたわたしはここ上高地で新たに心に残る言葉に出会いました。

「いい人生だよ。挫折したことがある人は強いし、人にも優しくできる。」
By ティーチャー

リゾバ先で出会った彼女はわたしより二つお姉さんで元教員、現山好き旅人。ここではニックネームのティーチャーと呼ばせていただきます。

たしか出会って3日目くらい、割とすぐに「今まで何してたの〜?」っていうリゾバあるあるのトークテーマで雑談していたときのこと。そこそこ順調だと思っていた人生がプツッと一時停止した日々やそれからのあれこれを話したときに言ってくれた。言葉自体はシンプルで大袈裟な装飾もないほんとうにさらっと出てきたものだったけれど、その言葉がズッシーンと響いた。そしてちょっと照れた。

きっとティーチャーがそう言ってくれたのは、わたしが今良い顔でこれまでのことを話していたからだと思う。一時はあまり話したくなかったその話を、今の自分を作り上げるプロセスとしてポジティブに人に話せるようになっていた。そろそろあの時の「後悔」のラベルは外していいのかもしれないと思った。そう思わせてくれたティーチャーの言葉にとっても感謝している。

ティーチャーとわたしが一緒に働いた期間はたった20日間。その短い期間で何度も「さらっと人を肯定する言葉をかけられる人だな」と、思わされた。
人をよく知ろうとしてくれる人だった。そしてもっと知りたいと思わされる人だった。たぶんまたどこかで会える気がする。ありがとう、ティーチャー!



さて、これまでの自分は十分頑張ってくれたよってことで、これからの自分のためにも都合よく考えて生きていってもいいよね。ま、そもそも今考えればちっぽけな悩み、小さな挫折だったのかもしれないけど。あの時たしかにもがいた自分がいたことは忘れずにいたい。

自分自身のなかではこの一年で成長というか、変化?進化?しているなと感じる部分がいくつかあったりするのだけれど、それが表面的にも表れていて人からの見え方も変化しているんだなと感じた。気を張ることが格段と減ったことはわたしにとってはいい変化だったのかもしれない。人生史上いちばんご機嫌なこの日々をできればこれからも継続していきたい。

なんだかいつも通り脱線した感じになりましたが、これでもう「折り鶴」時代のエピソードは『完』でいいかな。よく頑張りました自分!
府中のハローワークで職員さんに優しくされて泣いた後に食べたチーズケーキの味もきっと忘れないよ〜。


では、また。
最後にティーチャーが撮ってくれた良い顔すぎる現在のわたしを添えて。

上高地・大正池にて

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