「よう。宿題見せろよな」

ドラえもんの映画を一から観ようと思って、一番最初の、「のび太の恐竜」を見た。

面白かった。
今日はその感想を書こうと思う。
いや本当に面白かったのよ。

一番最初なだけあって、この回ののび太たち、本当にアニメの延長って感じだった。
ほら、毎年映画公開されてくると、彼ら、おめかししだすじゃない?
いつもと着てる服違ったり、キャラ変したりね。
ドラえもんも毎回ちゃんとコスプレするからね。
可愛いからいいけどさ。
でも、今回は全然「擦れてない」感があって良かった。

すごい間抜けな顔するもんね。
のび太たち。
すぐきょとんとして、気が抜けてていい感じだった。

あらすじとしては、のび太が発掘した恐竜の卵をタイム風呂敷で孵して、子供の恐竜を育てるんだけど、さすがに飼えなくなって過去に返す。
ジャイアンとスネ夫、しずかがのび太が恐竜を孵化させたことに疑いを持ち、事実を証明する為にタイムマシンでのび太が育てた恐竜「ピースケ」を見る為に過去へ向かう。
未来からきた恐竜ハンターの妨害にあい、タイムマシンが壊れる。
元居た時代に帰れないドラえもんたちを、人に慣れた稀少な恐竜、ピースケを狙う恐竜ハンターが襲う。
命の危機に陥りながらもピースケを守り抜き、最終的にはタイムパトロールに助けられ、ピースケを仲間の元に送り届け、自分たちも普段の生活に戻る。
っていうお話。

のちの映画と違って、あんまりのび太たち、活躍しないのよ。
子供らしい子供なのよ。
ずっと困っててさ。
最後恐竜ハンターの銃撃をドラえもんがヒラリマントで交わすところが一番の見せ場だったの。
それはそれで面白かったのよ。

ピースケとの別れのシーンとか、ちゃんと腹が立ってさ。
なかなか離れようとしないピースケにのび太が拳を振り上げて「殴るぞ」とか脅すの。
それがもう「なんて勝手な子供なんだ」感があって。
ピースケ可哀想になるのよ。
感情移入しまくりなの。
それだけ自然なんだよね。
感情の動きとか、アクションが。

でも、私が一番この映画で面白かったのはエンディング。

無事のび太のおうちに着きました。
「みんなまたね」のシーンですよ。

夕陽を背景に、しずか、ジャイアン、スネ夫が帰っていくんだけど、ジャイアンが良い顔してスネ夫の肩に手を回すの。
どんないいこと言うのかなと思ったら
「よう。宿題見せろよな」って。

いややられたよ。
ちょっと前まで張りつけにされて恐竜に殺されるかもしれなかった小学生がさ、日常に帰ってきて、すごくいいシーンで「宿題見せろ」って。
しかもスネ夫も狂ってて
「もちろん。生死を共にした仲じゃないか」的なこと言うの。

私、思わず腹を抱えて笑ってしまったよ。
確かにそうなんだけど、それでいいのかよって。
あまりにも強靭な精神力。
さすが毎年世界を救うことになる少年たちだなって思った。
いや強いよあの子たち。
最高だったよ。
一時間半引っ張って、最高のオチだった。

ということで今日は「のび太の恐竜面白かったよ」報告。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回以降もお付き合いいただけると嬉しいです。
それではー。

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