見出し画像

私が焙煎コーヒー豆の販売をする理由

こんばんは。
発達珈琲の高橋です。

先日の初投稿でも申し上げた通り、
私は発達障がいと精神障がいの当事者です。

ADHDだけでも生きづらいのに、
ASDに双極性障がいまで併発しているわけで、
麻雀で言ったらもう満貫超えて
ハネマンクラスでヤバいです。

それでも焙煎豆販売を副業でやっているのは
「これこそ、私の生きる道だ」と
感じる事があるからなのです。

今の職場は障がい者雇用枠で
働いています。
働き始めて4年と8ヶ月ほど経ちます。
3年以上働けたのは
今の職場以外では1社しかなく、
4年8ヶ月は過去最長です。

が、なにぶん今の働き方、
楽なのですが収入が余りありません。
ぶっちゃけると高卒の初任給が
私の今の給料です。

コーヒーは元々大好きで、
それ故に京都の喫茶店で働きたい!と
大学は京都にこだわり、
コーヒーを美味しく飲む為に
キャンプも始めたくらいなのですが、
美味しいコーヒーを飲みたいのに、
コーヒーを買うのを
我慢しなきゃいけない。

なので自分で焙煎始めました。
話は一気に飛びましたが、
コーヒー代浮かす為に焙煎始めました笑
何なら小遣い稼ぐ為に販売も始めました。

が、それだけで終わらないのが
発達珈琲と言うものです。

正直本音を言えば、
副業で小遣い稼ぎと
コーヒー代浮かす為に
やっているんですが、
私思うんですが。
多分、それだけなら
もう辞めてたなって。

先日申し上げた通り、
双極性障がいの診断の背景には
販売に関するストレスもありました。
副業ですから、注文が入れば
休み無く焙煎して発送します。
注文も不定期です。
顧客増やす為に休みを利用して
イベントを開いていました。
疲れにストレス。
金儲けのためだけなら、
診断出る前に辞めてたと思います。

でも、発達珈琲を
辞めたく無かったんです。

発達珈琲のスタイル(こだわり)の1つに
「鬼のピッキング」があります。
どのコーヒーショップでも、
しっかりハンドピックと言う
虫食い豆やカビた豆などの不良豆を
取り除く作業をされています。
私も漏れなくやっているのですが、
発達珈琲はそれにとどまりません。
何せ私、発達障がいです。
もの凄くこだわるんです。
障がい特性こんにちは。

不良豆を取り除き、
残った豆からピーベリーと呼ばれる
小さな豆を選り分けます。
実はこのピーベリーは、
普通の豆と一緒に焙煎してしまうと
その小ささから普通の豆に火が入る前に
焙煎が進んでしまう為に、
普通の豆が焙煎終わる頃には
焦げてしまうんです。
なので、店によってはピーベリーは
不良豆として処理されるんだとか。
でも、このピーベリーを集める為に
鬼のピッキングをします。

しかし、ピーベリーだけを集めて
焙煎すれば、普通の豆よりも
香りやコクにブーストが掛かり、
何なら甘みが増すように感じられる程
美味しいコーヒーが出来るのです。
既にヨーロッパではピーベリーが持て囃され、
高値で取引されているのだとか。
それもそのはず。
ピーベリーは収穫量に対して
5〜20%程度しか採れません。
分別する手間を考えたら
そりゃ同じ豆より高くなります。
が、日本の多くのショップでは
その量が少ない故に
捨てられている事も事実です。
どちらが良い悪いとか
どちらが正しいとか
そう言う話ではありません。
効率を取るか、質を取るかなのだと
感じています。

なんか、このピーベリーの扱い。
日本の障がい者の働き方に似てるな。
私はそう感じました。
活かせる個性はあるものの、
その為に環境を整備すると
手間や費用が発生する。
その価値やメリットは分かるものの、
デメリットもある。
ピーベリーが必ず売れる保証が無いように
障がい者雇用も継続雇用に課題があります。

そう、私が障がい者雇用で働いて
有難いことに働きやすさを感じられたからこそ
コーヒーを売るならピーベリーは
絶対に扱いたいな、と思いました。
単にコーヒーを売るんじゃ無い。
ピーベリーの良さも伝えて、
ピーベリーもしっかり販売する。
これは障がい当事者の私に課せられた
使命なんだな、と大袈裟ですが
そう思っています。

私が取り扱っているアイテムほぼ全てに
ピーベリー商品があります。
悲しいかな、その値段の高さ故
(普通の豆の倍以上の値段を頂いています)
普通の豆に比べれば売上は僅かですが、
そりゃ、その味と風味は格別です。
取れる量が少なすぎて、私の口には
滅多に入りません笑
注文を頂いたもの全て、
発送前に焙煎がおかしくないか
試飲をするので、
私がピーベリーを飲むチャンスは
売れた時しか無いんです。
何ならこの1ヶ月、
ピーベリー飲めてません笑

この私の強い想いなのかこだわりなのかが
どんな事があっても発達珈琲は辞めない
と言う想いに繋がっていますし、
だから私は今日も焙煎コーヒー豆を
販売しております。

次回は、ピーベリーと同じくらい
思い入れているルワンダのコーヒー
(ルワンダ🇷🇼カリシンビWS)について
書きたいと思います。

長文にお付き合い頂きありがとうございます。
それではまた、お目にかかりましょう。
発達珈琲の高橋でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?