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SNSマーケター情報商材屋コンサル屋ノウハウ屋の手口

親戚の大学生が見事に表題の様な胡散臭い商売(商売か?)にハマり人生詰みかけてました

冷静に思考分析したら、世の中こんな美味い話は無いという事に気付く筈なのに

楽して稼げる美味しい話なんて全部詐欺だって気付ける筈なのに

ボクは悲しいです



そんな身内の被害者が居なくても、大前提として元々ボクはこういう、ヒトを騙してヒトに迷惑をかけて金を得る連中が大嫌いなんですね
本当に稼げてるかも怪しいところだけど

やってる事はヤクザと一緒

社会貢献とか若者は夢を見ろとか良いことばっか嘯いてる事を考えるとヤクザよりタチが悪い

こういう商売?活動?をしているヒト達は田舎のお父ちゃんお母ちゃんに自分の活動を胸張って自慢出来るんだろうか

「情弱騙して稼いでんだよね~」って、両親に言えるか?



そんなこんなで、こういう活動をしている奴ら(以下詐欺師)と、それに騙されてるヒト達に冷や水をぶっかける為に、詐欺師の手口を書いていきます




そのSNSどこまで本当の事なの?


詐欺師のヒト達は必ず何かしらのSNSをやっていますよね
大体はTwitterかInstagramか

そして彼等のプロフィールを見ると

やれ脱サラして初月で〇百万達成だの
やれ初月でフォロワー〇千人達成だの
やれフォローすると金持ちになれるだの
数十件のコンサルを進行中だの
0→1が得意だの
就職だけが人生じゃないだの

やたら煌びやかな事が書かれています

俗に言うキラキラプロフィール、まぁボクが勝手にそう呼んでるだけなんですが


どこかでテンプレでも配布されてんのかってくらい
詐欺師の人たちはみんな似たようなプロフィール構成になる

実際テンプレとまで言わずとも、こういうプロフィールの方が効果があるから詐欺師の人たちは皆真似するんでしょうね

そして悲しい事にこういう煌びやかなプロフィールが、労働したくないモラトリアム大学生やフリーターに見事にぶっ刺さる訳です


普通まともな社会人商売人がSNSで、自分の経歴や肩書を看板に活動する場合、もっとその人の人となり、実態が見えてくるものです

大企業のどこどこに勤めてました、今は何々に所属、今はこんな事してます、過去にあれこれに携わりました、、、と

それに対して詐欺師の彼等のプロフィール、それ見て彼等が実際に何をしてきたか、現在何をしているか、見えてきますか?

壊れたラジオの様に収益化!収益化!初月で500!初月で500!って言ってるだけで、具体的にどんな活動をして、どうやって金を稼いでいるかが全然見えてこない訳です


SNSのプロフィールなんて、いくら嘘書いても、いくら誇張しても良いんです、ダメなんてルールはSNSの規約には無い

ただ具体的な事を書くと、じゃあ例えば野村証券に10年勤めた経験を活かしフリーランスでコンサルを~なんて書こうものなら

エビデンス取られたり業界で実際に勤めてる人に突っ込まれたりで、一瞬で嘘がバレる事になります

なので嘘書くにしても誇張するにしても、ただただ数字を謳うか、曖昧なフワフワした事しか書けない訳で

そんな制限の中で如何にモラトリアム達を狙い撃ちするかを追求すると、上で書いた様な皆似たり寄ったりのコッテコテのプロフィールになってしまうのです


高級車や豪邸の写真だってレンタカーやホテルで用意出来ます
バンブーフラワー竹花が同様の手口でしたね

初月で云百万だって、誰かそのヒトの通帳見ましたか?自称ならいくらでも出来ます、じゃあ俺先月の月給1億な

コンサル案件が数十件?コンサルっぽいやりとりのDMなんて自演や身内同士でいくらでも捏造出来ます、コラ画像でもいい

フォロワー〇千人?そんなもん嘘松アカウントの高校生でも達成出来るし、なんならフォロワーなんて金で買えるよ

今ならそうですね、フォロー&RTしてくれた人の中から抽選で5名様にPS5プレゼント!とか言えば1週間でフォロワー3千人くらい行くんじゃないですかね、5名なんて身内から選べばいいしなんならPS5は拾い画像で現物を用意しなくてもいい

