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たくさんの方の参加型記事にしたいけど、「『どうして障がいが受容出来たんですか?』と言われて思うように答えられない」

んー、完全に受容出来てるかと問われますと
相当怪しくもあるのですが、
「まぁ、グダグダ言っててもしゃーないわな」
「ふむ、この特性とどう付き合おうかねぇ」
レベルまでは、自分の障がいとは向き合えています。
少なくとも「障がい持ってる自分が嫌い」とは思っていない
発達おじさんです。
どうも、こんにちは。

48年生きてきまして、現在ピアサポーター。
自分の障がいは「いただいたギフト」として
障がいを持ちながら社会に出られようとしている方を
サポートさせていただいています。

有難い事に先輩ピアサポーターとして、
ピアサポート養成講座のゲストスピーカーとして
お声をかけていただく機会も増えてまいりました。

お話をさせていただいた後の時間に
「高橋さんって、どうやって障がい受容出来たんですか?」と
質問を多くいただきます。
私の話に障がいを受容した経緯などは無いのですが、
全体的な内容や私の姿を見て、何か感じられたんでしょうね。
私自身が「どうにかして現状を変えたい!」と思って
当事者の方の話を聞いたら、藁をも縋る気持ちで同じような質問をします。

ところが恥ずかしい事に、この問いに対して
私あまり上手に答えられていないんです。
毎回ブレブレだったりしますし、
ピントがズレていたり、
話していても「コレジャナイ」感を強く覚えます。

きっとこれからの人生の課題の一つに、
自分の障がい受容プロセスを言語化すると言うのがあるはず。

なので今日は乱雑にあったことなどを雑記していきます。

で、折角noteという多くの方に見ていただける媒体で
物申している訳ですので、
私だけの意見ではなく、障害福祉の専門知識を持たれた方や、
医療現場で働いておられる方、
身近に障がいをお持ちの(もしくはその疑いがある)方がおられる方、
障害福祉の現場で働いておられる健常者の方やピアサポーター、
障害福祉の事業展開をされておられる経営者の方
など
様々な角度から「障がい受容ってどういう事なの」とか
「こういう理由があるから障がい受容って大切ですよね」という
当事者が精神的にも社会的にも自立するためには欠かせない
障がい受容について色々話をしてみませんか? 
という提案でございます。

勿論、「障がい受容ってそもそも必要なの?」と言う疑問の投げかけでも
良いと思います。そこから始まる理解もあるかも知れません。
お好きなようにコメントくださいませ。
私を実験体として徹底的に深掘りしていただくことで
今を苦しんでいらっしゃる方の手助けになるのであれば
喜んでかつ謹んで、この身を差し上げます。

以下、参考程度まで。

【どんな事が生きづらかったか】
・皆んなが出来て当たり前(とされていた)事で、致命的に出来ない事が多くあった。

<小学生時代>
 折り紙が折れない。
 授業中ずっと前を向いていない。
 話を上の空で聞いている。
 ファミコンをする為だけに友達の家に遊びにいく。
 出来ない事、出来なかった事を親から怒鳴られて育ってきた。
 怒鳴られないために平気で嘘をついた。
 親の興味を引く為に誇張表現をする事が多かった。
 6年からイジメを受けるようになった。
 地元の公立中学に進むのが嫌という理由程度で大阪の私立中学に行った。
 正直地元以外ならどこでも良かった。

<中学高校時代>
 テンションの上がり下がりが激しい。
 昼夜逆転(でも通学そのものは皆勤)。
 全てにおいてコンプレックスがあった。
 正直生きている価値すらないと思っていたけど死ぬ勇気すら無かった。
 正直何もしていない。勉強も反抗もしてない。無気力の塊。
 プライドだけは高く、(将来母校となった)大学に行く為に浪人する。

<大学時代>
 志望校合格で燃え尽き症候群に。
 不登校かつ昼夜逆転してたので卒業まで6年掛かる。
 空気が読めない発言ばかり繰り返しサークルでは完全に浮いていた存在。
 アドバイスを「自分に対する攻撃」と受け取っていた。
 人生初告白をするもフラれて自暴自棄かつ鬱。
 在学中にデフレスパイラルが急速に進み、就職氷河期へ。
 1浪2留というハンデはあまり重く受け取っていなかった。
 人手不足だろうから、と理由だけで食品メーカの営業に絞り就活。就職。

<社会人時代>
 承認欲求が高すぎて空回りしすぎる。
 でも基礎が出来ていないのに応用ばかりしようと小手先に走る。
 何も結果を出せない。
 結果出せないのに周りのフォロー不足だと逆ギレる。
 基本的に1年程度で転職を繰り返す。
 あまりに退職ばかり繰り返すので社会に出る自信を無くす。
 35歳になって3年引きこもる。
 転職を繰り返し収入も低かった為、常に経済的に困窮していた。

