子どもにスマホを持たせるべきか
子どものスマホやSNS依存を心配する親は多い。
で、大抵の親は対策として「制限をかける」とか「時間を決める」とか「チェックする」とかするけど、そうじゃなくて。
部屋に閉じ込めでもしない限り、情報に触れることは避けられないし、どれだけ制約をかけても抜け道を探すし、隠れてやる。
そもそも、子どもなんてコソコソ隠れてやることに刺激や興奮を覚えるものだし。
僕らが小中高性のときより、子どもの環境、頭の中というのは10年も20年も先に行ってるし、得ている情報量、情報へのアクセスの難易度は昔の比にならない。
まずはそのことを理解しないと。
「自分が子どもだったら、今の時代をどう生きてるか、親に何されたらイヤか、逆にどうしてくれたらうれしいか」
そういうことを考えないと。
対策は2つで、1つはリスクを徹底的に教えること。
例えば、各種SNSでのちょっとしたリスクから最悪の事例まで、全部見せる。
ネット上にはいくらでも転がってるし、何ならリアルタイムで騙してる、騙されてるアカウントもいくらでもあるし。
ただ、それを理解させるためには、お金の教育や性教育も必要だし、場合によっては行動心理学、マーケティングを教えることも必要でしょう。
要するに、親が勉強しないといけない、その仕組みを知ってなきゃいけないということ。
子どものスマホやSNSに制限をかける親は、自分がSNSをやっていなかったり、ネットでビジネスを展開する方法を知らなかったり、自分の知らない世界ってだけで「なんとなく怖い」というイメージで禁止してたりする。
何かあったらダメだから、変なことに巻き込まれたらダメだからと。
もう1つは能動性、主体性を持たせること。
どういうことかと言うと、スマホやSNS依存がダメなんじゃなくて、批判側、ROM専側になるのがダメなんですよ。
思考停止で受動的に情報を仕入れるのであれば、テレビを見て洗脳されたり、学校の先生に洗脳されたりするのと変わらないので、スマホ云々関係なく、その子は将来いずれ酷い目に遭う。
そうならないためには、早くやりたいことを見つけてさせ「発信する側」に行かせること。
そして、批判側、ROM専側にいることが、いかにくだらなくて時間のムダかを理解させることです。
人のSNSをひたすらスクロールしたり、ショート動画をダラダラ見たり、暇があればYouTubeサーフィンをしてることがいかにくだらないことかを。
大人でも同じですよね。
Twitterでも、いつもROM専、RT専、いいね専、脊髄反射的に批判ばっかしてる人と、やりたいことや伝えたいことがあって発信してる人とでは、天と地の差があるし、その差は開き続ける。
結局は、スマホが武器なるか麻薬になるかは、スマホを持つ以前の教育で大々決まってるんですよ。
親にチャレンジや夢の選択肢を与えられてこなかった子どもが、お金や性の教育をまともにされずに生きてきた子が、いきなりスマホを持つとそりゃ沼に沈んでいく。
ウソだらけのキラキラした世界を信じ、何者でもない、夢もスキルのない自分に焦り、自分を偽り、詐欺師にカモにされる。
そして、ゴミのような情報を掴まされ、何も実現できない自分に自己嫌悪になり、今度は自分が詐欺師になるか、最後はセックスや犯罪に溺れていく。
大人ですらSNSでこういう堕ち方する人少なくないのに、純粋な子どもなんてイチコロなわけですよ。
だから、いざスマホを持つってなったときにスマホ教育も大事だし、どういう使い方をさせるかのマネジメントも大事なんだけど、スマホを持つまでの教育や価値観の形成がめちゃくちゃ大事なんですよ。
リスクを理解させること、できるだけ多くのチャレンジと失敗を経験させておくこと。
スマホやSNSが麻薬になる人と武器になる人の違い、インプットばかりしてる人と自分の活動のアウトプットがメインの人との人生の違いをしっかりと教えておくことが大事。
あと、あれですね、スマホだけじゃなく最新のPCを与えてあげることですね。
自分がクリエイターになるのであれば、スマホとPCでは生産性は全然違うし、PCを触ることで世界をより客観的に見ることができるので。
何かを発信する際も、スマホよりもPCの方が衝動性も低いので、失敗のリスクも減る(個人の感想)。
少なくとも、僕は何かについて学ぼうとか、何かについてじっくり考えて発信しようとか、何かを制作しようとか思ったときは、スマホではせず、家か会社でPCに向き合ってやるので。
どこまでいっても、スマホは高級なオモチャという域を出ないので、何かを真剣にするならPC(できれば最新でハイスペックのデスクトップ)はマスト。
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