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【子どもの視力が遊びで伸びる!】


今回のテーマは、「子どもの視力の伸ばし方」についてです。
皆さんは、お子さんとキャッチボールをした経験はありますか?

私たち大人からしたら、
子どもたちの投げ方やキャッチの仕方に
口を出したくなることが
いっぱいあるんじゃないかなと思います。
優しいお父さんやお母さんであればあるほど、
もっとこうやるんだよって、
教えてあげたくなる気持ちも、もちろん、わかります。
そんな中で、気を付けてほしいことがあります。
それは、
できるようになることに、順番がある、
ということです。

キャッチボールで言えば、
投げる動作のほうが、
取る動作、キャッチよりも、早く上手になります。
二人組でキャッチボールをしていると、
投げる、取る、がセットで行われていますので、
どちらかだけできると、
ついつい、できていないほうに、目が行ってしまうものです。

同じように、投げ方も、上手になる順番があります。
両手で上手に投げられないうちは、

片手で上手に投げられるようにはなりません。
そのように、成長発達には必ず順番があるんです。
例えば、アルファベットを覚えないうちに、
英語をすらすらと読めるようにはならない、そんなイメージです。



同じように、視力、目の使い方ですね、

これの成長発達にも、順番があるんです。

キャッチボールを実施する際にも、
目の使い方というのは非常に重要で、

子どもたちは、
とんでくるボールを見たり、
自分が投げたボールの行方を目で追ったり、
遠く、近く、上、下、右、左、

色々な方向に目を動かすことで、目の機能を発達させています。


そして重要なポイントが、
そのように目を動かせるようになるために、
「目を動かす練習」
をする必要はない、ということです。

学校に入る前から、
文字を読んだり問題を解いたりするような目の使い方を、
一生懸命練習する必要はないんです。

もっと昔からある、
子どもたちが当たり前に楽しめる遊びの中に
目の機能を伸ばす遊びが、たくさん含まれているんです。
そのことをぜひ、覚えておいてください。

お父さんお母さんが、子どもの視力について、
あまり深く心配をせず、
普段の遊びを楽しめるようになれたらいいな、
と思います。


:::
先日、私が勉強させていただいたの中から

特に大事だな、と思われるポイントを、ご紹介しておきます。

ひとつめは、明るさと暗さのリズムです。
簡単に言うと、昼と夜のリズムです。

朝になって明るくなってきて、
そして、夜になると暗くなっていく。

本当に当たり前のことのように思いますけれども、

実はそのリズム、崩れているのが現代の生活です。


ちょうどよい例が、ブルーライトのお話です。

ブルーライトといえば、パソコンやスマートフォン、
スクリーンの光を思い浮かべる方が多いと思うのですが、
実は、この青い波長の光は、
太陽の光にたくさん含まれています。


私たちは朝になって、この太陽のブルーライトをたくさん浴びることで、体内時計をリセットします。

カラダを目覚めさせる光なんです。

もしそれを、もう暗くなった夜に浴び続けたとしたら、

カラダは、まだ昼、起きていられる、というふうに
勘違いしてしまうんですね。

そのことが原因で、ぐっすりと眠ることができなかったり、
朝の目覚めが悪い、なんてことが、起こってしまうんです。
そして、目の中の細胞にも、
明るさに特に反応して育つ部分と、

暗さによく反応して育つ部分があるようです。


ここで重要なのが、
暗さに反応して育つ細胞のほうが多い、ということです。
しかも、桁違いに、多いんです。

だから夜、暗くして過ごすとか、暗闇を体験する、
ということが非常に
子どもたちの目の機能を伸ばすために大切なんです。

特に気を付けてほしいこととしては、
暗い時間になってから

コンビニエンスストア、ドラッグストア、家電量販店などの
白く煌々とした、眩しい光がある場所には、
できれば、お子さんたちを連れていかないほうが、いいと思います。
これはもちろん、大人の方にも言えることなんですけどね。

