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人間の創作領域を守る


 結論からいうと、すばらしい判断だと思います。

 たとえば、プロスポーツ選手の場合、違法な薬物をつかっていることが判明すると、メダルを没収されたり、大会への参加資格をはく奪されたりする。
 プロゲーマーが違法なツールを使った場合も、おなじような対応がとられる。

 そういったストイックな世界と比較すると、「創作活動」の領域というのは、こういった「チートツール」が、はいりこみやすいのだろう。

 創作は競技ではないし、プロと趣味の境界があいまいで、誰もが気軽に参加できることが良さのひとつではあると思うので、どうすればチート行為を排除できるか、というのはむつかしい問題だと思う。


個人的には

 誰しも好きな小説家の1人や2人はいるだろうと思うのだけれど、あらためて考えてみると、われわれはどれくらいその小説家のことを、文章力や技巧で評価しているだろうか。

 おそらく、厳密にはそのつくり手の価値観や世界観、クセなどのいわば「作風」を好んでいるのであって、極端ないいかたをすると小説家を”キャラ”で判断しているともいえる。

 そういった作風やキャラというのは、一朝一夕で確立できるようなものではなく、実際に創作活動をつづけていくなかでしか得られないようなものだと思うので、AIから人間の創作活動の領域を守ることを考える場合、なにかこのあたりに光明がみえそうな気がする、とわたしは考えている。

わたしの活動が、あなたの生活の一助になっているのなら、さいわいです。