見出し画像

【発達障害】親が知っておきたい「発達検査」

「就学前に知っておく、
   発達検査と病院選び」

 ~検査ってどんなことするの?~

★ 就学前相談で行う発達検査の内容と
  検査する病院をどう選ぶかを学んでいきます

1.発達検査とは?
 1)子供の心身の発達度合い
   調べる

   ⇨発達障害確定診断
    行う検査ではない
・・・・・・・・・・・・・・・・・
 2) 発達障害の判断は、生育歴
   行動観察臨床診断発達
   検査
知能検査などの専門
   診断の結果で診断される

【ポイント】
 1.発達検査は子供の心身の発達度合いを調べるもので、
   発達障害の確定診断を行う検査ではない。

2.診断検査方式
 1)新版K式発達検査
  ①年齢において一般的と
   考えられる行動
反応と、
   対象児者の行動反応
   合するかどうかを
   評価する検査です。

    検査は、「姿勢・運動」
   「認知・適応」「言語・
   社会」
3領域について
   評価されます。

    なお、3歳以上では
   「認知・適応」面、「言語・
   社会」
面の検査に重点
   置かれます。

    検査結果としては、この
   3領域の「発達指数」
   「発達年齢」が分かります。

    また乳幼児向けの検査
   用具には、振ると音が鳴る
   ガラガラ
積木ミニカー
   といった乳幼児にとって
   なじみのある材料
   使われています。

    このような検査用具
   使うことによって、子どもの
   自然な行動が観察しやすい
   検査となっています。

    検査者は検査結果だけで
   なく
言語反応感情
   動作情緒などの反応も
   記録し、総合的に判断
   します。

   ■適用年齢生後100日後
         から成人
   ■時間約15~60分程度
   ■形式1対1(検査者と
       被検査者)の個別
       式検査
   ■料金公的病院でおおよそ
       840円(保険診療・
       3割負担の場合)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 2)乳幼児精神発達診断法
  ①乳幼児精神発達診断法は、
   上記と同様に年齢発達の
   度合い
の比較を行い、実際の
   年齢
どのくらい差があるか
   を評価する検査です。

    新版K式発達検査異なる
   点は、面接者保護者
   対して子どもの様子別に
   面接
し、各項目について
   尋ねることで行われる点です。

    乳幼児精神発達診断法では
   検査した項目月年齢を軸
   した図である「発達プロ
   フィール」
を作成します。

    子どもに直接検査
を実施
   する方法に比べて、子どもの
   状態
障害に左右されること
   がなく、普段の生活の状況
   基づいて判断されることに
   なります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ■津守・稲毛式乳幼児精神
   発達診断法
   ⇨「運動」「探索」「社会」
    「生活習慣」「言語」

    5領域438の質問項目から
    構成されています。

     適用年齢別

    「1~12か月まで」「1~3歳
    まで」「3~7
歳まで」
    3種類の質問紙を用いて
    検査・面接を行います。

     なお5領域ごとに「発達
    年齢」
が算出されます。

  ・適用年齢生後1ヶ月から7歳
        まで
  ・時間約20分程度
  ・形式: 母親など子どもの養育者
      個別面接
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ■遠城寺式乳幼児精神発達診断法
   ⇨「運動」「社会性」「理解・
    言語」
3領域6の質問項目
    から構成されています。

     0歳0ヶ月から検査を受ける
    ことができます。

  ・適用年齢 0歳0ヶ月4歳
        8ヶ月
まで
  ・時間約15分程度
  ・形式: 母親など子どもの
      養育者
個別面接
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆その他
 3)日本版Bayley‐Ⅲ乳幼児
   発達検査
 4)ASQ‐3
 5)KIDS乳幼児発達スケール
 6)プラセルトン新生児
   行動評価法
 7)日本版デンバー式発達
   スクリーニング検査

【ポイント】
 1.発達検査は「新版K式発達検査」、
   「乳幼児精神発達診断法」が主としてある。

 2.「乳幼児精神発達診断法」には、
  1)津守・稲毛式乳幼児精神発達診断法
  2)遠城寺式乳幼児精神発達診断法  がある。

3.発達検査からわかること
 1)発達検査の検査結果から
   子どもの発達の度合い
   示された「発達プロ
   フィー
ル」「発達年齢」
   「発達指数」
などの数値
   結果
を知ることができます。

 『事例』
  ADHD(注意欠陥・多動性障害)
  と診断された3歳2カ月の女の子
  検査結果の例

  (1)「姿勢・運動領域」  
    発達指数:96
    (発達年齢:3歳1ヶ月
  (2)「認知・適応領域」
    発達指数:101
    (発達年齢:3歳3ヶ月
  (3)「言語・社会領域」
   
