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優生思想の克服のために〜知性と専門性〜

おつかれさまです。
東京都世田谷区用賀中町の発達障害グレーゾーン児の子育てお悩み相談オフィス世田谷のゴリッキーこと松本力哉です。

本日は、先日投稿した優生思想の克服というテーマの記事の続きというか、追加での記事になります。

当塾には、代表の私以外にも、学習指導の講師の先生方がいて、わたしの考えはできるだけ共有して、議論したりできるようにしています。

前回の記事を先生方と共有して、ある先生から、感想、ご意見をいただきましたので、こちらでも共有させてください。きっと何かの気づきになるのではないかと思っています。

そちらの講師の先生からのお話をご紹介します。

◎脱「優生思想」について

「優劣」ではなく「違い」、「より良く」ではなく「最適」へという考えをしなければならない、という倫理観は今の時代では圧倒的に優勢になってきています。それでも実態はなかなか難しく、障害者に対する優生思想だけでなく人種、性別等様々な差別が横行しています。

「優生思想については、だれしも持っている感覚かもしれませんし、皆さんもやはり、完全には否定できないのではないかと思います。」
とありますが、おっしゃる通りです。その感覚は私達生きものの持っている本能ですから。それでも私達ヒトには知性があります。

少し前に、障害のあるお子さんを持つ理研の研究者のことを扱ったTV番組を観ました。その研究者は、番組の中で「初めは悲しんだり否定的な感情を持っていたが、子供と向き合ううちにいろいろなことに気づかされた」というようなことをおっしゃっていました。

お子さんと真剣に向き合う中で心が変化していったという話は感動的でした。それと同時に私はそこに知性を感じました。

松本先生のおっしゃる通り、このことは難しいことです。言葉だけの上っ面の倫理観ではなく本能を覆すまで考えを改めなければならないからです。

「発達障害という言葉に敏感なので、、」と言って、その話は子どもには聞こえないようにしてほしい、という保護者もけっこういます。
このことはとても残念です。保護者自身が「劣っている」という感覚から抜け出せていないように思えるからです。これでは子供がかわいそうです。

障害を受け入れることは難しいでしょう。けれども、目の前の子供を純粋に観察して愛しんで理研の研究者のような心の変化を遂げてほしい、そして気づいて欲しいと思います。
理研の研究者は、子供を見つめて、そこに表面的な違いではなく脈々と力強く流れる生命を感じたように思いました。そのとき、それまで悲しんでいたことは大したことではないことに気づき、もっと尊いものを見つけたのだと思います。

私のイメージを言います。
大きな幹を考えてみて下さい。これは生命という幹です。そこから、上に向かうに従いだんだん枝分かれしていきます。
例えば、人種差別をする人達はこの細かい枝の一つ一つを見ています。その視点ではこの枝、あの枝の差が気になり優劣をつけたくなります。ところが、視点をもう少し下の幹の方に移すと個々の枝は同じ太い幹から別れたものに過ぎないことに気付きます。
同様に、いろいろな違いはどんな違いであれ同じヒト、さらには同じ生命と、幹に近づけば近づくほど繋がっているのに気付きます。
この、大きな幹の視点を持てば、松本先生のおっしゃる「優劣」ではなく「違い」、「より良く」ではなく「最適」へという考え方が心からできるようになると思うのです。

私は枝より下の幹に視点を持つことで、全てのヒトと、生命という繋がりを共有していたいと思います。それが暖かい心の交流を生み優しさを分かち合いながら生きていく方法だと思うからです。


以上です。

いかがでしょうか?とても素晴らしい考え方だと思いました。

こちらの先生は、中学受験指導のプロ中のプロ、学習支援の素晴らしい、当塾が誇りとしている先生です。わたしも日々勉強させていただいています。

その、学習支援のプロ中のプロであるこの先生が、このように素晴らしい教育観・人間観をもっていて、指導してくださっていることを、わたしは誇りとしており、素晴らしいスタッフに恵まれたことを、感謝しています。


そして次に少し、知性というワードに関連して、専門性の話をします。

先ほど、本能であることを、知性で乗り越えるというお話をしました。わたしたち人間には、知性があるのだから、知性をもって克服していくと。

わたしが特別支援学校の教諭だった時の話なんですが、重い障害のあるケースで、二次障害という言葉がありますが、三次障害と呼ばれるほどに症状をこじらせてしまっている困難なケースもあるんです。

具体的には、他害があって、高等部にもなると、80キロとか、場合によっては、100キロを超えるような体格の生徒が、暴れたり、噛み付いたりということもありました。

他害を受けた女性の先生が、気絶してしまって、労務災害となることもありました。

教員とはいえ、このような困難なケースでは、常にピリピリして、怖さもあります。

困難なケースについて、問題に向き合う時こそ、知性、いわゆる専門性をもって、困難に立ち向かっていくんです。

このような大変なケースにおいて、まともに本能で向き合っていては、どうにもこうにも打開策が見つかりません。とにかく専門性をもって、知性をもって子どもたちに向き合って、成長を応援していくんです。そんな中で、課題を克服していく中で、子どもたちが本当に可愛いという感覚を覚えるんです。

学習支援においても、例えば、ADHDでなかなか勉強に集中ができないのなら、まともに向き合いすぎて、「集中しなさい」という声かけをするだけではなく、それではうまくいきませんから、その子の利き腕が左だから、右手はこのような配置で、消しゴムを落とすと学習が中断してしまうから、消しゴムはここに置く、と、構造化をして、専門性をもって支援するんです。

そうすることで子どもが課題を達成して、日々成長が見られるなら、こんなに嬉しいことはありません。

困難にも、知性、専門性で向き合い、克服していくというお話をしました。

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