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新旧カメラ遍歴番外編:カメラへの異常な愛情 ―または私はいかにして心配するのをやめて中古カメラを購入するようになったか 【ペンタックス・フィルムカメラプロジェクト】

 3月頭に発表されたペンタックスの新フィルムカメラ発売予定。その情報に一喜一憂した末に、私は一台の中古ハーフカメラを購入したのでした。



いとしさとせつなさと心強さと


【開発中製品の概要】
・製品名:未定
・発売時期:2024年夏頃の発売を目指して開発中
・価格:未定
・ 35ミリ判コンパクトフィルムカメラ
・縦位置構図を基本とし、フィルム1コマに対し2コマ撮影できるハーフサイズフォーマットを採用
・巻き上げレバーによる手動フィルム巻き上げ方式および巻き戻しクランクによる手動巻き戻し
・手動で設定が可能なゾーンフォーカス方式を採用

・上記の仕様は開発時点のものであり、予告なく変更する場合があります。

 発表当時、多くの人があっぱれペンタックスと喜んだことでしょう。自分も貯金して発売に備えていましたが、発表内容はいささか二の足を踏むものでした。
 例えば、途中のデザイン変更に対応できる材質は樹脂だけでしょう。モデルとされる機種もプラカメです。値段が張っても金属ボディが欲しかった。ゾーンフォーカスと電子シャッターなら、中国メーカーがヤシカ名義で過去に販売例(ハーフでない)があります。
 更に現時点のハーフカメラ市場では中古整備品が3万円もせずに、高くても7万ほどで買えてしまいます。新品という価値をもってしても、やや分の悪い戦いが予想されます。
 結論として、今回のカメラは見送って中古ハーフカメラを買うことにしました。第2弾のカメラに期待して、またコツコツと貯金しています。

手ごわいライバルたち

 中古カメラで好敵手になるのはこの3機種でしょうか。

・リコーオートハーフ


 整備品は3万円くらい。庶民機ながら金属ボディで高級感があります。ロングセラーなので台数とバリエーションがあり、デザインに魅了されたコレクターもいます。過去に売っていた自社商品が一番のライバルなのは何とも言えない話です。

・オリンパスPENシリーズ

 ハーフカメラの代名詞で整備品も2万円ほど。定番です。

・京セラサムライ


 バブル世代の機能もりもりのAFハーフカメラ。やや大きいですが、唯一無二のデザインです。電子部品の寿命がネックですが、フィルム未経験者には一番扱いやすいでしょう。

第2弾に期待

 次弾のコンパクトフィルムカメラは、ぜひともGRシリーズとして出してほしいです。GRのクオリティであれば、10万円代でも希望者は多いでしょう。35㎜レンズ辺りなら過去分やデジタルとも差別化できるとは思います。

買ったカメラ

 そんな期待を胸に、私は名古屋のカメラ市でオリンパスPEN-FTを購入しました。レンズとホットシュー込みの整備品で7万2千円と高い買い物でした。中古デジタルならニコンD800辺りが買えてしまう値段です。
 今回のカメラを真面目に売るなら3万円、高くても5万円以下に抑えないと勝機は見込めないでしょう。今回ばかりは転売ヤーが買い込んで、ある程度の台数を抱えてほしいものです。

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