 発達指数:75
    (発達年齢:2歳5ヶ月
  (4)「全領域」  
    発達指数:88
    (発達年齢:2歳10ヶ月
         ⇩
   結果は、検査時点での発達
  状況を換算
した『発達年齢』と、
  生活年齢『発達年齢』との
  比率である『発達指数』
  表されます。

   『発達指数』は、その年齢の
  平均
100で表されますが、
  実際にはある程度幅がある
  そうです。

【ポイント】
 1.発達検査は「発達プロフィール」と「発達年齢」
  「発達指数」などの数値結果がわかる。

 2.検査結果は「発達年齢」と「発達指数」で表される。

 3.「発達指数」はその年令の平均を100で表す。

4.具体的な接し方などを教えて
  くれる「検査報告書」
 1)「検査報告書」を依頼すると

  ①検査結果の数値
  ②検査結果から言えること
  ③日常生活上配慮して
   いただきたいことなどが
   記載された報告書を作成
   してもらえます。

    無料「検査報告書」
   発行してくれる機関もあり
   ますが、有料で発行している
   機関もあります。

    検査形態「検査報告書」
   費用機関によって異なり
   ますので、詳しくは受診する
   病院
への問い合わせが必要です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 2)「検査報告書」での具体的な
   記述例
  ①「数値結果」欄「発達年齢」
   や「発達指数」数値が記載
   されています。

  ②「検査結果から言えること」
   欄
では、発達の遅れ度合い
   や理由が下記のように詳しく
   記載されています。

 『事例』
   検査者が言った数字を同じ順番で
  繰り返す
課題では、1つの数字
  繰り返すこと限界である様子が}
  見られています。
         ⇩
   このように、相手からことば
  のみ
で働きかけられる状況では、
  検査者のことばに注目を向ける
  こと自体が難しい
、または「何が
  求められているのか」がわからない
  と考えられます。

   「日常生活上配慮していただき
  たいこと」欄
も、下記のように
  記載されています。
         ⇩
   大人が見ている物に(次女)さん
  の注目を向けて貰うのではなく
  (次女)さん自身が”今・現在
  ”その時に目にしているものや
  耳にしているもの
手に取って
  いるもの
などに対して、

  「◯◯があったね」
  「◯◯と聞こえるね」というように
  要点をまとめた簡潔なことばを
  つけていく。
        ⇩
   このように、大人に関心を
  合わせてもらうのではなく、
  (次女)さん自身が関心を向けて
  いる物
大人が寄り添いことばを
  かけていく
ことで(次女)さんに
  とって、把握しやすく覚えやすい
  状況
となるよう意識していく
  といった記載がされています。

【ポイント】
 1.「検査報告書」は
  1)検査結果の数値
  2)検査結果から言えること
  3)日常生活上配慮 が記載されている

 2.「検査報告書」は機関によって、無料の
  ところと有料のところがあるので、確認が必要。

5.発達検査と知能検査の違い
 1)発達検査心理検査の一つ
  ①乳児を対象とすることが可能

  ②被検査者精神年齢を示す
   発達年齢と、認知面社会性
   運動面などのいくつかの観点 
   から発達の度合いである発達
   指数
を調べる。

   ⇨年齢発達年齢の差
    どのくらいあるのかを計測
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 2)知能検査との違い適用年齢

  ①知能検査は、知能精神年齢
   IQ(知能指数)知能偏差値
   よって測定するための検査

  ②代表的な知能検査として、
   ウェクスラー知能検査
   田中ビネー知能検査
   K-ABC知能検査など

  ③2~3歳以上が適用

  ④知能検査物事の理解課題解決
   といった認知能力を中心に評価
   ⇨子供の知能どのくらい
    あるか
の計測

  ⑤IQの値の範囲測定の手段
   よって異なりますが、一般的に
   平均値を100として比較可能な
   分類
がされる

   ・130以上極めて優秀
   ・120-129優秀
   ・110-119平均の上
   ・90-109平均
   ・80-89平均の下
   ・70-79境界線級/ボーダー
        ライン
   ・70未満知的障害

  ⑥個別式知能検査集団式
   知能検査
   ・個別式知能検査
    ⇨受検者検査者一対一
     行う検査です。
          ⇩
      現在使われている検査の
     多く
がこの個別式知能検査
     です。

   ・集団式知能検査
    ⇨「団体式知能検査」とも
     言います。

      学校などたくさんの
     人を検査
するための筆記式
     検査
です。

      集団式知能検査を受けた
     後、知能発達に問題
     見つかった場合は、続けて
     個別式検査を受けることで
     よりきめ細やかに調べる
     ことができます。
          ⇩
      おもに小学校就学時
     就学時健康診断で行われる
     集団式知能検査に、  
     「就学時知能検査」があり
     ます(「就学時検査」とも
     言います)。

