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【子どもの失敗こそが学びの機会〜子どもの失敗を見守るコツ〜】


今日お伝えしたいのは、

子どもから失敗を奪わないで!!

ということです。
失敗というのはつまり、
「学ぶ機会」
だと捉えてもらえたら嬉しいです。
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これまで色々なお母さんとお話しさせていただく中で、
身体障害のお子さんのご相談を受けたことがあります。
私がサポートするケースは、たとえば学習障害や発達障害のお子さんで、
(あまり障害、障害っていうのが私の中でひっかかりながらなんですけれども、わかりやすいと思うので言わせてもらいますね)
あるお母さん。
耳に身体的な障害がある4歳の女の子のご相談でした。
お母さんが一番心配されていたのは、聴覚です。
この先の発達、その「聞こえない」ということを
すごく心配されていました。
詳しくお話を伺う中で、私が一番感じたのは、
《お母さんが、そのお子さんの心配をしている》ということですね。
…もちろん、あたりまえなんですけれど。
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よくよく聞いていくと、
パッと見た目では少し耳の形が普通の人とは違っている。
遠くから見てもわかるんですね。
10年後くらいに、
カラダの一部分の骨を使って形として整える手術をするところまで、イメージをされていました。
そして、お母さんの中では、
お子さんの状況に対して、
たとえば他の発達が未熟になったり、
他の子からからかわれたりするのでは、ということを、
すごく、すごく!!
心配しているのが、伝わってきました。
まずは、
そのお気持ちを受け止めるところから始めたんですけれども、
よーくよく聞いていると、
…これは、その女の子の話じゃないな、と気がついたんです。
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自分と違う娘さんが、
この先どんな困難に出会うのかというのが、
そのお母さんには、想像がつかないわけです。

今回ポイントだったのは、
「自分と違う状況にある娘がこんなに困ったらどうしよう」
「いじめられたらどうしよう」
っていうことの想像、不安を
お母さんが膨らませて悩んでいたことなんですね。

…でもそれって、「耳の不自由さ」だけのことでしょうか?

そのご兄弟は3人。
下のお子さんは2歳の男の子、一番上は小学校の男の子。

たとえば男の子が抱える、攻撃的な喧嘩だったりとか、
性別が違うことで思春期に女の子に向ける男の子の感情と、
女の子が男の子に感じる感情って、違ってると思うんですね。

だからお母さんは、その耳の不自由な女の子だけじゃなくて、
他のお子さんのことも、100%わかりきるってことは、できないわけなんですよ。
でも、同じように心配することも、できますね。

この子が思春期になって荒れたらどうしよう、とか、
友達と喧嘩したらどうしようって、
心配することも、できるんです、
心配することも、選べるんです。

そう感じたので、
そのことを丁寧にお話しさせていただきました。

振り返って考えてみると、このことって
実はすべてのお子さんに、あてはまるんじゃないでしょうか?
すべてのお母さんに、あてはまるんじゃないでしょうか?
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子どもたちがうまれてきて、
四つばいして、高ばいをして、膝をぶるぶるしながら
一生懸命立ち上がろうとする時に、
転んでほしくないなって思う親心、あると思います。

でも赤ちゃんは、自分で頭の重い、重心の定まらない、
そのカラダをようやく立ち上がらせて、
ふらふらする中で自分の重心を感じて、
重力の中で立ち上がる、
その姿勢をどうやってとったらいいかっていうのを、
何回も何回も、
転びながら覚えていくんですね。
転ばせると痛そうだから、泣いちゃうから、
だから転ばないように、
立ち上がろうとしている赤ちゃんの手をとって、
こうやって姿勢を保てばいいよ、と、
上から手をひっぱってぶら下げてあげると言いますか、
立てる姿勢をサポートしてあげる、ということは簡単にできると思います。
または、つかまり立ちをしている赤ちゃんのように、
つかまらせてあげることで歩きやすくしてあげる、
そんなサポートも選ぶことはできます。
でも、そうするとどうなるか?

自分自身の力で立ち上がる機会を奪われることになります!!

(ちょっと強い言い方をさせていただきますけれど。)
赤ちゃんは転ぶことで、
ひとりで立ち上がれる力を身に付けるのです。

先ほどの耳の不自由な女の子、同じように言えないでしょうか?
耳が不自由なことで起こるかもしれない、様々な困難な出来事。
そして、
もしかすると、
悪意を持ってその子をからかってくる、
そういう出来事がこの先、あるかもしれません。
でも、私たち大人がやるのは、
そこから守り続けることでしょうか?
それとも、
その時は悲しい気持ちをしてすごく心を傷めたとしても、
それを乗り越えていく力がその子に備わっている
その子はその大変な状況を乗り越えていける、と
信じて
見守ってあげる…

そんなことかもしれません。

そのお母さんにもお伝えしました。
耳の不自由な女の子がいつもニコニコして幸せそうで、
しかも勉強をがんばったりスポーツをがんばったりしていた時に、
もしかすると、自分はうまくいかないことが多いとネガティブになってしまっている子が、
その子の「耳を材料にして」攻撃してくることは、
世の中で起こってもおかしくない、
いや残念ですが、あると思います。
ただそれは、
その女の子が耳の不自由さとは関係ない
場所で、
キラキラ輝いて生活していること、
そっちのほうに焦点をあててみたらどうでしょう?
そして、からかってくる、その子のありようを変えるというのは、
きっとできないと思います。
お母さんが学校にいて、
そういう子どもたちから全部守ってあげることはできないと思います。
そして、やるべきでもない、と思います。
その子はきっと、
その出来事を乗り越えていける。
悲しんで帰ってきた時に、
こんなことがあったんだ、って泣いている時に、
お母さんが、
「大丈夫、あなたなら乗り越えていける✨」
「お母さんは、世界中の人があなたのことを嫌いになっても、私はあなたのことが大好きだよ✨」
って伝えてあげて、ただただ応援してあげる、見守ってあげる。
そういう「お母さんの強さ」を見せてあげることが、
その女の子に届くんではないでしょうか?
そんなふうに伝えさせていただきました。
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赤ちゃんが何度転んでも、自分の力で立ち上がれるように頑張る!
その力は、どの子どもにもあるはずです。
友達と喧嘩しちゃっても、勉強でうまくいかなくても、
スポーツで転んで怪我をしてしまっても、
すべてのことを乗り越えていこうという力が、
子どもの中に、あるんです。
それを見守ってあげてほしい。
だから、失敗する機会を奪わないで欲しいのです!!
そして同時に、
⭐️それを見守ることのできる力が
お母さんお一人おひとりにある⭐️

と、私は信じています。
お母さんも、うまくいかないことがあったとしても、乗り越えていけるんです!
それは子育てにおいて、
お仕事や人間関係においてもそうかもしれません。
そうやって、失敗したことを乗り越えていく力を、お母さんが見せてあげることが、
子どもたちに届いていくのだと思っています✨
というわけで、
今日は、「子どもから失敗を奪わないで」ということについて
お伝えさせていただきました!


もし今日のお話しを聞いて、あの人にこの話届けたいな、と思うような方が思い浮かびましたら、ぜひシェアしてあげてください。



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子育て、発達、お役に立ちます✨


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