【生きづらさが大幅に改善されたきっかけ】
・きっかけは今の職場の上司から
「別に全部完璧に出来んでもええやん。高橋さんの得意なところで
 活躍してくれたらええんやから。
 むしろしんどいって言ってくれてありがとう。
 気付けなかったボクも悪かったですね」と言っていただけたこと。

・背景として「業務は全部完璧にしなきゃいけないと思い、
 凸凹ながら努力しても、何一つままならぬ現実を変えられず
 その上人間関係でもしんどい事も重なったため『もう限界です』と
 打ち明けたタイミング。2年前の出来事。

・その上司とは入社当時さほど親しかった訳ではなく、
 でも相当仕事が出来る気配りの方なので私は上司を理想像であり
 またライバルとも思っていた。

・上司から「しんどいって言ってくれてありがとう」と声をかけて下さり、
 しんどいって言って良いんだ、と今までにない安心感を覚えた。
 この人にならどんな事を言っても大丈夫だな、と心の底から思えた。

・何より「全部できなくて良い」と言い切ってくださった事に安心した。
 だから「出来ないことがあっても、それは良いのか」と
 安心して思えるようになった。

・先日の復職前面談の時に、上司に「出来ないことは断捨離して、
 職員の方々と出来る事をシェアしていけたら良いですよね」と
 伝えたら、「一番大事なことに気付けたやんか」と仰って下さった。

・経済的困窮について
 月単位の収入は健常者時代の60%以下。
 でも継続して働けている事で収入が途切れる不安はなくなりました。
 長期的に見ても5年間単位で見ると、今の職場での5年間の収入が、
 過去の5年単位の収入を上回っております。

ざっとこんな感じです。

【生きづらさが徐々に氷解したきっかけ】
・心療内科の主治医が根気強く暖かく接してくださった。
 今の主治医とは20年以上の付き合い。
 「症状は薬で治せても、障がいそのものは薬で治らない」
 「高橋さんの努力も必要ですよ」と言われ良い意味で危機感が持てた。

・産業カウンセラー養成講座を受けていた時
 私の「良いところ」を教えていただき、嬉しかった。
 スピリチュアルが大好きな方がいた。
 中々話せなかった事が自由に話せる事に幸せを感じた。

まだまだあるかと思いますし、読んでいただいた方からすると
「え、これどう言う事?」って感じられる事も多いかもしれません。

私の半生を元に、様々な方の力を借りながら
同じような苦しみを持たれている方の手助けになればと思っています。

そして、何より自分で整理してみて
「幼少期に凸凹発達や認知の歪みで、素直で正直に表現する体験が乏しく、
 何より自分の意思で何かをした方が学べる事が沢山あるよと言う経験を
 なかなか積まなかった。
 だから、周りの目ばかりを気にして自分の意見を押し殺した。
 自分の人生を自分の意志で進むという事が理解できなかった。
 また自分の出来ない事や苦手な事ばかりに目が行ってしまい、
 苦手な事も出来るようにならなきゃいけないという考えが凝り固まった」
という背景が見えてきました。

そんな中で、
「マイノリティな考えを口にしても快く受け入れて頂けてもらえた」体験は
自分の肩の力が抜けた瞬間でした。
肩の力が抜ける状態が続くと、少しずつ「自分の出来ない事」よりも
「自分が出来ていること」にも目が向けられるようになり、
出来ている事をより感じられるようになる事で
出来ている事が何らか役に立っていそうだと思えるようになっていく
プロセスが薄ら見えてきます。

肩の力が抜ける状況が続いてからのプロセスは
一気に進むと言うよりかは、薄い皮を一枚ずつ剥いでいくように
少しずつ少しずつだし、
少し剥いではすぐ止まるの繰り返しなのですが、
長い目で見れば確実に進んでいる事が見て取れます。

精神的に不安定な状況が続くとすぐに特効薬的な効果が欲しくなるので、
この手の話をしても中々響かないし、
話すこちらも特効薬的な話をしようと焦ってコレジャナイ感になってしまう
けれど、そもそも障がい受容ってそんな生優しいものでは無い
でも不思議なもので、一気にバチーンとハマると劇的に進む事もある。
これはその時のその方の状況次第。

何となく自分の中で纏まりつつありますが、
この言語化はもう少し煮詰めていきたいと思いますし
今はまだふわっと抽象的過ぎる話が、
これから具体的な話が出来るかも知れないし、
話の持っていき方は、相手の障がい受容度合いによりけりなので、
どのように持っていくかは試行錯誤していきます。

今のままで良いわけじゃない事は分かっているのですが、
今どれぐらい明確に言語化出来ているかを知っておく事も
大事ですもんね。

場合によっては「◯◯と言うよりは△△と伝えた方が伝わりやすいですよ〜」みたいなご意見も頂ければ、
この記事を目にされる方の学びにもなりますね。
ボク1人が得をするよりも、
この記事に触れた方皆様が様々な言葉や思いを紡ぎ、
それを私が集約していく事で
障がいをお持ちの方への、より確実なサポートが出来るのではないかという願いを込めて

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