脱線しました

まぁそれだけ、詐欺師の彼等のプロフィールは怪しく、価値の無いものだという事です

結論、エビデンスがしっかり取れないキラキラプロフィールは一切信用するな


そしてここからは、そんな詐欺師の彼等がどうやって稼いでいるか

どんな情報商材を売って、被害者はソレを購入して何をやらされているのか

3パターン程紹介していきましょう

ここまで書いてて既に飽きて疲れてきてます、途中で投げないか不安


case1:「広告収入型情報商材」

これは、集客が見込めるネットコンテンツを量産して、その広告収入で楽して稼ごう!という主旨の情報商材です

その実態、作れと指示されているコンテンツというのは
中身皆無な如何でしたかサイト
Youtubeで一時期流行ったガキが舐めてると潰すぞ動画
同Youtubeでアニメやバラエティ番組の切り抜きばっかり上げてるチャンネル

上記で挙げたものは詐欺師の彼等に言わせれば、特別なスキルを必要とせず誰でも出来る再現性の高いコンテンツという事になります


如何でしたかサイト


というのは、あれですね

タレントやインフルエンサーが炎上した時、一般人が何か事件を起こした時なんかに、その名前で検索すると必ず上位に出てくる

「〇〇について調べてみました、学校は?出身地は?炎上の真相は?」という見出しの、wikiをコピペしただけみたいなサイトの事ですね

キュレーションサイト、とも呼ばれてます

こっちが本当に知りたい情報については「真相は分かりませんでした!」と言い切り

最後に「如何でしたか?」で締めくくる、煮ても焼いても食えないサイトですね

サイトテンプレートさえ用意してもらえば、あとはwikiの丸写し、最低限のネットリテラシーさえあれば誰でも作れます

最近では如何でしたかサイトの害悪っぷりもだいぶ浸透されているので、広告収入としては二束三文にもならないでしょう


ガキが舐めてると潰すぞ動画

文字動画とか、エイジお前と戦いたかった動画とも呼ばれています

Youtubeで一時期流行った、タレントやインフルエンサーや一般人が何か事件を起こした時なんかの概要をただ字幕として垂れ流すだけの動画ですね

内容は上記の如何でしたかサイトより更に薄い

映像としては、変な音楽を流しながら固定の静止画の上から字幕をスクロールさせる、ただそれだけ

スターウォーズのあらすじかよ

無料の動画編集ソフトで超簡単に作れます

量産可能で特別なスキルが要らない

一時期、3~4年前くらいでしょうか、は本当に大流行して

Youtubeトップのおすすめ動画一覧に必ず一つはタモリが「お前と戦いたかった」と言っているサムネが紛れ込んでたものです

かなりの数の文字動画が量産され、検索の妨害との声もあがり
そして何より、創作性も独自性も欠片も無い、との理由からYoutube側が規制に動き、今では収益にならなくなっています、まぁ当然ですね

ちなみにこの時の規制でゆっくり解説動画も文字動画扱いされ巻き添えで一時的に収益停止を喰らうという珍事が起きました


アニメやバラエティ番組の切り抜きばっかり上げてるチャンネル


読んで字のごとくですね、当然の様に著作権に触れます

需要は滅茶苦茶高いんでしょう、短期間で結構な再生数を稼げます

そして当然、短期間で削除されます

このいたちごっこで削除されるまでの間に広告収入をセコセコ稼ごう、という事ですね

このタイプは、作ったばかりのアカウントだとおすすめにも検索結果にもまず表示されないので、他所からアカウントを買ったりしています

たまに中東系の海外アカウントがソレまで中東系の街並みとかの当たり障りの無い動画しか上げてこなかったのに、いきなり日本のアニメやバラエティの切り抜きを上げ始めたりします

アカウントを買われたって事ですね、別に彼等が急に日本の文化に目覚めた訳ではないのだ

そして当然切り抜き違法アップロードに特別なスキルなんて必要無い、ほのかな罪悪感に耐えられるハートさえあれば誰でも出来ます


番外編:ゆっくり解説動画

上でもちょろっと触れたゆっくり解説動画チャンネルもコレ等に属しているんですが

ゆっくり解説動画は動画編集スキルはそこそこ身に付くので、まだマシです

とはいえ未だに、何かのジャンルに特化したゆっくり解説チャンネルがバズると、それの模倣のゆっくり解説チャンネルが5~6個一気に量産される、という流れをよく見ます

コンサルにせよノウハウを買ったのにせよ、ある程度数をこなして自分一人でイケる、と思ったら詐欺師から離れて独立すれば良いと思うんですけど

ゆっくり解説チャンネルは属人性が低い、要は中の人が誰でも良いジャンルなので

結局編集を外注やコンサル生徒にやらせてる、いわゆる企業運営チャンネルにはスピードで絶対に敵わない

ボクも過去にニッチなジャンルのゆっくり解説チャンネルを作った事あるのですが、後追いに物凄いスピードで追い抜かれ「こりゃ負け戦だな」と思ってチャンネル閉鎖した事があります

