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【発達障害】親が知っておきたい「学校について知る」

2019年2月23日㈯勉強会

「学校について知る」

〜様々な学校の体系とサポート体制について〜

 今回の勉強会には、最多の6名ご参加
いただきました。

 それだけ皆さんの関心の高いテーマだと
いうことが伺えました。

 資料については、私も知らないことが多く、
LITALICOさんのサイトなどから、丸々コピー
した部分もあり、ホームページに上げるには
はばかられるため、ポイントを抜粋して掲載します。


1.特別支援教室(東京都)

 1)文部科学省では特別支援教室構想を挙げ、
   現在23区では全ての区に導入されています。


 2)特徴としては、後述する通級指導教室と大きく
   違う点として、所属している小学校に拠点校と
   呼ばれる学校から、巡回指導員が来てくれることです。


 3)これのよって、指導を受ける時間だけ他の学校に行く
   必要がなくなり、児童、保護者とも負担が少なくなる
   ようです。


 4)対象は知的障害のない、発達障害または情緒障害であり、
   通常の学級での学習に概ね参加できることとあります。


 5)巡回指導教員が担任と蜜に連携を取る役割も 
   あるようです。


 6)都では中学校は平成30年以降、準備の整った
   市区町村から順次導入。


 7)平成33年までに全ての市区町村に特別支援教室が
   設置されるそうです。


2.通級指導教室

 1)小中学校に通う比較的障害が軽度なお子さんが、
   通常の学級に在籍しながら、障害特性に合った
   個別指導を受けるための教室です。


 2)各教科の学習や給食の時間はクラスのみんなと
   一緒に過ごし、週に何時間かある通級による指導の
   時間だけ、通級指導教室に移動します。


 3)障害の種類によって、教室の種類も分かれています。


 4)在籍する学校にその子に合った通級が設置されて
   いない場合もある。


 5)通級の指導時間は年間35単位(週1単位)から
   年間280単位(週8単位)までが標準。

   →小学校の1単位が45分でつまり、年間35単位
    だと約26時間。


3.特別支援学級

 1)障害のある子一人ひとりに応じた教育を行うため、
   障害種別ごとに編成された少人数の学級。


 2)特別支援学級を設置している小学校の割合は
   76.6%、中学校で73.7%。


 3)利用は就学相談を通じて、保護者の意見を尊重
   しながら決定。


 4)学級の上限定員は8名。


 5)給食や体育、音楽の時間は通常の学級で活動する。


 6)文部科学省報告では、中学校の特別支援学級を
   卒業した子供のうち、進学する子供の割合は
   94.1%。 

   うち63.4%が特別支援学校高等部に進学。


4.特別支援学校

 1)心身に障害のある児童、生徒が通う学校で、
   幼稚部、小学部、中学部、高等部がある。


 2)2007年より、ろう学校、盲学校、養護学校が
   法改正で全て特別支援学校と一本化になった。


 3)1クラスあたりの生徒数は3名。


 4)特別支援学校の教員は、通常の教員免許に加えて、
   特別支援学校の教員免許も持っている。


 5)高等部では就職に向けての支援として、様々な
   職業訓練が行われている。


 6)発達障害のある子供に関して、知的障害の診断が
   なくても、就学相談の結果によっては特別支援
   学校への入学は可能。


 7)特別支援学校高等部を卒業しても、通常の高卒資格は 
   得られない。
   →ただし大学入学資格等を得ることはできる。


5.板橋区の状況

 1)全ての小学校に特別支援教室を設置。
  →名称はSTEPUP教室。


 2)実際に就学相談を終えたお母様からアドバイス

  →板橋区より
   通常学級(通級含む)IQ75以上
   特別支援学級IQ50から75未満
   特別支援学校IQ50未満

   ※田中ビネー検査数値が目安

   ①教育委員会が判定で支援学校及び支援級が 
    適当と判断しても、最終的には保護者の
    意思決定で通常学級に通うこともできる。


   ②特別支援級判定だったのに特別支援学校に
    行くことはできない。


   ③放課後等デイサービス探しが大変
    →送迎が特別支援学校なら行ってくれるが、
     特別支援学級だとルート的に送迎出来ない
     こともある。


   ④年中さんのうちに何校か学校公開、見学等に 
    行くのがおすすめ。


6.就学をサポートする周辺環境

 1)放課後子ども教室事業(文部科学省管轄)

  ①地域の大人の協力を得て、学校等を活用し、
   計画的に子供達の活動拠点を確保し、体験、
   交流活動を支援するもの。


  ②板橋区では、学童と一体的に運営した
  「あいキッズ」という名称で、小学校全校に設置。


  ③在校児全員が対象。板橋区では特別な支援が
   必要な子供には利用時に面談。要支援児と判定
   された際は支援として人員配置等することがある。


  ④費用は無料。


 2)放課後児童健全育成事業(厚生労働省管轄)

  ①保護者が労働等により、昼間家庭にいない小学校に
   就学している児童に対し、授業終了後に小学校の
   余裕教室や児童館等を利用して、適切な遊び及び
   生活の場を与えて、健全な育成を図るもの。


  ②学童クラブ、放課後児童クラブ、学童保育所など
   自治体によって名称は異なるが内容は全て一緒。


  ③板橋区では、A、B、C、S区分があり、それぞれの
   区分、内容で無料、有料と料金発生がある。


  ④板橋区のように放課後子ども教室事業と放課後児童
   健全育成事業を一体的に行っている自治体は少ない。


 3)放課後等デイサービス

  ①児童福祉法を根拠とする、障害ある学齢期児童が学校の
   授業終了後や学校休業日に通う、療育機能、居場所機能を
   備えた福祉サービス。


  ②板橋区では約30ヶ所。


  ③一方で小学校入学から高等学校卒業まで利用できるため、
   空きが出にくい。


  ④民間参入により数が増えた一方、ただテレビを見せて
   おくだけなど、質の低下も懸念されている。


7.これから親が出来ること

 1)将来を想定して、この子にとって必要な教育は何かを
   今から考えることが重要。

   →自分達や周囲の子達と同じようにと進めてしまうことが
    子供たちを苦しめることもある。


 2)進んだ先でもし躓いた時に選べる選択肢の確保と知識を持つ。

   →学校だけでなく、地域や仕事など、それぞれの家庭の
    事情を踏まえながら、今の環境に固執せず、柔軟に対応
    できるか。


 3)教育や療育って何かといえば、子供をよく知るための手法に
   過ぎない。

   →出来た、出来ないではなく、子供を誰よりも一番よく知る
    ツールであって、そのくらいのことなんだと思うことで、
    親も気持ちが楽になる。

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