次のポイントは、

目の機能が発達する前に育っておいてほしい、

バランス感覚です。
簡単にできるのでちょっと試してみてほしいのですが、

立って、片足立ちで、10秒数えてみてください。
続いて同じ片足立ちを、目を閉じて、やってみてください。


きっと、目を開けている時よりも、
目を閉じている時のほうが、難しいはずです。

それはなぜかというと、

通常は、目で見えるものから

カラダのバランス感覚を補っているからなんですね。


車や電車の窓から、向こう側にある乗り物が移動することで、
まるで自分が動いているような錯覚に、陥ったことはありませんか?

あれも、このことと関係しています。

このように、カラダのバランス感覚と
目で見る視覚は、非常に密接に結びついています。

また、子どもたちは基本的には遠視、遠くを見るほうが見やすい、
そういう目を持っているって、知っていましたか?

私は今回勉強するまで、知りませんでした。

簡単に端折って言うと、
目玉の大きさが、ぴったりと目を合わせる、
正しく視る、と書いて「正視」
というところに育っていくのに、
大体、小学校の低学年くらいまで、時間がかかるようなんです。

だから、それまでの時期の子どもたちには、

近いものを見て過ごす時間よりも、
遠くのものを見て過ごす時間を持ったほうが、

成長発達にはふさわしいんです。


つまり、公園など、外に出かけて遊ぶということです。

バランス感覚をたくさん育てながら、遠くを見る遊び。
皆さんご存知のブランコ、シーソー、トランポリンなんか、
その遊び方が「目にいい」とは、
なかなか思いづらいかもしれませんが、
実は、とてもいい遊びなんです。


自分のカラダが、揺れたり動きながら、ひとつの場所を見続ける。
おのずと目を動かすことにつながっています。

このように、目の機能を育てるためには、
全身を大きく動かして、揺れたり回転する遊び、

ぜひ試してみてください。
:::
最後に。
目に入ってくる色が与える影響力。
これがものすごい大きいということです。
一般的に、青い色は落ち着ける、赤い色は興奮させる、というようなこととは別に、
ひとりひとり、今のカラダの状態に合わせて、
サポートしてくれる色、というのがあるんです。
今回、私にぴったりのカラーは黄色でした。
そこで、百均のパーティグッズに売られていた黄色い眼鏡をかけて

しばらく過ごしてみました。
これがとてもよかったんです。
黄色を通して見ると、

白い紙の文字が読みやすかったり、
目が疲れにくかったり、
呼吸が深くなったようにも感じました。


そしてなんといっても、

チェックを、バランス感覚でやるんです。

先ほどの、片足立ちです。
自分でもびっくりするほど、
黄色と、それ以外の色を見ている時に、

カラダの安定感が違うんです。

このことを応用すると、
例えば、身につけている服だったり、ノートの紙の色だったり、
手に持つ鉛筆の色なんかを工夫することで、
子どもたちのカラダが、しっかりと保てるようになって、
授業に集中しやすくなる
ということが、考えられるわけです。

本当に必要だとわかれば、
発達する眼鏡、イノチグラスの検討をされるのも、
ひとつかもしれません。
このように、
視力が発達していくためのいくつかのポイント、
知っておくことで
お父さんやお母さんが子どもの視力に関しても、

焦らずに、子どもたちとの遊び方を楽しめるようになるんではないかな、
と思っています。


もう一度まとめますね。

●夜は、できるだけ暗くして過ごしましょう。
●揺れたり回転したりする遊びを楽しみましょう。
●お子さんが好む、おもちゃや服の色に、気を付けてみましょう。

…というわけで、今日は、子どもの視力の伸ばし方、というテーマで、お送りいたしました。

なんだかうちの子、目が悪いみたい、と思った時に、
実際には、視力だけの影響ではないことがあるかもしれません。

お子さんの成長発達のご相談も、オンラインで受け付けております。


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