独立して個人でやるなら自分も編集を外注するか、数字度外視で完全に趣味でやるかの二択になるでしょう


以上、いやまぁ他にもいろいろな種類ありますけど

どんな媒体のどんなジャンルでも、「なんか最近同じようなコンテンツが目立つなぁ中身空っぽやなぁ」と思ったら大抵裏には詐欺師が絡んでいるものです

このタイプの特徴は、被害者が金を吸われるだけじゃなく

無駄なコンテンツが大量に増えるので、その他大勢の一般人の時間を奪いほんのりストレスを与えてくる点ですかね


case2:「商材購入者が情報商材屋に」

ミイラ取りがミイラになる、みたいな話ですね

これは2パターンあります

情報商材に「同じ様に売れ」と指示があるタイプと

自主的に売る側にジョブチェンジするタイプ、ですね

「商材を同じ様に売れ」タイプ

これは実際によくある事例なんですが

「SNSで月収500万達成!その方法を今だけ〇万円で教えます」

みたいな感じで宣伝しているTwitterアカウントが居たとします

モラトリアム大学生なんかは喰いつきますね

SNSで収益?なんのこっちゃ?でも働かないで生きていきたいから知りたい!自己投資の為なら〇万円なんて安い安い!と

それで購入してみると、その商材には

「あなたも同じ様にSNSでこの商材を売れば稼げます」

と書かれている訳です

実際には、そんな直接的な表現ではなく

SNS攻略法とか謳ってフォロワーの増やし方インプレッションの伸ばし方とか、んなもんネットで調べれば出てくるわ!と言いたくなるような事を

さも大層な事の様に長ったらしく書いており

よーく読んでみると「お前も同じ様に教材を売れ」と言っているだけ、みたいな物凄い回りくどい商材だったりするんですが

これを騙されて購入した側、は騙された事が恥ずかしくて誰にも相談出来ず、そして騙された悔しさ、元を取ってやろうという悔しさから

高確率で商材に書かれている通り同様の情報商材屋になってしまうのです

これの厄介な点は、マルチ商法やねずみ講の様なもので、感染者がどんどん増えていきます

当然炎上だったり法に触れるリスクもあるので、なおさらタチが悪いですね


「自主的に売る側にジョブチェンジ」タイプ

こちらは、商材を同じ様に売れ、と言われた訳ではありません

その手の商材を買ってしまった訳ではないんです

なんなら副業とか金稼ぎ系の商材である必要すらない

今や色んな詐欺師が色んな情報商材を売っています

例えばファイル共有ソフト攻略法!とか

超やり手営業サラリーマンの必勝話術!とか

出会い系アプリで必ず出会う方法!とか

なんでも良いんです、もちろん副業とか金稼ぎ系の商材でも良いんです

これ等の商材を購入した時に、ですね

「あれ?俺もコレ売れば良いんじゃね?」と

「商材を売る側に回った方が楽に稼げんじゃね?」となる訳です


商材とは名ばかりで、作りの粗い手作り製本だったり

書いてある事なんてネットの情報の寄せ集めだったり

小学生が情報の授業で作ったような中身スッカスカのpdfだったりが

3万円とかで売れる訳ですよ

まさかそんな簡単に売れる訳が~って思いながら、売れる事は買っちゃった当人が実証してます


金稼ぎ目的で買った訳じゃない商材を見て

当初の目的は出会い系で遊びまくりたい!だったヒトが

気付いたら商材屋になってしまう


そしてなにより、「情弱を騙して稼いでる」という罪悪感さえクリアすれば誰でも出来るのでハードルは滅茶苦茶低いです

pdfであれば、世に出回ってるpdfの情報商材と同じクオリティのものを作れって言われたら、ボクだったら一日で作れます

あとはSNSでポチポチと意識高い事を言い続けて、情弱が釣れるを待てば良い

これだけハードルが低くて、リスクも無いので

当然、case1の広告収入型商材を買ってしまったヒトがジョブチェンジする可能性だってあります

繰り返し言う様ですが、だって売る側の方が楽なんだも~ん


case3:「超々高単価コンサル」

コンサルでも良いし商材でも良いんですけど

まぁコンサルの方が多いのかな

