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HATSU鎌倉がユニコーン以上にゼブラ企業を生み出したい理由

<HATSU鎌倉の伴走者(まっちー)によるHATSUが今思っていることシリーズ>

HATSU鎌倉で起業家のメンタリングコーチ"伴走者"を務めます、まっちーこと町塚です。HATSU鎌倉としてのビジョンや考え方について、順次発信していきます。

「HATSU鎌倉のWHYについて対話を深めていきたい」という想いから書いております。文章の最後に、読者の皆様への問いも記載しておりますので、お読み頂いて、感じたことがあれば下記までご連絡頂けたら幸いです。

info@hatsu-kamakura.com

HATSU鎌倉はチャレンジャー募集記事でもお伝えしているように、「ゼブラな個人や企業の輩出」を掲げています。

初回は、HATSU鎌倉がユニコーン企業以上にゼブラ企業を生み出したい理由について、皆さんと深めてみたいと思っています。

ゼブラの由来はアンチユニコーン

そもそも、ゼブラ企業という会社の在り方はどのように生まれたのでしょうか?短期間での自社利益-成長の最大化を求めるシリコンバレーの起業文化への問題意識として生まれました。

以下のZebras Uniteの紹介にある通り、
・2017年設立という最近の動きであること
・米国女性起業家の4名が設立し、ユニコーンとは異なる価値観を持っていること
といった2点がユニークなポイントかと思います。

【Zebras Uniteとは】
2017年に設立したゼブラ企業のコミュニティ。ジェニファー・ブランデル、マラ・ゼペダ、アストリッド・ショルツ、アニヤ・ウィリアムズの4人の米国女性起業家が設立。「ゼブラ」の概念をムーブメントとすべく活動し、世界5000人のメンバーを有する。ステークホルダーに向き合い、長い時間軸での成長を目指す、ゼブラ企業への投資を含めて、エコシステム構築に向けての動きも出始めている。
出典:キーワードは「相利共生」ゼブラ企業が次世代を担う | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

”ユニコーン企業とは異なる価値観”についてはTokyo Zebras Uniteさんが以下の表に分かりやすくまとめてくださっていますので、ご覧ください。

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出典:世界で注目される「ゼブラ」とは 〜アンチ・ユニコーンから生まれた経営スタイル〜 を元にHATSU鎌倉作成

さて、HATSU鎌倉は神奈川県の起業支援拠点ですので、「じゃあ、最近の日本の起業家はどうなのよ?」ということが大事だと思うのですが、以下にもあるように、最近の若手起業家(差し当たり20代~30代前半とします)は、
確かに利益を増やすことより、社会課題の解決を念頭においている人が多いように感じます。

秋元:確かに、私と同世代で20代〜30代前半くらいの起業家たちと話していると、「テクノロジーで世の中のこの問題を解決したい」「こういう人たちに喜んでほしい」という具体的なWillが先にあって、その解決手段として起業を選択した人が多い印象です。
出典:【CEO】南場智子×秋元里奈「起業家が育つ職場」はココが違う

ミレ二アル世代やZ世代は、社会のコトを自然に意識に含んでいる

ミレ二アル世代やZ世代は、社会を良くしようとする意識が高いと言われますが、そもそも社会の事を意識に含むのは”当たり前”のことという印象があります。

そのため、社会起業家やゼブラ型で起業する方は多く、わざわざ、彼らに対して、社会に対する当事者意識や思いやりを喚起する必要性はありません。

ゼブラを生み出したい理由は、ろまんと算盤と同じ

従って、HATSU鎌倉がゼブラな個人や企業の輩出を目指している理由は他にあります。一言でいうと、「ろまんと算盤と同じで、社会性と経済性のどちらか一方が欠けたら、不完全だから」というものです。

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私自身、冷徹なマシーンになったことも、絵に描いた餅になったことも両方あります。

・初めての子供を授かった時、数字を追うあまりに、そもそも何のために働いているかを見失っていた若パパの経験

・ビジョンは描けるが、継続的な事業を実現する力に自信が無く、リクルートに入社した学生時代の経験

等に始まり(まだ他にもありますが)、どちらも必要なタイミングで、お金のコトも、社会のコトも実経験を通して学んでいます。

このように、事業として実現するストラテジックな認知能力も、意義や味わいを生み出す非認知能力も欠かせないものであり、どちらか一方だけでは不完全なものとして考えています。

そのため、HATSU鎌倉では、起業家としての知性を養うセミナーや、内面的な成長を促すコーチングやメンタリングを通して、ゼブラな個人や企業の輩出を目指しています。

非認知能力、コンパッションについては、EI(Emotional Intelligence:感情的知性)やawareness(気づく力) あたりが、入門かなと思いますが、

・経済性の象徴であるストラテジックな認知能力をStrategic Intelligence
・社会性の象徴である非認知能力をSocial emotional Intelligence

と表現すると、2つのSIになりますね!2つのSIを高めていける場所として、HATSU鎌倉はありたいと思っています。

HATSUの伴走者まっちーからの問い
「あなたは今、直面している経験から何を学んでいるのでしょうか?」
「2つのSIのうち、どちらを学んでいるタイミングでしょうか?」