人間関係リセット癖はないけど願望はある

人間関係リセット癖なるものがある。

読んで字のごとく、人間関係をリセットしてしまう癖のこと。
唐突にSNSのアカウントを消したり、携帯電話番号を変更したりして、これまで関係のあった人達が追えないようにするのだそうで。

私この癖はないけど、この願望はいつもある。

人間関係って、創るより維持する方が大変じゃない?

私は「初対面気を遣い過ぎちゃうからあんまり新しい人と知り合いたくないタイプの人見知り」だから特にそう。

最初の関係を作るのはむしろ簡単。
よっぽど気難しい人でなければ、最初は大体相手も気を使うし、世間一般に通じる話題を提供し、常識人であることを装い、外面という仮面を何重にも被り、「人見知りってなんですか」の顔をすれば大体受け入れて貰える。

連絡先だって、聞こうと思えばタイミングを見計らって交換することは可能。
出来る限りそれはしないけど。
電話帳に新規の連絡先が増えると心が重くなる病にかかっている故に。
気を遣う対象を増やしたくないからね。

私にとって人間関係を維持するということは、最初に被った外面をいつまでも被り続けるか、それとも様子を見ながら少しずつ剥いでいくかのどちらかを選択するということ。

外面って重いから、出来れば剥がしたいんだよね。
だけど剥がした途端「隙あり」って刺されるかもしれないと思うと、出来る限り防護を手厚くしておきたい感はある。
価値観の相違や、性格の相性によっては無意識に刺される場合もあるからね。
だから相手の出方をうかがって、外面を被り続けるのか、剥いでいくのかを決めるんだけど。

結局大体外面被ったまま生きてる。
相性が良い人なんてごく少数だし、外面剥いだ私の正体を受け入れてくれる保証ないからね。

その、外面を被ったまま人間関係を無理なく維持できる上限が、大体二年。
こちらも負担が少なく、あちらも名残惜しい別れくらいの期間が一年から一年半。

上記はもちろん私基準。
こういう話を誰かとしたことないから人基準は知らないけども。
この基準持ってない人の方が多いのかもしれないけど。

だから私、以前スーパーマーケットの社員だったとき、「異動出来て丁度いいな」って思ってた。
私の在籍した会社は大体異動の基準が二年で、私はそのときどきのタイミングで、大体一年で異動が多かった。

外面が重くなってきた頃合いで異動して、新しい外面を被り直してまた新しい関係を築くを繰り返してた。
パートさんたちは割と長い関係を築くことを前提にした情の深い人が多い。

だから毎度の強制リセットは本当に助かった。
こちらからの拒否ではなく会社都合のお別れだから後腐れがない。

相手は何も悪くない。
こっちが厚すぎる外面を被り、社会との整合性をとっているのがいけない。
たくさんの人と関係を維持するのは疲れるし、向いてない。
だから急に投げ出したくなる気持ち、本当によく分かる。

今は異動ない仕事だから、出来る限り職場の人と深い付き合いにならないように気を付けている。
ひっそり大人しく、外面を酷使し過ぎてヒビとか亀裂が入らないように慎重に生きてる。

それでも、ときどきリセットしたくなる。
私のこと知らない人ばっかりの場所で、なんのしがらみもなく一からやり直したくなることが。
まあ、我慢するしかないんだけど。

人間は一人で生きていけないことは重々承知しているけれど、でも一人でいる方が気が楽なこともあるよね。

ということで今日は超個人的な性格志向のお話。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回以降もお使いいただけると嬉しいです。
それではー。


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