商品の価格を〇十万とか高額にして稼ぐタイプです

中身は結局ネットの情報の寄せ集め
もしくは他所で買った商材ノウハウの寄せ集めです

冒頭でも触れた通り、SNSのプロフィールがどこまで真実か分からない以上、嘘まみれの経歴の奴からコンサルを受ける羽目にもなりかねない

適正価格で考えるといくらだろう、値段を付けるに値するものですらないのではないか

100円のおにぎりを10万円で売るようなもの、といったらおにぎりに失礼か



コンサルを受けた被害者の状況が好転するかどうかは、知らん

結局好転するかどうかは被害者の素質次第だろう


そんな、云十万、例えば100万でInstagram攻略法をコンサルします!なんて言って、じゃあ誰がそんなもん買うのか、騙されるかって話なんですが

最初は無料サロン的なものに誘導するんですよ、情報を小出しにしながら

少しずつ、無料で情報を提供して、「このヒトは信頼出来る良いヒトだ!」と思わせる訳です

商材屋界隈ではこれを顧客の教育とか言うらしいですが
教育って言い方してる時点で詐欺感満載ですね

そして教育された顧客に超高額の有料サービスを提案

顧客が100人居たら、中身空っぽのサービスでも100人に1人は引っ掛かる、なんせ教育が済んでるので

宗教染みた話になってきました、統一教会とか最近話題ですね

超々高単価コンサルタイプのTwitterを見てみると
「限定公開!超お得!等の言葉を使えば客を効率的に騙せます」
「1万円の商品を10人に売るより1人のバカに10万円の商品を売った方が簡単」
と講釈を垂れてます

実際は騙す、バカというキツい言葉は使ってないけど、言ってる事はつまりそういう事

これを詐欺師と呼ばずなんと呼ぶ!?

中には、本当に自分が提供するサービスに云十万云百万払う価値があり、それを提供する事が社会貢献になる、みたいな事を本気で思ってる

頭のおめでたいポジティブ無自覚詐欺師も居ますが

大半の詐欺師は顧客をバカなカモだと思っていますし

大半のサービスは書籍やネットで書いてある事の寄せ集めで、そこに云十万云百万の価値は無いです


最近だとゆっくり茶番劇の商標登録騒動で一躍時の人となった柚葉が

ボクは、奴は売名目的で炎上を仕掛けただけで真の狙いは高単価コンサルに客を引っ張る為だ、とずっと主張していたんですが

誰にも聞く耳を持たれなかったですね

あんなあからさまな炎上商法、裏があるに決まってんだろ


最後に

本当はもっと色んな事を言いたいんですが

例えば詐欺師同士がSNSでフォローしあって互いの商品を「超有料級!超有益!このヒトはすごいです!」って褒めあってる駄サイクル超キモいとか

なにせ過去最長noteになってしまい、もう疲れたのでこの辺にしておきましょう


何度も言いますが詐欺師の奴らは客の事を基本情弱で救いようのないバカだと思っています

これは覆りようのない事実です

1,000人に1人はガチで社会貢献のつもりでやってる無自覚詐欺師が居るかもね


モラトリアム大学生は特に注意してほしい

なにせ一番色んな事に影響されやすい年頃なので
就活や社会に対しての漠然とした不安からハマりやすいです

一度ハマるとキラキラプロフィールのSNSで誰も聞いていないのに意識高い事を言い続ける痛い子になってしまいます

一般的な感覚からしたら、そんな痛い子からは距離を置きます、友達失くします

んな事してる暇あったら勉強して遊んで就活しろ

そしてここまで読んでくれたヒト、何人いるか分からないですけど

冒頭で触れた親戚の大学生なんて居ないし

ボクは情報商材を一度も買った事ないし

この記事は大部分が、ネットを色々見たうえでの「恐らくこういう事なんだろうな」という想像で書いています

多分ほとんど当たってると思うけど、、、

この記事を読んで、少しでも「なるほど!」って思ってくれた方は、詐欺師に騙されやすいタイプだと思います、注意しましょう


以上さいなら

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