ハトヤブ

大局を見たアジアや世界情勢における考察やジャンルに拘らない雑記を書く予定。hatena…

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大局を見たアジアや世界情勢における考察やジャンルに拘らない雑記を書く予定。hatenaブログにも同じ内容を投稿。

最近の記事

台湾問題について考える(1)

 皆さんこんにちは、ハトヤブと申します。2024年5月23日中国の人民解放軍が台湾周辺で二日間にわたる大規模な軍事演習を実施しました。中国軍の報道官は台湾の分離主義勢力に対する「強力な懲罰」だとして語気を強めております。  その背景として指摘されているのが20日に就任した台湾民進党の頼清徳新総統を念頭に置いたもので、彼の就任演説において「中華民国」という国名をはっきりと呼び、中国に対し対等な立場で対話するように求めたことです。  これは中国と台湾国民党が「一つの中国」を堅

    • オバマ・トランプ・バイデン3代政権が飾る超大国の終焉(2)

      (1)の続きとなります。今回はオバマ・トランプ・バイデンの三政権が飾る超大国としてのアメリカの終焉について考察しております。オバマ政権とトランプ政権、政党も異なるし一見対極のような印象を受けますが、戦争には消極的で中東からの撤収傾向が強いことがわかります。その次のバイデン大統領はどうでしょうか? バイデン大統領アフガン「夜逃げ」大作戦  バイデン大統領がやった大転換はずばりアメリカの時代を終わらすことでした。勿論御本人にそのつもりはないのですが、オバマ・トランプの二代で世

      • オバマ・トランプ・バイデン3代政権が飾る超大国の終焉(1)

         皆さんこんにちは、ハトヤブと申します。ウクライナ戦争、ガザ戦争、台湾危機など何かと不安定な国際情勢ですが、その裏でアメリカの時代が終わるという言説があちらこちらで語られるようになりました。  いや、あのアメリカが終わるとか有り得へんだろと思ったそこのあなた、学生の頃国語の授業で平家物語の祇園精舎を読んだことがあるでしょう?  この言葉のように覇者は必ず失墜するのが日本史だけでなく、人類史の宿命となっています。地中海をまたにかけたローマ帝国も今は跡形もなく、日の沈まぬ帝国と

        • 中国はなぜ覇権主義に突き進むか(4)

           皆さんこんにちは、ハトヤブと申します。中国が覇権主義に突き進む理由の考察。今回が最後となります。  中国の不動産不況  現在中国経済が荒れております。その象徴的な出来事は恒大集団の破綻危機から始まる中国不動産バブルの崩壊でしょう。1990年から2010年代にかけて「世界の工場」として成功した中国は高度経済成長期に入り、国内のインフラ整備も進みました。中国では国土の私有は認められてないものの「使用権」は解放されており、不動産会社は資金を集めて地方政府から使用権を買い、マン

        台湾問題について考える(1)

          中国はなぜ覇権主義に突き進むか(3)

           皆さんこんにちは、ハトヤブと申します。中国はなぜ覇権主義に突き進むか、その考察をしてまいります。  前回は中国にとっての国の正当性に着眼して考察してまいりました。君主も大統領もいないかの国では実力と愛国心がものを言う異形な世界となっているようで、そのためには覇権主義は大きな要素となっているようです。それでもなお「多少の譲歩はしてでも、仲良くした方がいいんじゃね?」とおっしゃる方もいるでしょう。日中友好のために台湾を見捨てるかは物議をかもしそうですが、「仲良くしたほうがいい」

          中国はなぜ覇権主義に突き進むか(3)

          中国はなぜ覇権主義に突き進むか(2)

           皆さんこんにちは、ハトヤブと申します。中国はなぜ覇権主義に突き進むか、その考察をしてまいります。 頑なな中国の一党独裁  前回は主に資源や経済的事情を中心に考えてみました。14億人を食わせるのだから何かと大変なのは想像できます。それを知った皆さんの中は「石油のために喧嘩するくらいならあげちゃったらいい」とか「中国製は安いんだし、むしろ物が安く買えて便利だ」と考える方もいるでしょう。実際日本は自国周辺で資源開発することに消極的で、遠く中東から買ってきた石油に執着しています

          中国はなぜ覇権主義に突き進むか(2)

          中国はなぜ覇権主義に突き進むか(1)

           皆さんこんにちは、ハトヤブと申します。本日は最近覇権主義色を強める中国について考察していきたいと思います。 変わる対中認識  2024年4月11日、国賓待遇として訪米していた岸田総理が米上下両院議会で演説をしました。そこでは中国の対外的な姿勢や軍事動向を国際社会の平和と安定に対する挑戦であると言及し、国際秩序を護ることに奔走してきた米国に我が国が「グローバルパートナー」として寄り添うことを宣言しました。  10年前でしたらこのようなことは考えられなかったでしょう。当時は

          中国はなぜ覇権主義に突き進むか(1)

          変革の時が来た: 本当の平和憲法を作ろう!

           皆さんこんにちは、今日は憲法記念日ですね。日本国憲法が施行されて77年です。時は移ろい、変わらないものもありますが、変わるものもあり、変えねばならぬものもあるのが世の中です。時には常識を疑う勇気も必要です。  日本国憲法が「平和憲法」であるということは日本国民の誰もが信じて疑わない事であり、それを改めることを頑なに拒否する人が左翼だけでなく「保守派」にも多いです。その心髄とも呼ばれるのがお馴染みの第9条です。  彼らは言います「平和憲法こそが日本の平和を守ってきた」のだと

          変革の時が来た: 本当の平和憲法を作ろう!