厄払いに行って財布を忘れる

去年の話。

私は厄年だったので、同い年の友人と厄払いに行った。

すっごい本気でお祓いしたかったわけではなく、「一応行っとこうか」の温度感。
行っとけば何かあったとき「もっとひどいことがあったのかもしれないけど、お祓いいったからこの程度で済んだね」って言えると思って。
行かないで何かあったときは「行っとけばよかったね」ってなるかもしれないもんね。

だから、年の初めではなく、お花見シーズンに厄払いに行った。
お花見がてら。
神社の桜って縁起も良い気がするし、年始や受験シーズンを過ぎてるから丁度空いてるかなという打算もあった。

読み通り神社は空いていて、人がいてもほとんど桜を撮ってる感じ。
二人で受付して、厄払いをお願いした。
他には誰も申し込んでなかったので、二人で貸し切り。

その神社は、厄払いのセットで紙袋をくれるのね。
その中には諸々厄払い道具とか絵馬とかおみくじとかが入ってるんだけど。
受付で紙袋を貰って、厄払い待ってる間におみくじを見たの。
それが大吉だったもんだから、私は調子に乗りました。

そのおみくじは持って帰ろうと財布にしまって、勢いのままに絵馬に願い事を書きました。
その後呼ばれて厄払いして、外に出た私はとにかく機嫌が良かった。

おみくじの大吉につられて願いが叶う気がしたので、いそいそと絵馬をかけていたそのとき。

放送で名前を呼ばれました。

そう。
私はね、おみくじをしまって、財布をバッグにしまうのを忘れたんですよ。

本当に間抜けな失態だと思う。
もうね、恥ずかしかったよ。
さっき厄払いの受付してもらったお兄さんに自分の名前を告げて財布を受け取るとき。

財布に入ってた免許で名前が割れたのよ。
なにもかもがその財布に入ってたのよ。
幸い、中身は全部無事でした。

私はそのとき心から「気を付けよう」と思ったよね。
神様に「調子に乗るとこういう目にあうよ」って諭されてる気がしたよ。
何も神社で、ねえ?
神社に放送の仕組みがあることも初めて知ったよ。
知らなくても良かった知識だよ本当にもう。

という苦い思い出のある神社に、今年も行く予定である。
後払いの厄除けもしてもらわないといけないからね。
今年こそ財布を忘れないようにしたい。
本当、気を付けます。

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