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これ以上本屋さんを奪わないで

図書カードをいただいた。

図書カード良いよねえ。
もらった瞬間から「どの本買おう」ってわくわくするもん。

私のAmazonカート『あとで買う』には十冊以上の本が常にインしているけど、それはいわば「買う予定の本」。
本屋さんに求めるのは予定外の「出会い」なんですよ。

表紙を見ていいなと思う、把握していなかった新刊を見つける、POPや特集コーナーでときめきを得る、そういうことをしたいんですよ。

ネットで買うと、基本、既知の情報からしか選択肢を得ないので、想定外が怒りづらい。
作家名と表紙画像でしか勝負出来ないからね。
「ビビビ」的な出会いは期待出来ず。

しかも大体「この商品を買った人はこの商品も買っています」的な案内は、既に目的の本がある状態で見るわけだから、もう遅いんですよ。
「今これが欲しい」には勝てないんですよ。

本屋さんでのお買い物とネットでのお買い物はそこが違うんだよね。
だから、私はAmazonで散々本を買っておきながら、本屋さんにも行く。
楽しみ方が違うんです。

長々と自己擁護したのは、本屋さんに行けば絶対に図書カード以上の出費をすることが分かっているから。
それでも行きました。
地元の本屋さんに。

……なくなってました。

もおおおおー。
なんでよおー。

あの本屋さんは私が小学校のころ、いっぱい本を買ってもらってた本屋さんなのにい。

隣にファミレスがあって、そこで外食したときは必ず本を買ってもらえるっていう暗黙の了解があって、そこでだけ私、食事速度最速だったのにい。
「食べ終わったから先に本屋さん行っていい?」っておこづかいもらって、走って入店した本屋さんなのにい。

時代の流れって本当、残酷だよね……。

本屋さんの苦境は知ってはいたけど、まさかこんな形で痛感することになるとはね……。

私は今、非常に悲しい気持ちです。
もう帰って来ないあの本屋さん。

何が悲しいって、潰れたあと、建物そのまんまでなんにも入ってないとこなんだよ。
余計に哀愁を感じるよ。
せめてその、本屋さんの名残を消して欲しい。
目にするたびに悲しくなるから。

ということで私は傷心中。
ハートがブレイクして、ブルーなメンタルです。

やっぱり出来るだけ本は本屋さんで買うべきだね。

図書カードは改めて別の本屋さんで使う所存。
本屋さん支援のためという大義名分を得たので、ゆっくりじっくり出会ってくる予定。
買ってやるぜ……。
今度こそ……!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回以降もお付き合いいただけると嬉しいです。
それではー。

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