「片付け」にカラダの育ちが影響します。

お子さんに「片付け」のできるカラダを
十分に育ててあげて欲しい!

えっ?! と思った方は
ぜひ読み進めてみてください。

片付けられないで困っているというお子さんの話しをよく耳にします。
私だってこれまでに、「断捨離」や「ときめき」の本やインターネットで何度も調べて勉強しました。思い切って片付けのコンサルタントをお願いしたこともあるくらいです。

そんな私のように、
大人になっても「片付け」が苦手な方はたくさんいらっしゃいますよね。

学んできた中で、
・捨てるもの残すものを決断する力
・分類して整える力
・綺麗な状態を継続する力
などいろいろな力が必要だということが分かりました。

そんな中でふと、
この「片付け」の力って
物を所有することのほとんどない動物には必要ない力で
人間だから必要な力だと思ったのです。

だから、考えてみました。
人間の成長発達の視点から片付ける力のこと。

「片付ける力」が育つためには一体何が必要なのか・・・
突っ込んで考えてみたのです。


それは、「空間認知能力」と「時間感覚」の2つです。

まず、
空間認知能力が未熟だと何がどこに収納できるのか、
モノの大きさや配置を感じとることが苦手になります。
収納場所に不釣り合いなまま、
モノがはみ出していても、整理できたと言いはっている子はいませんか?

また、
時間感覚が未熟だとその片付けにどのくらい時間がかかるのか、
そしてゲームや外出と比べて時間が少なくて済むのか
もっとかかってしまうのか、
予想するのがきっとが苦手でしょう。


どちらも目の前にまだ起こっていない状況や、
少し先の未来をイメージするために必要な力です。



「考える力」と言い換えてもいいのですが、
考え方のその基準が分からないのですから、
片付けられる人(大抵は大人のことが多いです)からしたら
「なんで分からないのよ!!」と
イライラしてしまいますよね。

まるで、初めての待ち合わせ場所に
一人はカーナビの付きの車でとっくにたどり着いているのに
もう一人は、方角も現在地も分からずウロウロしてしまうのに似ています。

つまり、片付けのためには
まだ目の前にない
モノが収まっている棚や引き出しのキレイな様子や、
そうなった後どんな気持ちになるのか、
どのくらい時間がかかるのかなどなど
想像する力が必要なのです。

じゃあそれってどうやって育つのか・・・

実は、
乳幼児期のカラダを十分に使った遊びに不足があると、
この空間認知能力が未熟なままになって、
その影響は目に見えない時間の感覚にまでおよびます。



なぜかというと「方向・距離・傾き」などは
全身を使って揺れたり、転がったりしながら
カラダの重さと重力の関係で、
自分のカラダをコントロールできるようになるプロセスで
「バランス」や「力加減」の体内センサーが育つことで
理解できるようになるからです。


片付けが苦手な子は、
運動やスポーツ、
友達との距離の取り方
算数の文章問題など、
何かしら他の困りごとがありませんか?

困りごとの根っこが繋がっているかもしれません。

片付けができるようになるためには
後から発達する「人間らしい力」が
ものすごく必要なのですね。

「カラダの育ちがそんなことにまで影響する」

知っておくと役に立つかもしれません。

だからもしかすると、片付ける時にやる
「いるモノ」と「いらないモノ」を分ける作業は
この先必要かどうか目に見えない未来を想像する力が必要なので、

今「使うモノ」と「使わないモノ」に分ける方が
そういうお子さんにはやりやすいかもしれません。


そんな片付けられないお子さんの
カラダの成長発達にヌケが見つかるかもしれません。
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