Barry Mann/Cynthia Weil "Just Once " in The Dude by Quincy Jones

Quincy Jonesの The Dude に入っている "Just Once" であります。ポップスの作法のお手本みたいな曲で、ここでもお約束のIV度へのII-Vが出てくるのでご紹介します。

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14小節目がサビ頭の印象的なリズムですが、直後(15小節目)にIV度へのII-Vが出てきます。ここではベースが変わった動きをしてさらに効果を強めます。(クラシック的には増4度ないし減5度の跳躍であまり歓迎されないのですが)

曲は27小節目でVI♭調へ、31小節目でVII度調へ飛んで行ってしまい、どうやって返ってくるつもりかと思っていると、帰る気などさらさらなく、VIIを属和音に扱って、もとのハ長調から言えば長二度上の明るいD majorへのii-Vにつなげています。

47小節目にもGm7 on Bb(あるいはBb6)という聞きなれた響きを出して、Fへ行くのかと思えばさにあらず、Dのドミナントにつなげています。

この曲はアレンジがDavid Fosterくさいな、と思ったら先生はピアノ・エレピで参加しておられましたね。

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