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物も知識も、持っているだけでは負債になる

断捨離で最後まで手放せなかったのは「本」でした。

ライターという仕事をしていたからなのか、本や知識は生活を支えてくれているものだという思い込みからどうしても離れられなかった。

小さい頃は「頭の良い子」と言われて育って、知識=自分の価値という刷り込みも大いにあったんだろうと思います。

昔は壁一面にあった本。ここ数年は小さな本棚を一つだけ持ち、「ここに入る分なら持っておいて良い」という自分ルールを決めていましたが、なんだかそんなやり方もみみっちいなと思って、最後の小さな本棚を粗大ごみに出し、今まさに使っているヨガとお金の本だけを残して、長年大切に持っていた科学・哲学・芸術・デザイン・文学などの本を全て手放した。

大のお気に入りだった横尾忠則のポスター画集も、次は本物の作品を買うつもりで一旦近所の古本屋に託しました。

そしたらね、自分でもびっくりするくらい心も頭も軽くなって元気が出た。

本という物質、その中にある情報や知恵、それらがどんなに素晴らしくても、活用せずにただ持っているだけでは負債になっていたんだと思いました。

本が置かれていた部屋のその場所に、知識だけを蓄えていた頭のその場所に、外から新鮮な風が入り込んできて、過去から未来に目が向いた。

「別に色んなこと知ってなくても、なーんだ! 私は私じゃん。これから何して遊ぼっかな〜」って感じで、自分のアイデンティティだと思ってたことから解放されて、これで満足と思っていた自分からまたさらに楽になりました。

過去に学んできたことや、仕事にしてきたこと、人から称賛をいただいたものから物理的に離れてみると、新しい自分が見えてくる。ただ「持つ」ことで負っていた損失に気づき、循環させる方向へ意識が向く。

お金のメンターからも教わりましたが、ただ「持つ」ことはゼロではなくマイナスなんです。お金も物も、知識も全部同じだなと思います。

お金も物も知識も、活用し、循環させて初めてゼロからプラスになっていく。

みんなは、自分の持っているもの(物、知識、スキル、お金など)を使ってどんな流れを作っていますか? 日常のどこかで必ずやっているはずなので、意識を向けてみてね✨👀✨





Cover photo by Ashim D’Silva

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