プレゼンテーション1

サッカーが上手くなりたい?それなら【認知】ついてなるべく早く知っていた方がいい

今回は僕の指導しているチームで落とし込んでいることについて、話していこうと思います。

今、指導させていただいている
新宿に拠点を置く社会人サッカーチーム ALL ROUNDER.FCでは「認知」を意識してプレーすることをコンセプトに据えて、サッカーの基礎として指導をしています。
現実的にテクニックやフィジカルの向上は大人になってしまうと伸びづらい傾向にあります。
ですが今からでも大きく伸ばすことがはできる要素があります。

思考力


思考力とは、状況判断やプレーのスピードを高めるために必要な能力で日本の選手がトップレベルに行くために必須となってくる要素です。
思考力を鍛えるために「認知」をテーマに、ピッチで起きている現象を的確に捉え最善の判断をできる選手になるための手助けをALL ROUNDER.FCではしていきます。


なぜ認知なのか?

ざっくりとしたテーマですが、サッカーにおいて試合の中で

『認知→判断→行動』

とプレーには大きく分けて、この3つの段階があると個人的に分けています。「行動」というのは、「テクニック」のことでもう少し細かく言うと、「ドリブルやパスのこと」。

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周りにこんな選手はいないでしょうか?

とんでもなくドリブルが上手い選手やフィジカル、テクニックが高水準に備わっている。しかし失ってはいけない場面で失ってしまう、敵が3.4人もいるのに突っ込んで取られてしまう選手。
そして、見ている(指導する)側がそのプレーに「良いチャレンジ」と疑問を抱かないことも日本には多いと感じています。

なぜそのような現象が起こってしまうのか?

原因としては、幼いころから「行動」のみを磨き上げる指導スタイルが多かったことが考えられます。そして、せっかく高いレベルのテクニックを育て上げても、パスを受ける前と受けた後の「認知」の指導の質が低いこと、つまり適切な状況で「行動」テクニックを発揮できていないことが課題としてあり、日本が世界に追いつけていない1つの原因としてあると個人的には考えています(あくまで個人の見解ですが笑)。

サッカーは視覚から情報を仕入れて、その中から最善の選択肢を選び行動していくスポーツです。その選択肢が多ければ多いほど成功率の高い判断ができ、それにより良い結果に結びつけられるでしょう。


例えば、パスが来る前にボールばかり目で追って気づいたら近くに敵がいたなど、このような初歩的なミスは大学サッカーでも見受けられます。

これは明らかな育成の課題だと思います。

ジュニア年代のトレーニングで敵がいないドリブルやパス練習をひたすらやっているチームをよく見かけます。その子たちは短期的にテクニックが上達して満足すると思いますが、長期的に見たら自分で判断ができるようにはなっていかないと考えています。

認知に関する指導を受けたことが小学生のときにどのくらいあったでしょうか?

もちろん指導された選手、指導している指導者の方もいるとは思いますが、1996年茨城県生まれの私は経験したことはありません。
(むしろめちゃくちゃはしらされていました。笑)


(認知)の問題に対する解決策

試合における状況において「認知」するべきことを明確にすることが大切で、主に3つの状況において見るべきものが変わってきます。

1.オフザボール
2.オンザボール
3.パスが自分に向かってきている間

1つ1つに応じて、「スペース」「味方」「敵」この3つの要素の中から見るべきものが変わってきます。

詳しい解決策の話はまた次回に!!(めっちゃ長くなるので。。汗)

○○がなぜあの体格で潰されないのか?

極論を言えば、完璧な認知とボールを止めることができればその人はボールを奪われることはないでしょう。
例えば、後ろから来ている相手に対して認知できいていればボールを隠すことができ、その流れから事前に見つけておいた選手にダイレクトで出せばOKです。もしくは相手がボールを取りに来ているかコースを限定しているか認知していればコースを切っていれば逆のコースにドリブルで運ぶことできます。

誰の例えかというと。。。

イニエスタですね!

Jリーグのプレーを見れば一目瞭然です。

イニエスタの凄いところは、パスでもドリブル(もちろんうまいですが)でもありません。圧倒的な認知の力です。

「1試合で平均1000回ほど首を振って認知しているそうです。。。」

高いレベルの「認知」による情報収集能力と、経験値から最善の判断をしているためボールをロストしません。「認知」の差が一番の差であり、その結果、Jリーガーとの「判断」の質は如実に表れています。

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【アオアシ】という漫画にも取り上げられています(笑)


要するに『認知→判断→行動』のなかで大半を占めるのは「認知」であり、また「認知」を高めることで今持っている技術をより生かすことができると考えます。
したがって私はサッカーをプレーする上で「認知」こそが1番大切な要素だと思っていて、またゴールデンエイジを過ぎてからでも改善できると信じて現在指導をしています。
(もちろん本当はゴールデンエイジで指導し、大人になった時には備わっているようにしたいと思っています。)

終わりに

試合の95%はボールをもっていない時間になります。そこの準備の差が日本の選手とトップレベルの選手の違いだと思っています。実のところスペイン人指導者の話からヒントを得て記事を書こうと思いました。
彼が言っていたのは

「イニエスタより乾貴士の方が圧倒的に技術は上、ただいつ?どこで?技術を発揮するかの差で結果は変わってくる」

実際に海外のトップレベルを見てきて僕も感じたことでもあります。だからこそ、日本の選手にもっと「認知」という概念を知ってほしいと思いこのような発信しています。これからもよろしくお願いします!

最後まで読んでいただきありがとうございました!


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