      就学時知能検査は子どもが
     就学する際健康診断とともに
     一斉に行われる知能検査
     あり、年齢を基準としての
     発達の遅れ偏りを把握する
     手段の一つとしても使われます。
           
    ※文部科学省による学校保健法
     では、就学時知能検査の技術的
     基準について、以下のように
     定められています。
           ⇩
      知能については、標準化
     された知能検査法以外の方法
     によることも可能であること
     から、検査法を限定せずに、
     適切な方法であればよい。

      なお適切な方法としては
     医師等の専門家による面接
     行動観察があげられる。

  ⑦知能検査には、言語を用いる検査
   「A式」
と、言語ではなく数字や
   図形など
を用いる検査「B式」
   あります。

    「A式」
「B式」どちらも
   取り入れた検査「AB式」
   あります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 3)発達検査知能検査一緒に
   受ける
ことがある
  ①発達の遅れ知能の遅れ
   両方が疑われている場合

  ②子どもの発達を多角的
   捉えるため

  ③医師による発達障害の確定
   診断
を行う際の参考情報

   ④その人に合った支援学習
    指導の方向性
のヒントを
    得ることを目的

  ※ 子どもに発達障害がある
   場合
は、乳幼児期からその
   兆候
となるような特徴が表
   することが多いです。

    しかし、発達初期乳幼児の
   発達状態
を、通常の知能検査
   よってとらえることは困難だと
   考えられています。
         ⇩
    なぜならば乳幼児心理的
   身体・運動的社会的側面
   発達が十分でないため、知能
   のみを検査
によって測定する
   ことは難しいからです。

【ポイント】
 1.「発達検査」と「知能検査」の違いは適用年齢。
   →「知能検査」は2~3歳以上から適用。

 2.「知能検査」は「個別式知能検査」と
   「集団式知能検査」がある。

6.相談窓口
 【子どもの場合】
  ・保健センター

  ・子育て支援センター

  ・児童相談所

  ・発達障害者支援センター 
   など
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 【大人の場合】
  ・発達障害者支援センター

  ・障害者就業・生活支援センター

  ・相談支援事業所
   
など

【ポイント】
 1.相談窓口は子供と大人で若干異なる。

7. 発達検査の受検方法・費用
 1)発達検査知能検査は、公的
   病院
民間病院で受けること
   ができます

 2)「児童発達支援センター」
   などで受けることもできます

 3)発達検査の受け方費用は、
   検査内容病院によって
   異なります

【ポイント】
 1.検査は「病院」や「児童発達支援センター」で
   受けられる。

 2.費用や検査内容は病院によって異なる。

8.板橋区内で発達障害の診断、
  相談が受けられる病院

 1)板橋区の発達障害を診察する
   病院・クリニック 口コミ・評判   
   https://caloo.jp/hospitals/search/13119/d1942

 2)板橋区・小児の発達障害
   (アスペルガー症候群,ADHDなど)の
   治療が可能な病院
   https://byoinnavi.jp/tokyo/itabashiku/j12

 3)板橋区内で発達障害などの相談に
   乗ってくれる医療機関
   https://www.syougai.tokyo/itabashi-ku/itabashi-hospital.html

  ※勉強会に参加の方々は、小茂根の
   療育センター
北療育センター
   利用されている方がほとんどでした。

    うちは電話の予約が取れずに
   諦めましたが、月1回決まった
   時間に電話をかけまくるなど、
   ご苦労も多く聞きます。

    OT、PTの指導を受けたいという
   ことで、療育センターを選ばれる方
   多かったようです。

【ポイント】
 1.病院はネットから調べることも出来るが、
   地域のネットワーク情報が一番確実。

9.まとめ
 1)診断はあくまでもその子の今の
   発達段階の目安

    結果に落ち込む事はなく
   客観的他の方に支援をお願い
   する際の分かりやすい指標
   考える
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 2)検査は年齢にもよりますが、
   1~2年間隔を空けないと
   受けられないので、就学前に
   合わせて
だったり、就学前
   健診で受ける
のがいいようです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 3)検査室の環境臨床心理士の
   対応
によって、お子さんの
   検査の結果は左右されることが
   多いようです。

   ⇨本来の力が発揮できない  
    こともある。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 4)地域の医療機関は何よりも
   口コミが大事。

    選ぶ際はお友達の受けた情報
   などはとても参考になります。

【ポイント】
 1.診断はあくまでその時点での発達の目安。
   成長に応じて変わっていく。

 2.検査は一度受けると1~2年空ける必要がある。
   →検査を記憶している可能性があるため。

 3.検査室の環境や臨床心理士によって結果が左右される。
   →本人の要素だけではないので、結果に落ち込まない。

記事や活動が気に入ったら、サポートお願いします。 今後ブログだけでなく、新たな活動の資源にしていきます (^o^)